2017年7月30日日曜日

欧州がディーゼル車を推進するわけは

梅田・木下研究室のホームページ
資料:ガソリン車V.S.ディーゼル車V.S.ハイブリッドV.S.電気自動車V.S.燃料電池車とモビリティ
http://www.susdesign.t.u-tokyo.ac.jp/myHP/SDM7-150602.pdf
から

 資料が古いので、ガソリンで走るHVとPHVは同じか、アクアと新型プリウスPHVを比較すると、HV走行でもPHVが勝つことになります。
 電気自動車のCO2排出量が少ないのは、2009年は原発稼働が28%入っている為です。
 今ですと、ハイブリッドの方がCO2排出量少ないです。

「Well to Wheel」=「井戸(産油)からタイヤを回すまで。
 この資料を見る限り、軽油を使うディーゼル車はCO2削減競争では、普通のガソリン車に勝てるだけで、ハイブリッドにはかないません。
 新型プリウスは欧州の走行モードでも欧州が自分たちで決めた2021年の規制CO2排出量を95グラム以下を達成しているので、欧州の自動車会社も同じレベルの車を開発生産すれば良いはずです。

ガソリンと軽油の二酸化炭素排出量は?
ガソリンが2322gCO2/L 
軽油が2624gCO2/L。
軽油の二酸化炭素排出量はガソリンの約13%増し。


 熱量から計算する軽油のCO2排出量は?
 同じ容積(1リッター)あたりの熱量が大きい燃料を使えば、同じような走らせ方をしたときの燃費に優れるのは当たり前です。
 しかも、その発熱量が炭素を元にしたものであれば、熱量が多いほどにCO2は増えるわけです。だからこそ『燃料消費と二酸化炭素排出は単純に比較できない』のであります。
 たとえば石油系の液体燃料の1リッターあたりの発熱量は以下の通り。

ガソリン=34.6MJ 
軽油=38.2MJ 
灯油=36.7MJ 


国土交通省のデータによれば「Well to Wheel」での単位発熱量あたりのCO2発生量は ガソリンが78.4kg-co2/GJ 軽油が73.9kg-co2/GJ となっています。

それぞれ、ガソリン=34.6MJ 軽油=38.2MJ という数字から リッターあたりに換算すると ガソリンが2712gCO2/L 軽油が2823gCO2/Lとなります。

 単純に燃費が少々良くても、そんなにCO2の排出量は減りません。

「Well to Wheel」で石油精製の時の数値が古い資料2005年の物で、製造時の二酸化炭素排出量を示せばガソリンが293.3gCO2/L 軽油が160.3gCO2/L で1/2.
 2009年の資料では、軽油のCO2排出はガソリン比0.64と見なしています。→ 0.64≒2/3 



メルケル独首相、ディーゼル車の「悪者扱い」に反対https://jp.reuters.com/article/merkel-disel-germany-idJPKBN1AC0AP ドイツ政府のデマー報道官は26日、英国が2040年以降、ガソリン車とディー ゼル車の販売を禁止する方針を発表したことに関し、メルケル首相はディー ゼル車を「悪者扱い」してはならないと繰り返し述べてきたと指摘、英国に 追随しないことを示唆した。 デマー氏は、ディーゼル車は二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、比較的環境 に優しいと説明。「無論、われわれは誠実に取り組む必要があり、引き続き 他の対策を検討する」と語った。






 こうやって見ると、ディーゼル車ってCO2削減のためにとは言えませんね。
 大型車が販売の中心となる高級車メーカーが儲ける為には、ディーゼルでないと売れない。
 そこで欧州では大きな重い車を高速で走らせるためには、ガソリン車よりディーゼル車が良いとしているでしょう。
 ドイツ政府の庇護がエゴに見える。
 本気でCO2削減したいのなら、高速道路を100Km/hに制限して、重い車は税金10倍くらいにすれば!って言いたい。
 

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   15℃
 温水器     57℃ 温度差42℃

 太陽光発電
 発電量21.2KW ピーク4.73KW

7月29日(土)
曇り
最高気温(℃)[前日差] 34℃[+1]最低気温(℃)[前日差] 26℃[+1]
降水確率(%)   20    20       30    30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

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