のんきな政府と国民を後目に海外へ脱出する日本の製造業
自動車、エレクトロニクスなど日本経済の屋台骨を支えてきた分野で大企業の経営スタンスが激変してきた。2011年9月16日付の朝日新聞朝刊によれば、スズキが超円高を逆手にとって小型の「逆輸入」検討し始めたという。
スズキ車逆輸入検討
スズキは、アジアで生産した小型車を日本に「逆輸入」して売ることを検討する。円高や生産コストの低さを生かして安価に輸入し、競争が激しい小型車市場でシェア拡大を目指す。(中略)インドネシアで生産する小型ミニバンの次期モデルや、小型車「スイフト」クラスの廉価版などが候補に挙がっている。
(2011年9月16日付 朝日新聞朝刊より引用)
スズキといえば今やインドで大成功をおさめて企業として有名だが、日本国内でも軽自動車では圧倒的な強みを発揮している。ただ、登録車の小型車の領域となると、大手自動車メーカーとの厳しい競争にさらされる。この超円高環境でスイフトなど、小型車の「逆輸入」を実現すれば、スズキは圧倒的な価格競争力を手にいれることができるだろう。
日本国内ですでにブランドを確立したメーカーの製品であれば、それがどこの工場で生産されたかなど、消費者にとってさしたる問題ではない。「逆輸入車」の品質が国産車にくらべて決定的に見劣りするということでもない限り、クルマの生産地など問題にならない。それどころか「逆輸入」でさらなる低価格が実現できたのであれば結構なことだと、積極的な評価を得るかもしれない。
以下続く
そう言えば、夏に買ったパナソニックのエアコンはマレーシア製でした。
これで、廉価版の車も輸入になれば、国内に残る産業は何なのでしょう。
廉価版だけなら良いですが、高級・高価格帯の製品も、海外製(アジア)が良くなれば、日本国内で作る必要は無くなります。
数年後、”中国製だから品質が良い””国産は高いだけだし”なんて言うのが当たり前になっているかもしれません。
農業は、金貸し農協と農林水産省が非効率な”じじばば農業”にしてしまい、競争力無し、コメなどは単位面積当たり収穫量は優秀と言いますが、それは輸入される化学肥料のおかげです。
肥料の原料も今後高くなれば、農作物もまともに生産できない国です。
せっかく、水に恵まれた国なので、農業の会社化を行い、農業の民営化を進めないと、国民は飢え死にします。
今の状態は、農協を庄屋にした、官僚大名の古い体質そのままだと思います。
この円高に日銀はないやっているかと言うと、3年前と比べると、ドルの発行量は2.5倍となっているが、円は1.1倍程度しか発行していないので、円高はあたりまえである。
日銀としては、円の発行量はバブル崩壊以降、かなり増加しているからという理由で、発行量を抑えているようです。
財務省は円高対策として、一時的には円売りドル買いをしたり、外貨準備を使い国内企業の海外投資の促進を図ったりしているが、為替投資家の肥やしになる程度で、全然役に立っていません。
資源の無い、日本は加工貿易で外貨を稼いできましたが、本当は、今まで稼いだお金で豊かに暮らすビジョンが必要なんです。
円高けっこう、米国債なんて買ってないで、投資で国はお金を引っ張ってくるシステムを作るべきです。
金融資産で食っている間に、子供の教育や、科学など革命的な技術の開発に金をつぎ込んで、もっと先の産業を開拓するとかやれないのでしょうか。
この国が、大きく考え方を変えて、生き残るのに、この円高は最後のチャンスではないでしょうか。
太陽光発電
発電量1.5KW ピーク1.08KW
9月21日(水)
雨後曇
最高気温(℃)[前日差]26 [ +1 ] 最低気温(℃)[前日差]23 [ -2 ]
降水確率(%)80 80 60 40
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
経済指標・イベントカレンダー[22日]
07:45 NZ・4-6月期GDP
08:00 ロウ豪中銀総裁補佐、経済フォーラムで講演[シドニー]
14:00 日8月全国スーパー売上高
16:00 仏9月製造業/非製造業PMI[暫定値]
16:30 独9月製造業/非製造業PMI[暫定値]
17:00 ユーロ圏9月製造業/非製造業PMI[暫定値]
17:00 ユーロ圏9月総合PMI[暫定値]
17:30 香港4-6月期経常収支
17:30 香港8月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏7月鉱工業新規受注
18:00 スイス9月ZEW景況感指数
19:00 英9月CBI企業動向調査
21:30 加7月小売売上高
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 ユーロ圏9月消費者信頼感[暫定値]
23:00 米8月景気先行指数
23:00 米7月住宅価格指数
FX投資
AUD/JPY買い77.878売り77.984
最後のチャンスは期待できないでしょう。確実に日本は破綻します。
返信削除久々に、「Chikirinの日記」を読みました。[2011-05-01 半藤一利氏 『昭和史』]を読むと、「近代史を40年ごとのアップダウンで表現しています」との記事がありました。今は、下降の40年で2025年が底になります。(前回の底は1945年)周期に従えば、底まで行けば上昇に転じるはずですが、今度は40年で上昇は無理と思います。
TXIさん、こんにちは
返信削除今回と言うか、私たちがサラリーマンやっていた時期が一番良かったってことになります。
この先、日本国民は地獄を見ることになるかもしれません。
ユーロショックがどのくらいのインパクトか?今年は荒れそうです。