今回の衆議院選挙で自民党の勝利が織り込まれて以来円安方向です。
今日は86円半ばと今年の最安値更新です。
外貨高はマイポートフォリオの点からは大いに歓迎なんですね。
FX投資をやっている人の中にも今年は大いに含み益(あるいは含み損の減少)で、気分良く年を越せ ると考えておられる方も多いのではないかと思います。
市場は安倍政権による「インフレ率2%をターゲットした金融緩和政策」を歓迎し、日本株買い・円売りドル買いが進みました。
タイミングよく、ユーロ圏のリスクが後退して、円に逃避していたリスクマネーが円から移動。
しかし財政発動による景気浮揚には国債の追加発行が必要ですし、円安は原材料とエネルギー資源の上昇を招き、電気・ガス・石油類の高騰を受けて家計に負担を生じさせます。
新しく財務相に任命された麻生大臣は「24年度補正予算については44兆円の国債発行枠にこだわらす」と 記者会見で話しています。
安倍内閣が提唱する”インフレ率2%で経済活性化”にするための、円安やインフレは多くの国民にとって利益になるのでしょうか?
利益が出る人(企業を除く)
・海外資産を保有し、その海外資産から配当がある人。
・外貨で多くの預金がある人。
・不動産収入があり、インフレに比例して家賃などをそれ以上に上げれる人。
円安になると輸出企業 は他国との競争力が高まり輸出が増える。
しかし長期的に見ると、原材料費やエネルギーコストが上昇するので、円安は人件費削減だけに効果があると考える。
サラリーマンにとってはインフレが給与の上昇に転嫁されて行くなら物価上昇は問題はありませんが、給料の上昇がインフレに追 いつかない限り、生活は苦しくなります。
今まででもそうですが、企業は利益が出ても、内部保留を増やすだけで、労働分配率を上げるとは思えません。
高齢者特に年金生活者にとって円安・インフレはどうかといえば、まったくマイナスです。
物価は上昇しても 年金(特に企業年金等)はフルに物価スライドしないから生活は苦しくなります。
長期的に見れば、デフレ脱却が日本経済を活性化するなら、税収や社会保険料の増加につながり、年金財政基盤を強化するという効果はあるが、労働者にお金が回らなければ景気は悪化します。
こう考えると、安倍内閣は、「危機転嫁」内閣なんですね、「デフレと経済停滞」という問題を 「インフレ・財政の一層の悪化」という政府破綻へのアクセルを踏んだということになります。
個人的には予想通りのことなので、歓迎しますが、財政出動の財源が枯渇して長続きしないでしょう。
増税も限度がありますので、 その後、日銀の国債大量買いによる、破綻への道しか残されていません。
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