2013年1月19日土曜日

老後への覚悟を持て

文藝春秋 > 2013年2月特大号
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/529

の中で、私の好きな作家である、村上 龍さんの「村上 龍、老後を語る」というテーマでの文がありました。

村上 龍 老後への覚悟を持て
とってもそう思うと言う内容だったので、一部引用抜書しました。

2対6対2の法則
格差というのはどういうものかというと・・・ビジネスの現場では「2対6対2」の法則があると言われている。
企業の場合なら優秀な2割が多くの利潤を生み出し、6割がそれを支えルーティンワークをこなし、2割の「お荷物」が存在するという法則です。
この比率が中高年の経済状態にもあてはまる。
悠々自適の老後を送れるのは2割の人々で、お金の心配をしながら老後を送らなければいけない中間層が6割を占める。
ボトムの貧困層も2割で、この人たちは明日の生活にも困る・・・

でもテレビも新聞も雑誌も、そういう格差が中高年の間に存在することを直視していないように思えて仕方がなかった。

そこで職業ガイドとして断念した題材を『55歳からのハローワーク』という小説を書きました。
『55歳からのハローワーク』はフェアな社会の実現のために書いた作品です。
kの作品は中篇小説5篇からなる小説ですが、悠々自適層、中間層、貧困層にあたる人物が登場して、いま三つの階層でなにが起こっているのかを、物語を通して読者に経験してもらうように書いています。

庇護社会の崩壊

それでは、現在の中高年はなぜこの年齢になって危機に直面するようになったのでしょう?という問いかけに

高度成長期までの日本社会の中心にあったのは「庇護」が連鎖する構造でした。
ところがバブル崩壊後、二十年間続く不況のもとで、庇護を軸とした社会関係は壊れていきました。
日本企業の特徴とされてきた終身雇用や年功序列は失われ、雇用は流動化し、収入の格差が広がった。

戦後民主主義の時代、丸山眞男は「日本人も個に目覚めなくてはいけない」という言葉で個人が国から支配を受けないてめに、哲学的に武装することを提起しました。
しかし、いまの中高年はそのような形で個を覚醒するのではなく、それまで自分を庇護してくれていた社会的な盾を、無理やり引き剥がされるようにして、最悪の形で個をあらわにされてしまう。

庇護と従属の関係とともに消えつつあるのは「普通」という概念だと思います。
これだけ多様化しが進んだ社会では普通という定義が難しくなっている。
「普通のサラリーマン」といっても、そのされリーマンはどんな生活をしているのか。勤め先は・・・
いま「普通の中高年」とか「普通の老後」という言葉は成り立たない。

新しい人生と出会う瞬間

そうした社会の中で、中高年はどう生き延びたらいいのでしょうか。・・・
「庇護する」「庇護される」に代わる関係は「信頼する」「信頼される」関係と思います。
しかし日本社会には「信頼とは何か」という共通認識もない。
僕は信頼についてこう考える。
僕は信頼を維持しようという友人には無理な頼みはしない。
読者との信頼関係を維持するにはどうすればよいのか、それはいい小説を書くことに尽きる。

これだけは言えますが、定年後には信頼できる友人がいた方がいい。

中高年一人一人にとっては、日本がよくなるかならないか、ということは大した問題ではない。日本がよくなると、つられて自分もよくなるわけではないし、自分がいまダメなのは、日本がダメだからではない。

悠々自適層も中間層も困窮層の人も、自分がどう生きていくかは自分で考え、生き延びなきゃいけない時代なのです。


 この人の本は何冊か持っていますが、前に紹介した「希望の国のエクソダス」とか「半島を出よ」なんていうのは、「自分で道を切り開け、国は何もしてくれない」という路線です。
 今回の「55歳のハローワーク」も買ってみようと思っています。
 今の社会で、「自分がどう生きていくかを自分で考えなければいけない」ということを認識している人は、「なにも考えていない人々」や「なにも変えない人々」が多くいる社会では少数かもしれません。
 しかし、「自分はどう生きたいか」を考えないと、歳をとればとるほど後悔すると思います。
 現代、寿命が軽く80歳を超える時代、老後「どういきようか」と考える必要が出てきています。
 非婚化や少子化により、今後は高福祉という高齢者へのサービスは期待できないはずです。
 「老後への覚悟を持て」というと言われるとどうすればよいのか?
 まずは、自分で老後を年金なし、退職金なしで乗り切る方法を考えてみる、そして行動へと、早ければ早いほど良いと思います。


MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/

入水温度   9℃
上の温水器  35℃ 温度差26℃
下の温水器  30℃ 温度差21℃
 まあまあでしょうか。

太陽光発電
発電量9.5KW ピーク2.02KW
1月18日(金)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差]6 [ 0 ] 最低気温(℃)[前日差]-1 [ -2 ]
降水確率(%)20   10    10    20
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
FX投資
AUD/JPY買い94.198売り94.284
AUD/JPY買い94.240売り94.298
AUD/JPY買い94.150売り94.784
AUD/JPY買い94.200売り94.333
AUD/JPY買い93.599売り93.754

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