2017年7月27日木曜日

自分たちで作ったルールで首が閉まる欧州の自動車産業

欧州で「脱燃料」急加速 英仏、2040年までにガソリン車など販売禁止へ
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201707/CK2017072602000248.html
2017年7月26日 夕刊
 【ロンドン=阿部伸哉】英政府は2040年までにガソリン車、ディーゼル車の新車販売を禁止する方針を決めた。地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を重視するフランスも今月、同様の方針を打ち出している。欧州で2位、3位の新車販売市場を持つ英仏が足並みをそろえることで、車の電動化への動きが欧州で急加速しそうだ。
 英各紙電子版が25日、一斉に報じた。26日に正式発表される見通し。報道によると、政府は10億ポンド(約1450億円)を投じ、充電スタンドなど電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)向けのインフラ整備を進める。税制面での優遇策などでハイブリッド車(HV)を含めた環境対応車への買い替えを促し、40年以降はガソリン、ディーゼルエンジンだけで動く車の販売を禁止する。
 英国はこれまで、ガソリン車から排出される温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を減らすため、軽油税を安く抑えてディーゼル車販売を促進してきた。ところがディーゼル車からの窒素酸化物(NOx)による健康被害が深刻化。ロンドンなど大都市の幹線道路で欧州連合(EU)の大気汚染基準を大幅に超え、環境対策の転換を迫られていた。
 フランスではマクロン政権が今月6日、米トランプ政権が離脱を表明した「パリ協定」を推進する立場から、40年までのガソリン車、ディーゼル車の販売禁止を発表し、英国への後押しとなった。



 また、車ネタ関連ですみません。
 欧州では、CO2ビジネスの為に色々なルールを作りました。
 車の排ガス規制の中で、2021年までに1キロメートル当たりのCO2排出量を95グラム以下にせよと。

 その前段階で、欧州の自動車メーカーは日本の専売特許であるHV(ハイブリッド)技術でかなわないので、ディーゼルエンジンをメインにしましたが、ディーゼルはCO2こそ従来のガソリンエンジンより少ないが、NoxやPM2.5など、直接健康被害を起こす物質の除去にコストがかかりすぎた。
 真面目に、基準値をクリアしようとすると、高価な触媒やアドブルー(尿素)の消費、PMフィルターのPM燃焼動作での燃費悪化とメーカーのコストだけでなくユーザーにもコストが大きくかかるので、排ガス測定の時だけ排ガス浄化システムが動くインチキなクリーンディーゼル車を売っていたのでしょう。
 ベンツの気温でアドブルー(尿素)の噴射を制御して25℃付近以外で少なくすれば、アドブルー(尿素)の使う量も減りますしタンクも小さくできる。
 私が思うに、大型の重い車を高速で走らせるとNoxを処理する排ガスも大量になってアドブルー(尿素)はあっと言う間に無くなるのではないでしょうか。
 しかし、不正発覚でディーゼルは売れない。
 いまさらハイブリッドでは技術が追い付かない。
 CO2排出量を95グラム以下って、最新のプリウスぐらいしかクリアできない数字です。
 しかし、抜け道があるのです。
 PHVに有利なCO2測定方法になっている。たとえば、エンジンだけで走るとCO2排出量が210グラム(リッター11キロメートル)のPHVがあったとします。
 このPHVのEVモードでの電気による航続距離が50キロメートルあると、CO2排出量は70グラムとなる。
さらに電池搭載量を増やして100キロメートル走れるようにした場合は42グラムなると言う抜け道です。
 欧州のPHVの場合、トヨタのような高度なHV制御技術を使わず、大きめの電池を積んでEV走行距離を稼いでおけば、電池切れてからリッター10Kmしか走らない車でもOK!
 それに積まれるエンジンは、トヨタのような高効率で無くてハイパワー、モーターもハイパワーなんです。
 自動車評論家が欧州のPHVは、ハイパワーで日本のPHVはダメ出ししますが、実際は電池が切れた途端その辺の同じガソリンエンジン積んだ車より燃費が悪いって言う、技術力を誇示するような物ではないのが判ります。
 日本の技術力に追いつけないので、こんどはEVと息巻いていますが、欧州の自動車会社は電池を韓国や中国から調達します。
 トヨタのように内製するわけではないので、電気自動車でも勝てないと思います。
 結局、自分たちの有利になるようにルールを決めたつもりが、逆効果になってしまったようです。
 また勝てないとなると、ルール変更するのでしょうけど・・・製造業はまじめにやっている会社が強いと言うことでしょうか。

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   15℃
 温水器     65℃ 温度差50℃

 太陽光発電
 発電量28.9KW ピーク5.12KW

7月26日(水)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差] 35℃[+5]最低気温(℃)[前日差] 26℃[0]
降水確率(%)   40    30       20    30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

07/27
8:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 
8:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
10:30 オーストラリア 4-6月期四半期輸入物価指数 (前期比)
15:00 ドイツ 8月GFK消費者信頼感調査 
17:00 ユーロ 6月マネーサプライM3(前年同月比)
18:30 南アフリカ 6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
18:30 南アフリカ 6月卸売物価指数(PPI)(前月比)
20:00 トルコ トルコ中銀、政策金利 
21:30 米国 6月耐久財受注(前月比)
21:30 米国 6月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数 

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