2017年8月29日火曜日

ドイツの自動車会社が不正を行った理由

ドイツ車の信頼が大きく地に落ちた理由
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8313.php
2017年8月28日(月)11時18分 バーナード・リーガー ニューズウィーク

<ドイツの大手自動車メーカー5社の不正となれ合いが発覚。国家の誇りとも言える産業を傷つけている>
このところドイツは国際的な影響力を高めているが、その究極の基盤は国の経済力だ。もっと具体的に言えば、ドイツの自動車会社の強さだ。
ドイツの失業率は10年の7%から4.1%にまで低下した。その大部分は、ダイムラー、BMW、そしてアウディとポルシェを傘下に収めるフォルクスワーゲン(VW)の記録的な業績のおかげだ。
ドイツの戦後のアイデンティティーは、主に大手自動車会社によってつくられた。「ドイツ製」というラベルは、卓越した品質を象徴してきた。しかし今、自動車業界の技術と倫理の信頼性、そしてその延長にあるドイツ経済全体の堅実性が疑問視されている。国内外の消費者は、ドイツ製品の信頼性を疑っている。ドイツにとっては、アイデンティティーに関わる問題だ。
15年9月、VWの車1150万台がディーゼルエンジンの排ガス規制を不正に擦り抜けたことが発覚し、津波のような不安を呼び起こした。
VWはアメリカで、この違法行為に対する高い代償を支払っている。裁判所の和解金と罰金は210億ドルを超えた。しかしVWのスキャンダルは、氷山の一角でしかないことが分かった。
【参考記事】「ディーゼル神話」崩壊、ドイツがEVへ急転換、一方トヨタは...
7月22日、ドイツの週刊誌シュピーゲルは、VW、BMW、ダイムラー、アウディ、ポルシェがドイツの産業史上最大級のカルテルを90年代から結んでいたと報じた。
この大手5社は06年以降、情報を交換し、部品供給業者に圧力をかけ、主要コンポーネントの技術仕様を擦り合わせていた。ディーゼル排ガス規制のごまかしでも協力関係にあったようだ。
ドイツの自動車メーカーは温室効果ガス排出規制の厳格化に対応して、温室効果ガスの排出が少ないディーゼル技術の開発を進めた。同時に発生する有害な窒素酸化物は、十分な大きさの尿素タンクを装備すれば排気から除去できる。だがコストとスペースを節約するため、大手5社は容量が小さくて排気量を基準内に抑えられないタンクを多くのモデルに採用することに合意していた。
繁栄だけを追い求めて
自動車業界のなれ合いを暴いたシュピーゲルの記事は、戦後ドイツの厳格な品質と競争の追求というイメージを打ち破り、大きな衝撃を与えた。
今日、ドイツの自動車企業は品質と信頼性を生かし、新市場での販売を拡大している。VWグループの中国での売上高は08~16年で100万から400万台と4倍になり、世界最大の自動車メーカーとなった。
最近のドイツ自動車産業の好業績は、東西統合の苦難の後、ドイツが品質を高める努力を通じて繁栄への道を歩み始めた証しに見えた。だが今、ドイツ人は自動車産業が常になりふり構わず成功を追い求めてきただけではないかと考えている。
【参考記事】アマゾン+スーパー、宅配改革への大勝負
このスキャンダルの背後には、根深い問題が潜んでいる。環境規制が厳しくなるなか、競争相手の日本やアメリカ、中国がハイブリッド車や電気自動車を有望視する一方、ドイツ勢だけはディーゼルという古い技術に絶大な信頼を置いている。その根本的な理由は分からない。
だが、ドイツ自動車業界が掲げてきた信頼という看板の裏側は見えた。安定と引き換えならば、違法行為にも手を染めてしまうようだ。
戦後の安定の象徴であるドイツ車は、国内外で価値を失い始めている。この傾向が自動車部門の将来に与える影響は、まだ分からない


