2010年6月20日日曜日

COP10では日本は頑張ってほしいのですが

MISIAさんが、COP10大使に選ばれました。
COP10名誉大使MISIA就任メッセージ
(内容の引用)「国連は、3月1日(日本時間3月2日)、日本人女性アーティストであるMISIAさんを、「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)名誉大使(Honorary Ambassador for the tenth Meeting of the Conference of the Parties to the Convention on Biological Diversity)」に任命すると発表しました。
生物多様性条約事務局によれば、当該条約の締約国会議(COP)の名誉大使が国連事務総長により任命されるのは初めてとのことです。」(引用おわり)
生物多様性!今年は生物多様性年です。この世には、さまざまな命があり、自分の命もそのうちのひとつにすぎません。YouTubeのMISIAさんのスピーチは心ひかれる内容です。

COP10が今年、愛知県名古屋で行われます。
 環境先進国である日本は、世界に向かって「生物多様化」と胸を張れるようなすばらしい主張していただきたい。
  生物多様性国家戦略!名前だけはたいしたものですが、国の施策として閣議決定された内容・・・この中にCOP10勧誘も戦略に入っています。

「生物多様性の保全と持続可能な利用に関わる国の施策の目標と取組の方向を定めた「第三次生物多様性国家戦略」が、平成191127日(火)に閣議決定されました。」

しかし、この文書285ページもあり、まともに読むのが苦痛なくらいの文書、私がに思うのは、ものの見事に考え方が全然違う。どうしてだろう。それに、この名前はすごいが、なんと空虚な戦略!誰に読んでもらうつもりの文書か知らないけど、言い訳の羅列にしか見えない。
国家戦略…悪いけど、面白くなくて最後まで読めなかったよ。「里山」も連発で出てくるし。こんなのが日本の国家戦略なら、日本人っておバカ?
戦略とは不確実な事象に対する決定である。…調べてみた。日本の国家戦略?どこが戦略なの?くれぐれも、COP10の主催国にふさわしい、中身のある「行動」をお願いしたいものです。

<引用はじめ、ほんの一部です>
5.3 自然共生研究センター
(現状と課題)
河川・湖沼の自然環境の保全・復元のための基礎的・応用的研究を実施し、その結果を広く普及することを目的として、岐阜県の各務原市の木曽三派川地区に独立行政法人土木研究所「自然共生研究センター」を設置しています。
自然共生研究センターは、洪水に対する安全性を確保しつつ、生物の良好な生息・生育環境を確保するという技術的な課題に取り組むことを目的に、世界最大級の実験水路である延長800m の水路を3本設置するとともに、実験池を6池設置しています。施設の規模は、実物スケールに近く、流量などの条件を人為的にコントロールすることができ、実河川に近い状態での実験が可能です。
実験河川のうち、1本はほぼ直線で流路の一部が護岸となっている実験河川、2本は流路に蛇行部を持ち研究テーマごとに蛇行ゾーン(上流)、自然環境復元ゾーン、氾濫源ゾーン、ワンドゾーン、蛇行ゾーン(下流)の5つのゾーンを持つ実験河川となっています。
この2本の河川は、同一形状で整備されており、1本には流量変動を与え、1本には与えず、これによる環境への影響を研究しています。
自然共生研究センターの研究目的は
・ 自然を活かした川づくりに関する研究
・ 変動を加味した正常流量に関する研究
・ 自然を活かした湖沼の水質浄化技術の開発
ですが、具体的には、瀬・淵などの河川形状と生物の生息・生育・繁殖状況との関係に関する研究、冠水頻度と植物の生育状況に関する研究、流量の変動が河川環境に与える影響に関する研究などについてさまざまな分野の研究者と連携しながら取り組んでいます。

