2010年1月26日火曜日

日本は年金だけでなく健康保険も崩壊寸前です。

厚生労働省 医療保険データベース
次のグラフが、2007年度の医療費の年齢階級別の1年間の医療費です。

 高齢になればなるほど、病気になるし、何らかの病で死に至るとすれば、死の直前には医療費がかさみます。
 高齢になるほど医療費が増加するのは感覚的に分かります。厚生労働省の医療保険行政のためのグラフを見ますと、若い時は、病気をしないが、高齢になると、医療費がかかることをグラフは表しています。
 医療費は、負担をする世代と支出する世代が、まるで逆で年金と同じ構造、働く世代が高齢者を支える相互扶助の世界になっています。

 年齢別人口と年齢別医療費で計算された数字で年金の貰える65歳以上で区切ると全体の22.6%になりますが、医療費では全体の52.0%になり医療費は半分以上を年金受給後に支出する構造になっています。


 最近の医療費は35兆円ですから、そのお金は国民の保険支払いと税金を足した分すごい金額になっています。それで、これが医療費の全てかというと、この厚生労働省の資料は、医療保険に関する審査支払業務において集まる医療費情報を集約し、医療費の動向を把握し、医療保険行政のための基礎資料を得ることを目的として作成されているので、自由診療や差額ベッド代、救急車の維持は含まれていません。
総国民所得からの医療費は10%ほどになり、経済活動が消費できる金額が医療へ移行しつつあるとも言えます。
 内需の消費が落ち込む理由は日本の国民構造が少子高齢化になったしまったことによるものと言えるでしょう。
 この、問題は今後加速していくので、年金だけでなく健康保険も崩壊の危機にあり、今後老人になる人は年金無し健康保険無しと言うひどい状態になる覚悟が必要です。
 政治に期待するにも、財源がありません、社会構造を根本的に変える時期に来ていますが、今の日本では改革は無理でしょう。

本日の予定【経済指標】
【日本】
日銀政策金利 時刻未定 
【シンガポール】
鉱工業生産(12月)14:00
【ユーロ圏】
ドイツ輸入物価指数(12月)16:00
ドイツIfo景況感指数(1月)18:00
ユーロ圏経常収支(11月)18:00
【香港】
貿易収支(12月)17:30
【イギリス】
GDP・速報値(第4四半期)18:30
【アメリカ】
S&Pケースシラー住宅価格指数(11月)23:00
コンファレンスボード消費者信頼感指数(1月)270:00
FX投資
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