 この記事を読んで、「 ドイツ車の信頼が大きく地に落ちた理由」「ドイツ自動車業界が掲げてきた信頼という看板の裏側は見えた。安定と引き換えならば、違法行為にも手を染めてしまうようだ。」で締めくくっていますが、本当にそうなのでしょうか?と個人的には疑問に思います。
 ドイツの自動車会社はEUに加盟することで、加盟する国の中で赤字を垂れ流す国々が多く含められるので、ユーロの価値を低く評価されることにより、自国の通貨安を謳歌してきました。
 簡単に言うなら、貿易黒字を垂れ流しても通貨高で是正されないと言う補助金のような物。
 日本は貿易黒字を積み上がれば即円高になり、自動車の値段を上げざるを得ません。
 ドイツの自動車会社はユーロ安で、自動車輸出がガンガン伸び、努力しなくても儲かって仕方がなかった。
 これに気を良くした経営陣は高効率な次世代自動車の開発をケチったのではないでしょうか。
 高度な制御と特殊な機構で高効率化に成功した日本のハイブリッドは多大な特許もあり、ドイツの技術では簡単に作ることが出来なかった。
 試作までは出来たと思いますが、量産化でコストが合わなかったと思います。
 ついでに、炭素ビジネス(CO2詐欺です)に乗っかり、原油からの精製を計算すると軽油は炭素ビジネスに合致することもあり、ディーゼルエンジンの搭載車両を増やした。

 ディーゼルエンジンは高度なエンジンかと言えば、ディーゼルの高出力化の基盤にある、高圧噴射のコモンレール技術を開発したのはフィアットで、その子会社をボッシュが買収しただけです。
 尿素SCRシステムは、元々日本のUDが実用化したものです。

http://newswitch.jp/p/2262-3一部引用:進化支える日系部品メーカー
 欧州完成車メーカーを中心に技術開発が進んだディーゼル技術だが、部品レベルでは日系サプライヤーも技術の進化に寄与してきた。ディーゼルエンジンを劇的に進化させた技術にコモンレールシステムがある。高圧の燃料をレール(蓄圧室)内に蓄え、電子制御によりインジェクターからエンジンの各気筒に噴射する。タイミング良く高精度に噴射することで、窒素酸化物(NOX)低減など環境性能を改善できる。  デンソーは1995年に世界で初めてコモンレールシステムを実用化。その後も技術革新を進めた。その一つが噴射する燃料を微粒にするための高圧化だ。当初は最大120メガパスカルだったが、13年には250メガパスカルのシステムを開発。従来の200メガパスカルに比べ燃費を最大3%以上低減。NOXは同8%削減し、粒子状物質(PM)は半減した。  高圧化とは別に、同社が開発を進めてきたのが「i―ART」。コモンレールシステムをいわば「賢く」する技術で、各インジェクターに圧力センサーを内蔵し、噴射量やタイミングを高精度に制御する。理想とする噴射との差異をフィードバックし、10万分の1秒単位で制御できる。12年に実用化し、乗用車向けではスウェーデンのボルボ・カーズの新型ディーゼルエンジンに初めて採用された。
 コモンレールシステムの燃料噴射管を生産しているのが臼井国際産業(静岡県清水町)。商用車を含む完成車メーカーからの評価が高く、世界シェア約5割を握る。独自の塑性加工、熱処理、内面平滑化技術を駆使し、世界最高水準の耐圧性能を実現。250メガパスカルを超えるシステムに対応した噴射管の開発も完了するなど業界をけん引する。:引用ここまで



 こうやって見ると、ドイツの自動車会社の経営陣がドイツ政府と結託して開発費を押さえディーゼルで儲けようとしていたように見えます。
 ディーゼルで儲けを出すことに傾向して、排ガス規制のユーロ6や米国規制、日本の排ガス規制に対応するコストが惜しくなった・・・(憶測です)
 NOxを減らすには、パワー低下や燃費悪化もあり、浄化装置のコストアップと相まって、経営陣の要求性能とコストを達成できなくなったのではないでしょうか。
 いまさらハイブリッドは開発できないので、とりあえずEVだ!って騒いでいますが、達成できないとなると、また国ぐるみで不正を行うかも、勝てないとルール変更を行うお国柄ですので。



MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   15℃
 温水器     50℃ 温度差35℃

 太陽光発電
 発電量15.2KW ピーク4.70KW

8月28日(月)
曇り
最高気温(℃)[前日差] 31℃[-2]最低気温(℃)[前日差] 25℃[+3]
降水確率(%)   10    10       20    30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
 
08/29
8:30 日本 7月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)  
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8:30 日本 7月有効求人倍率 
15:00 ドイツ 9月GFK消費者信頼感調査 
15:45 フランス 7月消費支出(前月比)
15:45 フランス 4-6月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
16:00 トルコ 7月貿易収支
21:30 カナダ 7月原料価格指数(前月比)  
21:30 カナダ 7月鉱工業製品価格(前月比)
22:00 米国 6月ケース・シラー米住宅価格指数 
22:00 米国 6月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
23:00 米国 8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

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