池田信夫Blog part2さんのところに「衰退先進国イタリア」の話があり、私のブログのお気に入りにもあります、Chikirinさんの2010-07-30 日本はアジアのイタリアにの紹介がありました。
読まれていない方、とっても面白いので、以下引用させていただきました。
2ヶ月ほど前に「日本の将来像をお選び頂けます」というエントリ(→こちら)で、ギリシャ、イタリア、イギリス、スウェーデン、アメリカの5つのモデルを挙げ、日本の将来はどれだと思いますか?と書きました。
そのエントリには“日本はどれを目指すべきか”、もしくは“ちきりんとしては、どれになると思っているか”は書かなかったんだけど、今日はそれについて自分の考えを書いておくです。
結論からいえば、消去法によっても、日本のもつ強みから差別化を考えても、いずれの場合も“イタリアモデル”だろうと、ちきりんは考えています。
まず消去法で考えてみる。ギリシャにはなんないです。そんな簡単に日本は破綻しない。消費税を20%にしたらいいだけだから。移民を大量に受け入れるイギリスモデルは日本国民が選ばない。この国の人って移民がやたら嫌いだから。ちきりん自身は移民賛成派ですが、国全体でそれが政策として選ばれると思えない。
そしてそれはアメリカモデルも同じ。ちきりんはこのモデルも悪くないと思ってるけど、日本国民全体での多数決(選挙)において、これを選ぶことにはまずならないでしょう。みんな“競争”も嫌いだから。それに、スウェーデンみたいな国になるのはとてもソンです。ああいうのは、森と泉しかない国の戦略であって、日本には人口密集から生まれる文化も含め、豊かな資源がたくさんある。スウェーデンのようにナンにもなければ(あの条件においては)ああいう国家運営もひとつの選択肢だと思うけど、日本がそんなのマネするなんてアホすぎる。
というわけで、ちきりんは「イタリアモデルが、日本が進む道」だと思うし、「それって結構よい道じゃん」と思ってます。具体的に言えば、前回も書いたようにこんな国↓です。
(経済)世界で10から20位くらいの間(先進国のしっぽのあたり)
(政治)ぐちゃぐちゃ。こんな奴が首相でいいのか?と言いたくなるレベル
(国際社会でのプレゼンス)特になし
(歴史)現代より、歴史=過去に栄光あり!
(首都)世界の人が憧れる大都市。ユニークに熟れた都市文化が存在
(田舎)訪ねるのは不便だが、すばらしく美しい。地元ならではのおいしいモノもたくさんある
(教育)この国の教育レベルが高い、などという人は世界にいない
(英語)みんな下手くそ
(企業)ごく少数の国際レベルの企業あり
(闇社会)マフィアもやくざもそれなりのプレゼンスがあり、クスリも蔓延
(失業率)常にそこそこ高い
(格差)わりと大きい。田舎に行くと都会とはかなり生活レベルが違う。都会にも貧しい人が多い
(出生率)低い。少子化が止められない国家
(国家ブランド)強い。“イタリア製”“日本製”という言葉には独特の付加価値がある
(食事)世界トップレベルの美味しさ。 世界中でブームが定着
(ファッション)食事と同様、独自のスタイルが世界の注目を集める
(観光産業)海外から、特に圏内(日本の場合はアジア)から多数の人が押し寄せる
(文化)世界にはない(アメリカのエンターテイメント産業の真似ではない)ローカルカルチャーが花開いている。
イタリアと日本は、あのフランスが文化面で憧れる世界で唯二の国。
(まとめ)グローバル国家ではなく、超ドメ志向。“オレの国が一番いいじゃん系”
既にほとんど一緒でしょ?イタリアと日本の違いは“気の持ちよう”だけです。イタリア人の多くが“これでええねん”と思っているのに、日本には“これじゃあかん!”と言う人が多すぎる。一部にそういう人がいてもいいけど、みんながそんなことを思う必要は全然ないのに。
というわけで本日は、日本はグローバル国家になんかならないよーん!というお話でした。みんなで「オレは、私はめっちゃ日本が好きやねん!」っていう国になればいいんです。(過去参考エントリ→“日本、大好きなんで”)
だから、私たちがこれから大切にしなくてはいけないのは、英語力とかじゃないんです。私たちが大事にすべきこと、それはまさに!・・・(以下略)
そんじゃーねー!
引用終わり。
読めば、読むほど納得できてしまう内容です。
池田信夫さんは、イタリアとの違いを自殺率の違いで締めくくっていました。
日本人は、もっと能天気に人生楽しまないといけない・・・・
今までは、定年まで勤め上げれば、あとは年金(厚生年金+企業年金)で死ぬまで遊んで暮らせるレールがあった。
今は、働いても企業と老人にむしりとられる若者、そして年金はまったくあてにならない・・・
日本は少子化と老人への所得転換をなんとかしないと衰退することは避けられません。
こうなると、若者は食うだけと携帯代金だけ分働いて、税金、保険、年金は払わないという、ささやかな抵抗をしているのかもしれません。
最後は、経済弱者にすべてつけが回りますが、それが10年先か、半年後かはだれにも判りません。
11月30日
9時30分の発表で、オーストラリアの経済収支はよく見ていないといけません、同じ時間に日本の指標が出ますが、事前に漏れているのと、うそが多いのでこちらは無視しても構いません。
08:30 10月 日本 有効求人倍率
08:30 10月 日本 失業率
08:50 10月 日本 鉱工業生産(前月比)
08:50 10月 日本 鉱工業生産(前年比)
09:01 11月 英国 GFK消費者信頼感調査
09:30 2010年第3四半期 オーストラリア 経常収支
17:30 10月 香港 小売売上高(価格ベース・前年比)
17:30 10月 香港 小売売上高(数量ベース・前年比)
17:55 11月 ドイツ 失業者数
17:55 11月 ドイツ 失業率(季調済)
19:00 11月 ユーロ 消費者物価指数(HICP)
19:00 10月 ユーロ 失業率
22:30 9月 カナダ GDP(前月比)
23:00 9月 米国 S&Pケースシラー住宅価格(20都市・前年比)
23:45 11月 米国 シカゴ購買部協会景気指数
FX投資
AUD/JPY買い81.048売り81.093
AUD/JPY買い81.200売り81.313
AUD/JPY買い80.694売り80.806
AUD/JPY買い81.197売り81.383
AUD/JPY買い81.197売り81.383