2017年12月14日木曜日

電気自動車「走行税」浮上


EV普及で“走行税”浮上も ガソリン税収大幅減、財政再建に影 
http://www.sankeibiz.jp/business/news/171207/bsa1712070615006-n1.htm
 世界で加速する電気自動車(EV)の普及が、各国政府の財政問題に発展する可能性が出てきた。ガソリンの代わりに電気で走るEVが普及すれば、揮発油税などの税収減が不可避になるためだ。2050年には先進国の関連税収が8割落ち込むとの試算もあり、財政赤字の膨らむ日本にとって課題になりそうだ。
 受益者負担の原則
 「EVもガソリン車と同じ道を走っているので、相応の負担をしてもらう必要がある。ガソリン税がなくなったらどうするのか」
 石油連盟の木村康会長(JXTGホールディングス会長)は9月の記者会見でこう述べ、税負担の「公平性」を訴えた。
 ガソリンにかかる揮発油税は元来、1リットル=24.3円だが、政府は「暫定税率」として2倍の48.6円を徴収している。地方自治体に配分する地方揮発油税の5.2円を含めると、計53.8円とドライバーに重い負担となっている。
 これに対し、EVや水素を使う燃料電池車(FCV)は燃料にかかる税金がない。現在も重い税負担に不満が根強い石油業界には不公平感が募る。
 背景には、揮発油税の理念がある。当初は一般財源だった揮発油税は、第1次道路整備5カ年計画が始まった1954年度に「道路特定財源」に衣替え。政府は自動車の普及に伴う道路整備という特定の目的のもとで徴税し始めた。

 そのため、道路整備で利益を得る運転手やクルマ所有者など「受益者」負担を原則とする理念を掲げた。政府は道路特定財源として揮発油税に続き、68年に自動車取得税、71年に自動車重量税を創設し、高速道路などの整備に活用してきた。
 だが、道路特定財源は必要性の乏しい道路も「財源ありき」で整備する事態につながり、批判が噴出。2009年度からは一般財源化し、道路整備と直接結びつかなくなったが、「受益者負担の色合いは依然としてある」(業界関係者)。
 このため、EV所有者らにも負担を求める方法として、「最終的には走行距離に比例して税金をかける走行税に変えるしかない」(石油大手首脳)との声が上がる。
 石油業界が危機感を強めるのは、世界中でEVへの移行を促す規制の導入が相次ぐ中、EVやFCVの燃料に税金が課せられないままでは、ガソリン・軽油の需要縮小に拍車が掛かるとの懸念があるためだ。
 ドイツは30年、フランスや英国は40年にガソリン車などの販売を禁止する方針。世界最大の自動車市場の中国も19年からEVやFCVなど新エネルギー車を一定割合販売するようメーカーに義務付ける。
 2兆円が吹き飛ぶ
 結果、ガソリンや軽油などにかかる税収は大幅に落ち込む見込み。日本エネルギー経済研究所の試算によると、15年の経済協力開発機構(OECD)参加35カ国の自動車用ガソリン・軽油関連の税収は3700億ドル(約42兆円)に上る
 だが、自動車の電動化が急速に進むシナリオでは、30年に35カ国の新車販売の30%がEVやFCVなどに代わり、税収は2700億ドルと27%減少する。50年には新車販売のうちガソリン車などがなくなると想定し、税収は790億ドルと15年の2割程度に縮小する。
 日本では15年度の揮発油税の税収(国税分)は約2兆4600億円。これが2割程度になると、消費税1%分に相当する約2兆円が吹き飛ぶ計算だ。
 政府・与党は19年10月に消費税率を8%から10%に引き上げ、増収分は教育無償化などに充てる方針。20年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化する目標の達成が一段と難しくなる中、急速なEV化は財政健全化の思わぬハードルになりそうだ。(会田聡)

【用語解説】電気自動車(EV)
 ガソリンを使わずモーターで走る自動車。日産自動車は全面改良した新型「リーフ」を10月に発売した。ドイツのBMWも日本でEVをすでに販売。フォルクスワーゲン(VW)は主力車「ゴルフ」のEVの国内受注を10月に始めた。トヨタ自動車はマツダなどと連携して開発を進めている。ホンダは2020年に日本で発売する方針。英国とフランスは、40年までにディーゼル車とガソリン車の販売を禁じる方針を発表。世界最大の自動車市場である中国も追随する方針とみられ、政府主導でEVシフトを迫る動きも出ている。





