2020年2月21日金曜日

ずさんな体制による船内感染拡大を隠蔽する日本政府

 YouTubeに投稿された暴露?画像ですが、政府の圧力で削除されています。

 クルーズ船内のずさんな体制を強烈に批判した岩田医師は、20年以上感染症の臨床治療かかわってきた専門家で、エボラ出血熱、SARSなどのときはアフリカや中国の医療現場にも出かけた経験・実績があるそうです。

 省益や所管部署の縄張りだけが優先され、科学的で専門的で実際に即した対策という肝心な目的はおざなりのされる日本のお役所仕事が感染拡大を起こした。

 さらにそのことを暴露されると逆切れして権力による弾圧と言う手段を取るのがこの国の政府です。



クルーズ船内の報告動画、神戸大教授が削除「議論続ける理由なくなった」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200220-OYT1T50204/
 2020/02/20 14:35
新型肺炎
 新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に一時乗船し、船内の状況を動画投稿サイト「ユーチューブ」でリポートした岩田健太郎・神戸大教授は20日朝、この動画を削除した。
 自身のツイッターで「ご迷惑をおかけした方には心よりお詫わび申し上げます」「これ以上この議論を続ける理由はなくなった」とした。
 岩田教授は動画で船内の感染防止策に懸念を示していたが、同日、インターネットを通じた記者会見で、「船内の環境が著しく改善したという情報を得たため」と説明。「誰かを非難するつもりはなかったが、誤解を与える結果となった」と話した。




以下は長文ですが、アーカイブとして全文引用。


感染症専門家・岩田教授をクルーズ船から追い出したのは、橋本岳・厚労副大臣だった! ずさんな体制による船内感染拡大を隠蔽
https://lite-ra.com/2020/02/post-5265.html
2020.02.19 感染症専門家・岩田教授をクルーズ船から追い出したのは、橋本岳・厚労副大臣 リテラ

 意味のない水際対策、検査・治療体制確立の大幅な遅れ、現場での混乱とパニックを誘発する方針、患者への経済支援ゼロ、自己責任押しつけなど、安倍政権の新型コロナ対応の酷さが次々に明らかになっているが、今度は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の信じられないひどい実態が明らかになった。

 ダイヤモンド・プリンセス号の船内に入った神戸大学病院感染症内科の教授、岩田健太郎氏が、その衝撃的な実態とずさんな感染症対応をYouTubeに投稿した動画で告発。大きな問題になっているのだ。しかも、岩田氏によると、感染症対策の改善を提言しても、「厚労省トップ」は聞く耳を持たず、わずか1日で追い出されてしまったのだという。

 そして、岩田氏のアドバイスに聞く耳を持たず、岩田氏を追い出した「厚労省トップ」というのは、なんと自民党の橋本岳・厚労副大臣だったことも判明した。

 まずは改めて岩田氏の告発を紹介しよう。岩田氏自身は20年以上、感染症の臨床治療や研究に従事し、感染症関係の著作も多数ある専門家。エボラ出血熱、SARSなどのときはアフリカや中国の医療現場にも出かけ、対策に取り組んできた。しかも、今回の新型コロナでも、パニックを煽るメディア報道とは一線を画し、冷静な意見を語っている。

 ところが、そんな岩田氏がダイヤモンド・プリンセスの船内を目の当たりにして語ったのは、「エボラのときのアフリカやSARSのときの中国よりひどい」「心の底から怖いと思った」という衝撃的な表現だった。

「それはもうひどいものでした。もうこの仕事20年以上やってですね、アフリカのエボラとか中国のSARSとか色んな感染症と立ち向かってきました」

「アフリカに居ても中国に居ても怖くなかったわけですが、ダイアモンドプリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました。これはもうCOVID-19に感染してもしょうがないんじゃないかと本気で思いました」

「もう……これは、あの……大変なことでアフリカや中国なんかに比べても全然ひどい感染対策をしている。シエラレオネなんかのほうがよっぽどマシでした」

 岩田氏がなぜ恐怖を感じたかと言うと、船内で感染症拡大の対策がまったくとられていなかったからだ。岩田氏によると、ウイルス医療の現場では、ウイルスがまったくないグリーンゾーンとウイルスがいるかもしれないレッドゾーンをきちっと分けて、レッドゾーンでは完全にPPEという防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくていいと取り決め。医療関係者やスタッフへの感染拡大を防ぐのが常識なのだという。

