2010年6月27日日曜日

冷え込む若者の消費

買わぬ若者 エコに関心 酒飲まず、車いらず、自転車好き
2010615日 朝刊
 お酒は飲まず、車も乗らず、健康重視で自転車にはお金をかける-。ここ十年間で、二十代、三十代の若者世帯の「節約志向」が強まり、消費を縮小している実態が、第一生命経済研究所の分析で明らかになった。お金に余裕があるシニア層が消費の現場で存在感を増す一方、収入が増えず、将来に希望を持てない若年層の影は薄くなりつつある。
 総務省の家計調査(二人以上世帯)のうち二〇〇〇年から〇九年の間、二十代、三十代が世帯主の家計支出が消費全体に占める割合の推移をまとめた。
 調査品目は、酒類、外食、交通・通信、レジャー・教養など計三十八で、三十六品目の比率が減少した。
 消費全体では18・6%から15・5%へ微減だったが、個別品目では大幅な下落が目立った。発泡酒は、29・6%から21・1%に8・5ポイント減少。自動車購入は32・5%から19・0%に13・5ポイント、自動車関連用品は39・8%から22・1%に17・7ポイントも減少した。
 携帯電話通信料も、35・4%から24・3%に11・1ポイント減少。お金がかかる通信手段は使わず、家族間通話の無料サービスなど、安い料金プランを上手に活用していることがうかがえる。
 一方、数少ない増加品目は自転車。健康と環境への配慮が背景にあるとみられ、22・7%から26・2%に3・5ポイント上昇した。もう一つの上昇品目は、「すし」で13・4%から13・8%へわずかながら増えた。
 分析した熊野英生主席エコノミストは、「若年層の割合が減った分、企業年金も手厚いシニア層が増加している」と指摘。「若者を狙え、というキャッチフレーズは過去の神話。日本経済の将来を考えると、衰退の兆候だ」と懸念する。

 私も、車は持ているが、毎日の外出はほとんど自転車です。
 1週間で100kmほど、自転車で走ります。安全には気をつけてヘルメット着用で、自転車用手袋。
 日本は自転車走りにくいですね、車道は自動車に幅寄せされるし、歩道は段差多いのと、歩行者がけっこう自転車を気にしないので、本当に気をつけないといけません。
 1週間に100km以上走ると、けっこうパンクします・・・道路の端には釘のようなものがけっこう落ちていますので、自転車のタイヤをロードからちょっと太めのハイプレッシャータイヤに変更、ちょっとパンクが減りました。自転車も改造し始めるとけっこうお金がかかりますが、税金は消費税だけなのが良いですね。
 
 さて、話は記事に戻って、こういう記事を見るにつけ、世代間格差がけっこう大きいと思えます。現時点までの日本独特の年功序列賃金制度が世代間格差を広げる一つの要因、ついでに増え続ける社会保障や政府の出費を増大させていく。
 たとえ若者が正社員になれたとしても、現在の中高年よりも平均的な生涯賃金が低くなっていく。年功序列賃金でさんざん若者を食い物にしてきながら引退後も年金や医療などで更に若者やこども世代からお金をむしり取る中高齢者が幅利かせているし・・・私は・・・今のところ、税金、年金と健康保険だけは払っていますので、高齢化社会を支えている立場。ついでに、ここ1年は医者も行ったたことが無い。
 
 今の若者は自分達が高齢者になった時は社会保障が崩壊していることは、だれもが感づいているし。
 現在の社会保障制度は寿命が現在よりも短くて高齢者が少ない時代に作って、その後あまり手を加えていない。高齢者の寿命がこれほど伸びているのに過去の制度を続けるのは少々無理なはずです。
 自動車は田舎でなければ、特に必要ない、見えや憧れ的な物ではないので、収入が少ないのに買う必要はない、汗をかいた後のビールは美味しいが、わざわざ酔う為に飲むという考えもなくなってきた。
 携帯電話代は、携帯電話自体を無料にして、基本料金やパケット料で儲ける企業の作戦が見透かされ、安い機種を買って、安い基本料金へシフトしたいますし、ネットの普及もあって新聞を取る必要もなくなった。
 更にマスコミが長年不況を煽ってきたせいもあって若者の消費マインドは最低。実際に給料が増えないのに消費も増えにくい。
 こうなると、高齢者や中高年に多少犠牲になってもらい、社会保障を大幅に削減したり年功序列賃金という変な制度をやめてしまうこと。
 問題は高齢者の人数が多いのと選挙における集票力があり、目先の選挙に勝つために高齢者利権を維持しようとする政策を掲げないと落選してしまうことで、改善される余地はなさそうです。
 これが議会制民主主義の限界を指し示すものであったら悲しい話だ。民主主義のせいで経済が社会主義的になっていき、そして国を衰退させる日本の欠陥だともいます。
 日本はそうとう覚悟を決めないと老人国家になって衰退先進国になり、早い時期にリセットされるでしょう。
 その時、公務員、年金生活者、金ため込んだ老人は、若者からしっぺ返しを食らいます。それで、目を覚ます時には、餓死する老人が大量発生することになるのではないかと、心配しています。
 自分もこのままでは危ないので、対策を頑張る必要があります。

2 件のコメント:

  1. 生物の種としての寿命についてこんな説があります。
    生殖期を過ぎてからの余命が長い生物ほど
    種としての寿命が短いとか・・・つまり絶滅が近い種ほど
    長寿の個体が増えるそうです

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  2. コメントありがとうございます。
    日本は絶滅の危機になっていますね。
    50年後日本と言う国が残っているか心配です。

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