2019年6月15日土曜日

技術者を大事にしない日本企業は衰退する

5年後10年後の日本の製造業は惨憺たるものになっている 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256010
2019/06/14 日刊ゲンダイ
 1980~90年代初頭、日米貿易関係が緊張した理由のひとつは半導体(IC)だった。日本勢のIC市場シェアは80年代後半は50%を超え、90年代も49%あったが2017年、7%に激減した。
「ソニー」「東芝」「日立製作所」の液晶ディスプレー事業を統合し、「日の丸液晶」と称してスタートしたものの、経営不振に陥った「ジャパンディスプレイ」。台湾企業の融資に頼らざるを得なくなったが、交渉は順調に進んでいない。
 日本では「日本の労賃が高いから負けた」との声があるが、CIA(米中央情報局)の「ワールド・ファクトブック」によると、GDPの1人当たりの世界ランキングで、日本人の年収は4万2900ドルで42位。28位の台湾(年収5万500ドル)よりも労賃は低い。
 自動車、医療、電力などにも影響を与えるといわれる、第5世代移動通信システム(5G)の分野で、主要特許の企業別獲得数は次の通りである。
「ファーウェイ」(中国・1529件)、「ノキア」(フィンランド・1397件)、「サムスン電子」(韓国・1296件)、「ZTE」(中国・1208件)、「エリクソン」(スウェーデン・812件)、「クアルコム」(米国・787件)、「LG」(韓国・744件)、「インテル」(米国・550件)、「中国通信技術アカデミー」(中国・545件)、「シャープ」(日本・468件)。
 グーグルで「シャープ」を検索すると、〈大阪府堺市に拠点を置く、台湾・鴻海精密工業傘下の電機メーカー〉と説明されている。
 日本の製造業は将来、どうなってしまうのか。スイスの有力ビジネススクール「IMD」は2019年の世界競争力ランキングを発表した。日本の総合順位は30位と前年より5つ順位を下げ、比較可能な97年以降では過去最低である。アジア勢の1位はシンガポールで、2位は香港。そして、中国は14位、タイが25位、韓国が28位となっている。
 こうした状況に対し、日本政府や日本企業が強い危機感を持っているとは思えない。
「たまたまそれがそうだったからといって日本(の競争力)が低いと考えたことはない」「別の調査では日本の順位が上がったものもある」
 客観的なデータに基づく警鐘が鳴らされているにもかかわらず、麻生財務大臣はこう反論していた。日本の政治家や官僚、経済界は、いまだに80年代や90年代初めの日本の経済力の時代に浸っているとしか思えない。
 テレビ番組では「日本は世界最高」という報道があふれている。経済の変化は激しい。5年後、10年後の日本の製造業は恐らく惨憺たるものになっているに違いない。 



 日本の社会(会社)は20年以上技術者に対して冷遇してきました。
 三菱・東芝・日立の重電系は政府と癒着して稼いできましたが、政府に振り回されて小回りが利かず悲惨な結果です。
 戦後トップがエンジニアだった本田やSONYは政府の保護が無くても日本の力を大きくしてきました。
 トップが理系から文系になって、現場を無視した効率に走って、エンジニアやクリエイターを冷遇した結果、優秀な人は海外の会社に逃げてしまった。
 今でIT系のサービスエンジニアは使い捨てのような業種になっていて、優秀な人を育てるとか待遇を良くして囲い込むことをしません。
 技術者を冷遇する国は衰退します。

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 

 入水温度   20℃
 温水器      49℃ 温度差29℃

 太陽光発電
 発電量26.9KW ピーク5.61KW

6月14日(金)
曇のち雨
最高気温(℃)[前日差] 28℃[0]最低気温(℃)[前日差] 20℃[+2]
降水確率(%)  0    0     10  60
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

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