 ところが、ダイヤモンド・プリンセスでは「グリーンもレッドもグチャグチャになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのかまったく区別かつかない」状態だった。岩田氏はこんな衝撃的なエピソードも明かした。

「もうどこの手すりと、どこの絨毯、どこにウイルスがいるのかさっぱりわからない状態でいろんな人がアドホックにPPEをつけたり手袋をはめたり、マスクをつけていたり、つけなかったりするわけです」

「で、クルーの方もN95(医療マスクのこと)をつけていたりつけなかったり、あるいは熱のある方が自分の部屋から出て歩いて行って医務室に行ったりするっていうのが、通常でおこなわれているということです」

「検疫所の方と一緒に歩いていて、ヒュッと患者さんとすれ違ったりするわけです。『あ!いま、患者さんとすれ違っちゃう!』と、笑顔で検疫所の職員が言っているわけです。我々的には超非常識なこと平気でみなさんやってて、みんなそれについて何も思っていないと。訊いたら、そもそも常駐してるプロの感染対策の専門家が一人もいない」

「私が聞いた限りでは、DMAT(災害派遣医療チーム)の職員それから厚労省の方、検疫官の方がPCR陽性になったという話は聞いてたんですけど、それはもうむべなるかなと思いました」

「中の方に聞いたら『いやー、我々もこれ自分たちも感染するなと思ってますよ』というふうに言われてびっくりしたわけです」

 岩田氏がこうした状況に危機感を抱いたのは、たんに医療チームやスタッフの身の安全を心配してのことではない。医療従事者やスタッフが感染すると、彼らが媒介になって感染拡大を誘発するからだ。

「彼ら医療従事者ですから、帰ると自分たちの病院で仕事するわけで、今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない」

 しかも、この船内のずさんな体制には明らかな原因があった。ダイヤモンド・プリンセスに感染症対策の専門家は常駐しておらず、何の知識もない厚労省の役人たちが統一したルールもないまま、いきあたりばったりでやっていただけだったのである。

「まさかここまでひどいとは思ってなくて、もうちょっとちゃんと専門家が入って専門家が責任を取って、リーダーシップを取って、ちゃんと感染対策についてのルールを決めて、やってるんだろうと思ったんですけど、まったくそんなことはないわけです。もうとんでもないことなわけです」

■厚労省トップに提言するも聞く耳持つ気なし、「なんでお前がこんなとこにいるんだ」

 本サイトはかなり早い段階から、クルーズ船での隔離とずさんな対応を指摘し、「船内感染を拡大させるだけだ」と批判してきたが、実態は予想以上、戦慄すべきひどさだったというわけだ。

 しかし、岩田氏はダイヤモンド・プリンセスの内情を暴露するために、船内に入ったわけではない。こうした問題を船内できちんと指摘し、改善するよう、DMAT(災害派遣医療チーム)や厚労省幹部に提案していた。

 そもそも、岩田氏がダイヤモンド・プリンセスに乗船しようとしたのは、前から感染症対策がうまくいっていないんじゃないかという懸念を持っていたところに、船内にいる人間から「怖い」と、「感染が広がっていくんじゃないか」という助けを求めるメッセージをもらったためだった。そこで、厚労省の知人と交渉し、DMATの一員、臨時の検疫官として入ることになった。

 そして、初日にここまで書いてきたような状況を把握し、感染症対策の改善を船内にいる「厚労省のトップ」に相談。夕方のDMATのカンファレンスでも提言したいと申し出ていた。

 ところが、岩田氏によるとその「厚労省のトップ」は、「ものすごく嫌な顔されて、聞く耳持つ気ない」「なんでお前がこんなとこにいるんだ」「なんでお前がそんなこと言うんだ」という態度。そして、いきなり、たった1日で、ダイヤモンド・プリンセスを追い出されてしまったのである。

 岩田氏は、同じくYouTube動画のなかでこう証言している。

「突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて『お前は出ていきなさい』と検疫の許可は与えない、まあ、臨時の検疫官として入ってたんですけど、その許可を取り消すということで資格を取られて」

「とにかく岩田に対してすごいムカついた人がいると、誰とは言えないけどムカついたと、だからもうお前はもう出ていくしかないんだって話をされました」

 なんとせっかく感染症の専門家が建設的な提案をしたと言うのに、提案を受けた「厚労省トップ」は聞く耳を持たず、逆に「ムカついた」という理由で追い出してしまったのである。

