2013年3月12日火曜日

マスコミの役割を棚に上げる読売新聞

 2年前の3月11日は、確か金曜日でした。
 東北地方で地震が起き、テレビのスイッチを入れ、びっくり、その後津波、福島第一原発のメルトダウン、水素爆発と大惨事に。
 なくなられた方々のご冥福を心からお祈りします。
 2年たっても、原発事故は収拾つかず、いまだに放射能汚染拡大中です。
 無責任な大手マスコミの社説を読むと腹が立ちます。

福島の除染 「1ミリ・シーベルト」が阻む住民の帰還(3月9日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130308-OYT1T01460.htm?from=ylist

 福島県内の復興を進めるために、まず必要なのは効率的な除染だ。
 約16万人に及ぶ避難住民が、一日でも早く地元に帰還できるよう、政府と自治体が連携し、迅速に作業を進めることが重要である。
 遅れが目立つのは、事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所周辺にある11市町村の除染だ。特別地域として、環境省が直轄で除染作業を実施している。
 このうち本格除染に着手したのは、4市町村にとどまる。はぎ取った表土などの仮置き場の確保、除染対象地の地権者の同意取り付けに難航していることなどが、想定より遅れている要因だ。
 未着手の自治体で避難住民との交渉にあたることも無論、大切だが、最優先すべきは、本格除染が始まった自治体での作業のスピードアップだろう。
 年間被曝(ひばく)線量が20ミリ・シーベルト以下の「避難指示解除準備区域」となっている楢葉町では、昨年9月に本格除染が始まった。家の屋根瓦や雨どい、窓を拭いたり、庭の表土を除去したりする作業が続く。
 環境省は、「避難指示解除準備区域」と、これより年間被曝線量が高い「居住制限区域」の除染を来年度中に終える計画だ。
 それを実現するうえで、最大の障害となっているのが「1ミリ・シーベルト問題」である。
 除染の枠組みを作った民主党政権は元々、国際放射線防護委員会(ICRP)の基準に沿って、年間積算線量が20ミリ・シーベルト未満なら居住が可能との見解だった。1ミリ・シーベルトは、あくまで長期的な目標と位置付けていた。
 ところが、徹底除染を求める地元の要望を受け、達成困難な1ミリ・シーベルトが当座の目標値となった。
 除染の遅れについて、環境省の幹部は「1ミリ・シーベルト問題が大きなネックになっている」と認める。福島県の佐藤雄平知事も、今では「達成できる数値を示してほしい」と政府に求めている。
 2年前の原発事故当時に比べ、放射能のリスクを冷静に受け止める人が増えてきている。
 病院の放射線診断では、1回の被曝量が約7ミリ・シーベルトになることがある。肥満の発がんリスクは200~500ミリ・シーベルトに相当するという試算もある。
 政府は除染目標を見直し、1ミリ・シーベルトが危険と安全の境界ととらえられている現状を変えていくべきだ。避難住民が安心して元の家に戻れるよう、放射能に関する正しい情報を丁寧に説明するのも、政府の役割である。
(2013年3月9日01時55分  読売新聞)

 読売はこの社説で年間1ミリシーベルトの数値を改めるべきだと、主張しているように聞こえます。
 年間1ミリシーベルト以下という数字はどこから出てくるのかと言いますと。

原子力基本法第20条
「放射線による障害を防止し、公共の安全を確保するため、放射性物質及び放射線発生装置に係る製造、販売、使用、測定等に対する規制その他保安及び保健上の措置に関しては、別に法律で定める」
その法律というのが「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」です。
この法律の第19条1項に廃棄の基準というのがあり、そこにあるのが「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行令」と「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則」です。
この規則の第19条第1項第2号ハで、基準は文部科学大臣が定めると書かれており、その定めた内容が「放射線を放出する同位元素の数量等を定める件」。
この第14条4項に「規則第1条第1項第2号ハ及び第5号ハに規定する線量限度は、実効線量が4月1日を始期とする1年間につき1ミリシーベルトとする」と決まっています。

 と言うことで、法律で決まっている数値以下では除染無理なので、それ以上にするのが筋?とマスコミは言うのか。
 最後の一文「避難住民が安心して元の家に戻れるよう、放射能に関する正しい情報を丁寧に説明するのも、政府の役割である」と書いていますが「原発の危険に関する正しい情報を丁寧に伝えるのも、読売新聞の役割のはず」と付け加えたい。

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/

入水温度   11℃
上の温水器  51℃ 温度差40℃
下の温水器  45℃ 温度差34℃
 小春日和、温度上昇です。

太陽光発電
発電量15.8KW ピーク2.31KW
3月11日(月)
晴れ
最高気温(℃)[前日差]13 [ -4 ] 最低気温(℃)[前日差]1 [ -9 ]
降水確率(%)  0    0     0     0
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

経済指標・イベントカレンダー[12日]
08:50 日2月企業物価指数
08:50 日1月第三次産業活動指数
08:50 日1-3月期法人企業景気予測調査
08:50 日銀金融政策決定会合、議事要旨[2月13、14日分]
09:00 岩田、中曽日銀副総裁候補への参議院所信聴取[議院運営委員会]
09:01 英2月RICS住宅価格指数
09:30 豪2月NAB企業景況感指数
09:30 豪2月NAB企業信頼感指数
14:00 日2月消費動向調査
16:00 独2月卸売物価指数
16:00 独2月消費者物価指数[確報]
16:45 仏1月経常収支
17:00 南ア10-12月期経常収支
18:30 英1月鉱工業生産
18:30 英1月製造業生産
18:30 英1月商品貿易収支
20:30 米2月NFIB中小企業楽観指数
20:45 米ICSC週間小売売上高
21:55 米レッドブック週間小売売上高
23:00 米1月雇用動態調査[JOLT]
24:00 英2月NIESR GDP予想
24:30 リッカネン・フィンランド中銀総裁、講演[ヘルシンキ]
27:00 米2月財政収支
FX投資
AUD/JPY買い98.201売り98.251
あんまり動かないので、打診売買

2 件のコメント:

  1. ジョニーです。
    いくら除染したところで、1000万ベクレルも毎日垂れ流していたんじゃ、終わるはずもないですね。
    利権で除染は儲かるんでしょうが、人が住めないようなエリアに無理に住む必要は無く、政府主導で中国地方や九州地方に移住させればいいのに。
    そうすりゃ移住利権が入るでしょうに。
    今後の医療費や補償等を考えれば、こっちのほうがいいし、まず健康にもいい。
    馬鹿な事に税金をつぎ込むのはやめて欲しいですね。

    返信削除
  2. ジョニーさん、こんにちは

    そうですね、日本は住宅が余りつつあるので、移住がベストと思います。
    復興予算つぎ込めば、別の場所に、環境や福祉の良い大都市が作れるはずです。
    しかし、国と福島県の既得権益者が頑張って、自分たちの利益だけ考えているので、動かないでしょうね。

    税金の無駄使い、国が破綻するまで終わりがないでしょう・・・

    返信削除