2010年1月27日水曜日

リスク回避による円高と日本国債の格付け

昨日、為替は忙しい日でした、こう言うときは利益出せるのですが、塩漬けが多くて動けませんでした。
■日本国債の格付け見通しを引き下げ S&P
格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は26日、日本の外貨建てと自国通貨建ての長期国債(ソブリン)格付けのアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。格付けはダブルAで据え置いた。
S&Pは日本の経済政策の柔軟性が縮小しており、財政圧力・デフレ圧力を食い止める対策をとらなければ格下げになる可能性があると指摘している。〔NQN〕 (NIKKEI NET)
で、円高傾向だった午後、一度円安方向へ。
しかし、この格付け会社はアメリカ国債をAAAの最上位に評価していますし、この格付け会社の評価ではありませんが、リーマンショックの時リーマンはAAAでした・・・・何を見て格付けしているのか存在価値が問われるような格付けですが、評価が出ると投資は思いっきり引きずられます。
投資家は臆病なので仕方がないですけど。
しかし、中国政府の金融引き締めで、アジア株全面安で「リスク回避の円買い」となり円高!
「リスク回避による円買い」って?
この言葉をまともに受けると、円にはリスクがないのか?と考えてしまいます。
円にはリスクがない?
そんなことはありません。
では、なぜそんな円が買われているのでしょうか?
これは海外ヘッジファンドなどが円を借りて株式などの金融商品に投資しているからです。
ヘッジファンドは、金利の高い通貨ではなく、金利の低い円で元本の何倍もの資金を調達し、NYダウや中国、インドなどの株式市場、金や原油などの商品市場、不動産などあらゆるものに投資しています。
その投資したものの価格が下落すると損切りを行うため、借りていたお金を円で返さなければならないので、円を買い戻すことになります。
今回は、中国の金融引き締めでアジア株が全面安になり、資金を円で調達して投資をしていたヘッジファンドなどが、損切りを行ったため、借金を返すため円を買い戻さなくてはいけなくなった訳で円の需要が大きくなりました。
リスク回避の円買いは、「円にリスクがない」のではなく、「円を借りて投資した商品のリスクを回避するために円を買い戻す」という意味です。
最初の記事、スタンダード&プアーズ(S&P)は26日、日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けのアウトルックを安定的からネガティブに変更したため、一瞬円売りが起きましたが、中国政府の金融引き締めによる株価下落が大きく為替に影響しています。
しばらく、AUDは塩漬け状態になりそうです。スワップ金利で良しとしましょう。

本日のイベント
【オーストラリア】
Westpac先行指数(11月)8:30
消費者物価指数(CPI)(第4四半期)9:30
【日本】
通関ベース貿易収支(12月)8:50
【アメリカ】
MBA住宅ローン申請指数(122日までの週)21:00
新築住宅販売件数(12月)280:00
FRB政策金利 284:15
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・速報値(CPI)(1月)時刻未定
ドイツ調和消費者物価指数・速報値(HICP)(1月)時刻未定
【ニュージーランド】
NZ中銀政策金利 285:00
FX投資
AUD10枚買い81.400のみ

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