2011年12月3日土曜日

日米欧6中銀のドル資金供与は何だったのか

 アメリカ、欧州、日本などの6つの中央銀行が協調してドル資金を市場に供給すると発表したことによって、欧米の株価が大きく反発し、市場は一息ついています。
 しかし、なんでこんなにも効き目があるものか?と疑問に思いネットを徘徊。
 各国の中央銀行がやろうとしていることは何か?
 各国の中央銀行が、市場にドル資金を供給し、ドルの枯渇状態を解消しようとの動きなんです。
 しかし、米国の連銀は、ゼロ金利政策で、潤沢にドルを市場に供与しているはずなのに、こんな対応が必要かと調べてみると、ロンドンにおけるドル資金の市場でドルが足りなくなり、3か月物のLIBOR(ロンドン銀行間取引レート)が、数か月前の倍以上のレベルまで達し、0.5%を突破したことが発端。
 銀行間で貸し借りしている取引レートが上がると言う意味は、各銀行での信用が落ちている証拠になります。
 ヨーロッパの銀行間に信用不信が起き、お金を貸しても、果たして返してもらえるのか、そうなると安い金利では貸せない、サラ金と一緒です。
 そして、資金の出し手であるMMF(マネーマーケットファンド)が欧州の銀行から資金を引き上げる行動に出たために、急激なドル枯渇が発生。
 世界の市場不振になった原因は、ドルの資金繰りに支障を来す銀行が発生し、リーマンショック時の金融危機がまた起こるのではないかと思って資金を引き揚げたことによるもの。
 風が吹くと桶屋が儲かるのパターンです。
 今回協調する各国中央銀行は、イングランド銀行、米連銀、欧州中央銀行、カナダ銀行、スイス国立銀行、日本銀行で、この6加工区の銀行でドル資金を供与することにしたのです。
 しかし、ドル供給に日本銀行が呼ばれる・・・・
 いつもは蚊帳の外の日本ですが、お金の無心では米連銀からドルを押し付けられ、日本銀行のリスクで市場に供与する責任を押し付けれられました。

 ギリシャから始まり、イタリアまたまたフランスまで飛び火したユーロ危機ですが、いつまでたっても収まりません。
 イタリアやフランスのプライマリーバランスはそんなに問題ないはずですが、ギリシャのデフォルトを阻止するために、ギリシャ債務の50%削減を銀行側に押し付けて、しかも、その債務削減は、銀行の自発的意思でとして、ギリシャはデフォルトには該当せずとしたものですから、CDSの支払いは行われない。
 こんな変な決定がなされては、銀行間レートが上がって、ドルが足りなくなるに決まっています。
 仮に債務国がデフォルトを起こしても、CDSで損失がカバーされるから安心していいと思っていたのが、銀行が損を被るルールに変更した。だからこそ、イタリア国債に対しても、敬遠ムードが高まり、イタリア国債の利回りが上昇したと言うことです。
 そして、そのような動きに嫌気をさしたMMFが、欧州の銀行から資金を引き上げるような動きに出たものだから一気に危機ムードが高まってしまった。
 高い保険(CDSの高い金利を払って)に入って、保険金は全額払いませんと言われれば、そりゃ怒りますね。
 お金は引き上げる、貸すなら高金利でしか貸せない・・・・こうなったので世界でリスク資産(株など)から資金が引き上げられたわけです。
 で、世界の中央銀行が貸すので安心して、投資してくださいってことですか、日本以外の市場は大きく戻しましたとな・・・

太陽光発電
発電量3.0KW ピーク1.15KW
122()
曇後雨 
最高気温(℃)[前日差]11 [ -1 ] 最低気温(℃)[前日差]7 [ -1 ]
降水確率(%)40   30    40    50
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
FX投資
書いている時点で、取引無し

1 件のコメント:

  1. 日米欧6中銀のドル資金供与の効き目は、裏があったのですね。

    3日、4日は、やることないので、とりあえず木工しています。暇なら来て下さい。

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