2017年6月4日日曜日

電気自動車の普及にはお得がないとダメ

ノルウェーではなぜ電気自動車普及が成功したのか?
2017/6/1国際ヨーロッパ, 自動車塩野 輝美

http://newsalt.jp/international/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%99%AE%E5%8F%8A%E3%81%8C%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE
ノルウェーでは今年に入り、電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)の新車登録台数が全体の半数に達した。さらに2025年以降は、従来のガソリンおよびディーゼル車の新規登録廃止を目指している。ノルウェーは、どのようにして急速なEVへの転換を実現したのか? 5月25日付の独ツァイト紙が報じた。
EVは税金免除
ノルウェーではEV購入の際に、本来25%かかる消費税を払わなくてもよい。さらに購入税も免除される。この結果、ノルウェーで購入されているフォルクスワーゲン車の80%はプラグインハイブリッド車(PHV*)だ。さらに、同じくEVである高級リムジン車「テスラ モデルS」を買う方が、一般的なガソリン車であるBMW車を買うよりも安い。
有料道路を無料で、バス車線も通行可能
EVは、有料道路での通行料を免除される。また、車内に2人以上が乗っている場合は普通乗用車でも市内のバス車線通行が可能となる。
充電スタンド完備
現在、ノルウェー国内でEVのスピード充電ができるスタンドは850台。ノルウェー電気自動車連盟はこれに対して、今後、100台の自動車につき1台のスピード充電スタンドの設置を目指すとしている。ちなみにノルウェーの冬は長く、高地では5月でも雪が残っている場所もある。冬場にEVの最大走行距離は80kmが目安となる。日産ディーラーのニールセン氏は、EVリーフの購入を希望する顧客に対しては必ず、自宅から職場までの距離がどのくらい離れているかを確認するという。
公共サービスもEVを利用
オスロ市では救急車や介護福祉用の車もEVを活用。タクシーにもEVが増えている。
目標はEV普及ではなく環境保護
ノルウェーはパリ協定に従い、2030年までに排気ガスなどエミッションの40%削減を目指している。このためEVの普及以外にも、公共交通機関の充実や乗車料金値下げなどにも政府が尽力している。
*…プラグインハイブリッド車:コンセントから差込プラグを用いて直接バッテリーに充電できるハイブリッド車のこと



 アメリカのパリ協定離脱で、アメリカの自動車業界は活気づいています。
 大排気量のエンジン積んだ大型ピックアップと大型SUVは儲かります。
 もしかすると、カリフォルニア発のZEV規制も後退するかもしれません。

 日本で電気自動車を買うメリットは買うときの補助金ですが、車格から考えてもガソリン車より安くなりません。
 日本では通勤に使う高速の無料化とか優先レーンを走れるとかの恩恵もなく、なにが良くて高い電気自動車を買うのかと言いますと、環境考えていますポーズとオモチャとしては物白い物と認識しています。
 ガソリンより電気のほうが安いと言いますが、燃料費の差額で車の価格差(数十万円)は簡単に埋まりません。

 ノルウエーの場合、電気自動車買ったほうが化石燃料車よりお得だから普及する。
 ノルウエーの電気代は、1KWhあたり日本円で5円です。
 日本の30円(再生可能エネルギー促進還付金含む)の1/6なんですね。
 ノルウエーの寒く厳しい冬は24時間電気で暖房して月に1万2千円くらしかかからず、いかに電気が安いかが判ります。
 日本の電気がいかに高いかわかると書いたほうが良いですね。
 
 日本の場合も、電気自動車買ったほうが化石燃料車よりお得になれば普及すると思います。

 最初にスタートした日本の電気自動車普及プロジェクトは、原発推進とセットだったので、電気自動車がつまずいたとも言えます。
 原発の電気は出力を調整できないので、深夜余る電力を用水発電所で水を汲み上げることで消費してきましたが、環境問題と効率の悪さで増やせず、日本の原発すべて稼働すると電気が余りすぎる問題がありました。
 そこで深夜電力を使って、電気自動車を充電することにより電力需要の平準化が第一歩。
 電気自動車の電池は劣化するので、早期に交換して交換した中古の電池を深夜電力余剰充電設備に回すことにより、電気自動車のさらなる普及とさらなる電力消費の平準化を加速する。
 そうすれば、新規の原発を建設しても良くなり、国策としてバッテリーのリサイクルを行えば電気自動車ユーザーは安く電池交換をすることが出来、新車載せる電池も安くなると言う、美味しい循環ができたはずだったのですが、リーフ発売の数カ月後に起きた福島第一原発事故によってシナリオが崩れました。
 本来はもっと恩恵を受けるはずだった電気自動車ユーザーは、金銭的なお得感が無くなりました。
 福島第一原発事故がなければ、日本国民は原発問題を先送り出来て、日産も東芝も大儲けだったかもしれません。
 ただ、先送りした原発問題はさらに安全神話を加速して、今のようなお金至上主義のいい加減設備や対策で、もっと過酷な原発事故を押し付ける未来が予測されました。
 福島第一原発事故後の処理が全く進んでいない中でも、原発稼働に邁進する政府なので、将来にさらなる原発事故が起きないとは言えません。

普及する為の施策
・車体がガソリン車より安い
・電気代が安くなる(家での充電を6KWでするには10KVA契約が必要・基本料金が高い)(深夜電力を5円/1KWhに)
・高速道路が割引または無料
・急速充電器の数が今の10倍くらいなる
・急速充電の課金は時間でなく電力量にする

 話はずれましたが、この先日本では電気自動車を買ったユーザーにどんなお得があるかで、普及するかが決まると思います。


MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   15℃
 温水器     55℃ 温度差40℃

 太陽光発電
 発電量35.51KW ピーク5.00KW

6月3日(土)
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