■岩田教授を追い出した橋本岳厚労副大臣は厚労省のデータ捏造問題でも暴言と恫喝

 乗客やスタッフの健康を無視した硬直した官僚的対応に呆れるしかないが、この岩田氏を追い出した「厚労省トップ」の正体が程なく明らかになった。自民党所属の橋本岳・厚労副大臣が岩田氏のYouTube動画に対して、こんな反論をツイートしたのだ。

〈なお昨日、私の預かり知らぬところで、ある医師が検疫中の船内に立ち入られるという事案がありました。事後に拝見したご本人の動画によると、ご本人の希望によりあちこち頼ったあげくに厚生労働省の者が適当な理由をつけて許したとの由ですが、現場責任者としての私は承知しておりませんでした。〉

〈お見掛けした際に私からご挨拶をし、ご用向きを伺ったものの明確なご返事がなく、よって丁寧に船舶からご退去をいただきました。多少表情は冷たかったかもしれません。専門家ともあろう方が、そのようなルートで検疫中の船舶に侵入されるというのは、正直驚きを禁じ得ません。〉

〈ただの感染症蔓延地域ではないのです。本件は厚生労働省本省に伝え、なぜこのような事案が発生したか確認を求めています。〉

 橋本副大臣は岩田氏の建設的な提案に一顧だにしなかったばかりか、岩田氏が自分のあずかり知らぬところで船内に入ったことに激怒し、それだけを理由に追放してしまったのである。しかも、許可を得て臨時検疫官として船内に入っている岩田氏のことを「船舶に侵入」よばわりする始末だった。

 実は、橋本副大臣は橋本龍太郎首相の次男だが、その傲慢な“俺様”ぶりは永田町でも有名。「働き方改革」法案をめぐる厚労省のデータ捏造問題でも、精緻に検証してデータの捏造を指摘した上西充子法政大学教授に対して、フェイスブックで「噴飯もの」などと攻撃し、謝罪に追い込まれている。

今回も同様だ。実は、ダイヤモンド・プリンセスの混乱と感染拡大についても、現場で指揮をとっている橋本副大臣や厚労省の硬直した姿勢に原因があるとの声が聞こえていた。

 しかし、橋本副大臣はそのことを明らかにされたくないため、貴重な提言に耳を一切貸さず、逆に“部外者”である岩田氏を追い出し、YouTube動画に対してあんなヒステリックな反応を示したのだ。ようするに、橋本副大臣らは船内の混乱と感染拡大をなかったことにするため、事実や情報を隠蔽しようとしているのだ。

 しかし、この姿勢は、橋本副大臣だけでなく、安倍政権の新型コロナ対応全体に共通する問題だ。何の効果もなかった水際作戦を自画自賛し、実際はすぐに検査体制が敷けるのに、虚偽の理由をもちだして検査を限定し、まるで国内感染者を低く見せたいのかと言いたくなるような工作にいそしむ。

 岩田氏はYouTube動画のなかで、こと感染症については、SARSのときの中国より情報公開ができていないとしたうえ、今回、YouTubeでの告発に至った理由をこう語っていた。

「このことを日本のみなさん、あるいは世界のみなさんが知らぬままになっていて、とくに外国のみなさんなんかはそうやって、かえって悪いマネジメントでずっとクルーズの中で感染のリスクに耐えなきゃいけなかったということですね。やはりこれは、日本の失敗なわけですけど、それを隠すともっと失敗なわけです。
たしかに『マズイ対応であるということがバレる』っていうのはそれは恥ずかしいことかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。やはり情報公開は大事なんですね」

 わたしたちは、生命の安全のために不可欠な情報すら公開されない、とんでもない体制の国で生活していることをもっと自覚する必要がある。

(編集部)







MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 

 入水温度    10℃
 温水器      30℃ 温度差20℃

 太陽光発電
 発電量15.8KW ピーク3.27KW

2月20日(木)
曇りのち晴れ
最高気温(℃)[前日差] 13℃[+1]最低気温(℃)[前日差] 2℃[0]
降水確率(%)  0    0     0   0
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-2
 
02/21
8:30 日本 1月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
8:30 日本 1月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
8:30 日本 1月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
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18:30 イギリス 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
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19:00 ユーロ 1月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
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22:30 カナダ 12月小売売上高(除自動車)(前月比)
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23:45 米国 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
23:45 米国 2月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
24:00 米国 1月中古住宅販売件数(年率換算件数)
24:00 米国 1月中古住宅販売件数(前月比)

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