 日本は自動車に対して重税大国です。
 自動車所得税+消費税+重量税+自動車税(年度末まで分)が購入するとかかります。
 重量税は車検ごとに車検認定期間分の税金を徴収。
 毎年、排気量に応じた自動車税。
 今回問題になっている、揮発油税1リットル=24.3円ですが、政府は「暫定税率」として2倍の48.6円を徴収している。
 地方自治体に配分する地方揮発油税の5.2円を含めると、計53.8円を1リットルのガソリンに上乗せしています。
 電気自動車は政府の思惑による補助があるので、補助金や揮発油税相当の税金は免税です。
 補助金は少ないうちは、支払われますが、どこかで限界が来ます。
 電気自動車への課税ですが、どの程度なら公平な金額になるのでしょうか?
 電気自動車の場合、「距離」で課税するなら何を基準にするのか。
 ガソリンにかかる税金は燃費が良い車ほど安くなります。
 J08モードで一番良いのがプリウスEで40.8Km です。
 実際にこの距離が走れるわけではありませんが、基準として市街地走行でこの燃費で走れる可能性があるので使います。
 電気自動車は一応エコカーなので、この数字が公平?な基準かなと。
 年間1万キロなら、40Km/Lとして250Lのガソリンを使います。
 250☓53.8円=13,450円となり、これくらいの税金なら納得出来るのではありませんかね
 今の高級電気自動車はIoT化されているので、走行距離は簡単に外部サーバーに送れます。
 ただ、税金を取ることになったら、最初からIoT用の設備は組み込んで売る、通信費も車の値段に入れるとなると、このコストは誰が払うのかが問題になりますね。
 こう言う議論になると、税務署(お役所)は逃げますので、車検ごとに走行距離から税金を払うのが簡単でしょう。
 ただ、メーター戻しとか絶対出来ないようにしないとだめですが、今の時代そのようなアナクロな方法では抜け道があるので、公平ではなくなる気もします。

PHVは、電気で走った分を車が比率を自動計算しているので、それをどう反映させるかになりますが、こんな面倒くさいことをお役所がやるわけがなく、一派一絡げではやってられないと。

 税金用の走行距離サーバー送信機器と通信費はユーザー負担、これで税金も取られるとなると電気自動車の魅力は更に低下します。
 

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   10℃
 温水器     25℃ 温度差15℃

 太陽光発電
 発電量11.4KW ピーク4.15KW

12月13日(水)
晴時々曇晴時々曇
最高気温(℃)[前日差] 8℃[+1]最低気温(℃)[前日差] 2℃[0]
降水確率(%)   10    10       10   10
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

12/14
8:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債
8:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
9:01 イギリス 11月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
9:30 オーストラリア 11月失業率
9:30 オーストラリア 11月新規雇用者数
11:00 中国 11月小売売上高(前年同月比)
11:00 中国 11月鉱工業生産(前年同月比)
13:30 日本 10月鉱工業生産・確報値(前月比)
15:30 インド 11月卸売物価指数(WPI)(前年同月比)
16:45 フランス 11月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比)
17:00 南アフリカ 7-9月期四半期経常収支
17:00 フランス 12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
17:00 フランス 12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
17:15 スイス 11月生産者輸入価格(前月比)
17:30 スイス スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値 
17:30 ドイツ 12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値
17:30 ドイツ 12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:00 ノルウェー ノルゲバンク(ノルウェー中銀)、政策金利
18:00 ユーロ 12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:00 ユーロ 12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:30 イギリス 11月小売売上高指数(前月比)
18:30 南アフリカ 11月卸売物価指数(PPI)(前月比)
18:30 南アフリカ 11月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
20:00 トルコ トルコ中銀、政策金利 
21:00 イギリス イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 イギリス 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 イギリス 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 
21:45 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 米国 11月小売売上高(除自動車)(前月比)
22:30 カナダ 10月新築住宅価格指数(前月比)
22:30 米国 前週分新規失業保険申請件数 
22:30 米国 11月輸入物価指数(前月比)
22:30 米国 11月輸出物価指数(前月比)
22:30 米国 11月小売売上高(前月比)
22:30 ユーロ ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
24:00 米国 10月企業在庫(前月比)
28:00 メキシコ メキシコ中銀、政策金利

0 件のコメント:

コメントを投稿