2019年11月2日土曜日

4Kテレビが「暗い」のが4Kだからではない

あの4Kテレビが「暗い」というとんでもない衝撃
輝度が十分足りない製品が多数出荷されている

https://toyokeizai.net/articles/-/311180
一部引用:
「なぜ、4Kテレビをたくさん売ってしまったのか……」
首都圏某所に店舗を構える中小電器店の店主は悔悟の日々を送っている。昨年12月に高精細、高画質を標榜し鳴り物入りで始まった4K8K衛星放送。この店では4K放送が始まる前までに1台30万円ほどの「4Kテレビ」をなじみの客を中心として、数十台売った。
「4K放送の映像は別世界」「東京五輪はきれいなテレビで見たほうがいいよ」。昨秋、店主は顧客らに繰り返しこう勧めた。4K8K放送は2K(フルハイビジョン)よりも鮮明な映像が売り。テレビCMやパンフレットなどにうたわれていたフレーズを売り文句とした。
ところが、昨年の放送開始からほどなく、この店主は4Kテレビの販売をきっぱりやめてしまった。理由は放送を見た客の反応があまりに「想定外」だったからだ。
いざ4K放送が始まると、テレビの購入者から「画面が暗い」「暗すぎて鮮明かどうかもわからない」との苦情が多数寄せられた。店主はテレビを売った顧客の家を訪ね、リモコンを操作して「明るさ」の機能を最大にするよう調整した。が、画面が明るくなるのはほんの気持ち程度。テレビメーカーにも相談したが、「修理は不可能」と言われた。
:中略:
1つ目(①)が「最大輝度の不足」だ。
4K放送の特徴の1つであるHDRを生かすには、「一定以上の輝度」が必要だ。ここでいう「輝度」(単位=nit<ニト>)とは、「人間が目で見えるテレビ画面の明るさ」のことだ。そして、テレビが持つ最大の明るさ能力のことを「最大輝度」といい、機種によって異なる。この最大輝度が十分にないと、4Kの特性である明暗のコントラストを十分に表現できず、画面が暗く見えてしまうことがある。
番組の映像編集では最大1000nitという輝度の「マスターモニター」を使っているが、放送局が制作した映像を衛星経由で受像する4Kテレビの最大輝度は1000nitを大幅に下回る機種が大半だ。多くの放送局関係者は、「4Kテレビの輝度不足」を暗く見える要因の筆頭に挙げる。
:引用ここまで


 4K放送って言われると、イメージはどんなものでしょうか。
 ニュースの報道(特にNHK)やメーカのコマーシャルでは、従来のハイビジョンより鮮明で綺麗って言っています。
 BS放送の一部で2K、他は1K放送しかやっていませんが
4Kは理論的には現在の2Kの4倍の情報量(面積)です。
 しかし、テレビ画面を数センチで見たりルーペで拡大して見るわけではなく、数メートル離れてみる場合、びっくりするほど差が出るわけではありません。
 現にBS放送で4K放送の為に従来のチャンネルで放送帯域を減らして2Kフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)から1Kハイビジョン(1280×7201440×1080ピクセル)に落としても文句が出ていません・・・画質が落ちたことに気が付いていていない人がほとんどです。
 間違いにつき修正しました。(11/2 17:20
 これを見る限り、4K放送の画素数は3840×2160ピクセルがどうかと言っても、特に綺麗になったって感じないと思います。
 差が判らないのでは4K売れません、これはテレビ販売で企画する経営者も技術者も判っていることですので、4KテレビではHDRと言うシステムを追加しました。
 HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べてより広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる表示技術です。
 簡単に言うと、明るい部分と暗い部分の差を大きくとり、明暗をはっきりさせる技術なのですが、液晶パネルの能力がないので明るい部分と暗い部分、中間部分を合成して誤魔化す機能も搭載しています。
 液晶パネルはバックライトの光を段階的に遮っているだけなので、元の明るさより明るくなりません。
 光の三原色でカラーを作っているので、明るさはさらに1/3になり、実際に画面から出てくる明るさはバックライトの1/5以下と明るくできない問題が起因して、4K画面が暗いと言うことなんですね。
となると有機ELテレビなら直接光っているので明るいはずと思わればちですが、現行で売っている有機ELテレビのパネルは疑似有機ELパネルなんです。
 本来の有機ELテレビと言うのはRGBのLEDを並べて赤・緑・青の光で画面を作るのですが、このパネルは歩留まりが悪く大型テレビではなかなか安く作れません。
 そこで疑似有機ELパネルですが、白のLEDに赤・緑・青のフィルターを付けて色を出しているのです。
 つまり白黒テレビにフィルターをはめ込んで見ているので、明るさは1/3になってしまいます。
 まあこれでも液晶パネルよりは明るい物もあるはずですけど。
 4K放送が暗いのは、現行のテレビでは明るさが足りないのとHDRが悪さをしているので、人間の目には暗くて画質が悪く見えるのです。
 4Kの実力が必要なのは100インチ以上のレーザープロジェクションテレビぐらいでしょうか。
 高性能なレーザープロジェクター欲しいです。

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 

 入水温度    20℃
 温水器      50℃ 温度差30℃

 太陽光発電
 発電量18.2KW ピーク3.20KW

11月1日(金)
晴れ
最高気温(℃)[前日差] 23℃[+1]最低気温(℃)[前日差] 11℃[-1]
降水確率(%)  0    0     0  0
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

4 件のコメント:

  1. 1920×1080が1440×1080になったんじゃないの?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      間違っていますね、修正します。

      削除
  2. ソニーの有機EL-TVは55インチでも素晴らしい映像ですよ。
    ダイナミックレンジも色再現性も暗部の漆黒も。
    解像度だけが評価要素でないことが実物で判ると思います。
    ぜひご体験を。

    返信削除
    返信
    1. こんにちは
      うちのTVはまだ液晶ですがSONY製です。
      SONYのテレビは最高機種なら本当に頑張っていると思います。
      現在ではSONYの有機EL綺麗ですね。
      有機ELはSONYのXEL-1を昔に買いました。
      画質を3色発光であるXEL-1と比較してしまうと、フィルターELテレビのコントラスト不足を感じるので、大型の3色発光有機ELが出ないかと待っていますが無理ですかね。
      いっそのこと、レーザープロジェクターが良いかもとは思うのですけど。

      削除