2. 里海・海洋における漁業
(施策の概要)
わが国は、南北に伸びた複雑な海岸線を持つ列島であり、四方を海に囲まれ、世界で第6位の広大な排他的経済水域などを有し、その周辺海域は寒流、暖流が交錯することにより、生産力が高く豊かな生物多様性を持つ漁場となっています。水産業は豊かな海の恵みの上に成り立っている環境依存型の産業であることから、生産力を支える生態系の健全さを保つことが必要であり、そのためにも生物多様性の保全が重要です。わが国沿岸域は古来より人間活動との関わり合いが深く、採貝・採藻などの漁業活動を行ってきました。このような、自然生態系と調和しつつ人手を加えることにより、高い生産性と生物多様性の保全が図られている海は「里海」として認識されるようになっており、適切に保全することが必要です。
他方、沖合域から公海についても適切な資源管理を行うことにより、水産資源の持続的な利用が可能です。このため、地域漁業管理機関などの枠組みを通じて科学的根拠に基づき水産資源の適切な保全と持続的な利用を図っていくことが重要です。
このように、里海・海洋の保全を通して、国民の健全な食生活を支える水産物を将来にわたって安定的に供給するとともに、力強い水産業と豊かで活力ある漁村の確立を推進する必要があります。
平成19 年3月に閣議決定された「水産基本計画」に基づき、水産動植物の増殖及び養殖の推進、水産動植物の生育環境の保全及び改善、水産業の基盤の整備、漁村の総合的な振興などに取り組みます。
なお、平成19 年4月に公布された「海洋基本法」においても、海洋の開発及び利用と海洋環境の保全との調和を図ることを基本理念として、海洋の生物多様性が確保されることその他の良好な海洋環境が保全されることが人類の存在の基盤とされたところであり、こうした考え方に沿って里海・海洋を保全します。
<引用おわり>

 木曽三派川地区って、環境破壊で有名な”長良川河口堰”のあるところ、最近、アユなどの寄生虫が激減して、川の生態系が死滅しつつある状態と言う新聞記事も見ました。河口堰にヘドロがたまり、環境悪化中のこと、たぶん、環境改善の為に、浚渫(しゅんせつ)予算とか出てきそうで怖い。
 長良川河口堰は、水の需要とか塩害防止か言っていますが、ほとんど役に立っていません。結局1500億円をゼネコンに使いたかっただけ、今も独立行政法人水資源機構長良川河口堰が運用しています。独立行政法人土木研究所「自然共生研究センター」とかいたるところに独立法人が出てきます、これも天下り雇用創出でしょう、これは国土交通省と環境省ですかね。
 農林水産省も負けていませんね、力強い水産業と豊かで活力のある漁村、言葉を飾ることに熱心だけど、いったい何がしたいのか?もちろん、生物多様性という言葉をとっかかりに、お金をばら撒きたい!省益を守りたい、いや拡大したいという決意表明にしか読めない。
 生物の多種多様性が漁民の利益に直結するので、いかに多くのサカナが水揚げされるか、いかに多くの種類のサカナが常時確保できるか…、最後のフレーズは「人類」じゃなくて「漁民」でしょ?「良好な海洋環境が保全されることが漁民(農林水産省)の存在の基盤とされたところであり、こうした考え方に沿って里海・海洋を保全します。これは単なる「漁場の保全」と言っているようなものです。
 そこに住む生き物すべての生活の場である水域を「里海」と、人間に奉仕するものと位置づけているのは、そもそも「生物多様性」の意味がわかってないのか、判っていてとぼけているのか。
 COP10で世界中から日本がバカにされることのないように、こんな内容で「国家戦略」と言うような知恵の足りない人々は会議から隔離しおいてください。

3 件のコメント:

  1. 事業仕分けで削った分以上に新しい事業を作るのが官僚たちの仕事のようですね。
    ある意味でCMのキャッチコピーを作らせたらいいものが沢山作れそう。
    でも、当たったCMの賞品はすぐに売れなくなるでしょうね。

    馬のプランターは、落札されず1週間の延長になりました。

    WDの低速病は、対象と思われるHDDを順次再フォーマットしています。ただ、データの退避(コピー)にものすごい時間がかかります。

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  2. TXIさん、こんにちは
    管内閣は自民党と同じ路線を踏むようで、せっかく改革が進み始めた物が、元の木阿弥になりそうです。
    さかし、選挙で自民と民主以外ってまともに政治が出来そうな政党が無い・・・やっぱり日本政府は再起動の時期が早まるのではと思っています。

    HDDはWin7でフォーマットしなおすと、良くなる可能性があるのですか。

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  3. WDのHDD低速病は、WDの公式発表によると、は7-8番ピンをジャンパーして1パーティションで使用するか、専用のフォーマットソフトをダウンロードしてフォーマットをする方法の2つがあります。
    Windos7では、発生しないとの事ですが、XPで1度フォーマットしたものはそのままではだめだったので、7で再インストールしましたがだめでした。7-8番ピンのジャンパーもだめでした。
    後は、専用のフォーマットソフトで再フォーマットするしかありません。

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