「今度こそ日本売りは成功する」国債バブル崩壊に賭けるヘッジファンド
へッジファンドマネジャーがなぜ大人用おむつに関心を持つのか? 大人用おむつは、次第に多くのヘッジファンドが今、次の一大トレードと見なしているものを示す手掛かりだ。すなわち、日本国債バブルの崩壊である。
日本では今年、大人用おむつの売り上げが子供用おむつの売り上げを初めて上回った。これは日本が直面する大きな人口動態上の課題を見事に捉えた統計で、少子高齢化は、弱気筋が今後数カ月で発生する危機の背後にあると考える複数の要因のうちの大きなものだ。
■ 巨大ネズミ講の教訓
「バーナード・マドフ氏の巨大なネズミ講は世界に何を教えたのか?」。ダラスに本拠を置くヘッジファンドの運用責任者で、11月の投資家向けレターで示した逆張り的な――時として終末論すれすれの――見方で幅広い支持者を集めているカイル・バス氏は、こう問いかける。
「重要な教訓は、ある1つの重要な要素を維持する限りは、将来への途方もない約束をすることができるということだったはずだ。その要素とは、ネズミ講の仕組みから出て行く人より新たに入ってくる犠牲者の方が多い、ということだ」
バス氏の要点は単純明快だ。日本の社会保障費は着実に増加してきている。定年(年金受給開始年齢)は65歳。そして、日本の出生率は1947年以降の4年間がピークだった、というものだ。
日本は何年にもわたって国内総生産(GDP)比で債務が拡大し、政府の歳入が減少してきた末に、克服し難い人口動態上の力が原動力となり、経常収支の悪化――初めて赤字に転落した――が引き金となって、ついに審判の時に直面しようとしている。
とはいえ、我々は前にも同じような経験をしている。何しろ、日本売りはかねてヘッジファンドのお気に入りの戦略だった。
■ 何度も失敗してきた日本売りだが・・・
例えば、グリーンライト・キャピタルの創業者デビッド・アイホーン氏は、2009年以降あの手この手で日本売りを仕掛けてきたし、円売りのポジションンを取ることは、世界で最も経験豊富なマクロヘッジファンドの多くにとって、4年連続で失敗に終わった取引になっている。
この点を強調するかのように、日本国債の利回りは11月最終週に数年ぶりの低水準を付けた。ソシエテ・ジェネラルのアナリストらが書いているように、日本国債の利回り上昇を予想することは、「虹を追いかける」に等しいように思える。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ債券ストラテジスト、石井純氏は銀行の貸出金と預金との差が国債で穴埋めされている「揺るぎない国債消化構造」について説明する。現在のデータは、銀行がさらに国債を買う余地が十分あることを示していると石井氏は言う。「国債を押し目買いしたいという欲求が弱まる兆しは全く見られない」
こうした状況はどれも、ヘッジファンドの弱気筋の新たな転向者を防ぐことにはつながっていない。
「状況は今こそ本当に変わると我々は考えている」。終生の日本専門家で、英国に本拠を置くアクティブ運用のオードリー・キャピタルで日本売り専門の新ファンドを運用するクリストファー・リグ氏はこう言う。「すべてが今、同時に生じようとしている」
■ 安部政権の発足が変化の触媒に
リグ氏の主張は、バス氏の主張ほど極端ではない。変化を促す触媒は、12月16日に予定されている日本の総選挙になるだろう、とリグ氏は言う。この選挙によって、自民党の安倍晋三総裁が首相に就くことになりそうだ。
「安倍氏の特徴は成長への望みを持っていることだ」とリグ氏は指摘する。「安倍氏が日銀にもっと積極的になってほしいと思っていることは全く疑う余地がない」
日銀の総裁と2人の副総裁が来春交代することになっているため、安倍政権の誕生で日銀が恒常的によりハト派になる可能性があり、そうなれば、外債の購入により量的緩和で新天地を開く可能性が高くなる、とリグ氏は言う。
リグ氏は、このような動きが日本国債の利回りを2%程度まで押し上げる可能性があると見ている。激変説を唱える人が考える6~7%には遠く及ばないものの、日本国債を売り持ちにしている投資家に莫大な利益をもたらすのに十分な利回りだ。
日本の債務力学を見て、『大変だ』という人もいるだろう。利回りが6%のギリシャのような状況だと考える人たちだ。そんなことが起きるはずがないとは言わないが、我々は起こらないと思っている」とリグ氏は言う。
そして重要なことに、ヘッジファンドにとっては、大きなリターンを上げるために、そこまで利回りが上昇する必要もない。
オードリーは日本ファンドの潜在的な投資家に向かって、自らの理論が正しいと証明された場合には、日本国債の現在の先物価格に基づいて3ケタの伸び率を期待してもらっていいと話している。
■ 非対称性が大きな魅力
ヘッジファンドにとって日本トレードを今再び非常に魅力的にしているのは、まさにその背後にあるファンダメンタルズと同じくらい大きな非対称性だ。
「日本はもはや『なぜ日本売りに賭けるのか』ではなく、『なぜ賭けないのか』と問うような状況になっている」と大手グローバルマクロファンドのあるポートフォリオマネジャーは言う。日本国債に対するプットを買うコストはごくわずかで、リターンの上振れ余地は膨大だ。
それでもやはり、日本売りが長期の取引になり、そして不確実性が散りばめられた取引であることがはっきりするかもしれない。
By Sam Jones and Ben McLannahan
いつかは「日本売りは」必ず成功する、ただし、それまで売りポジションをキープ出来た場合です。
まだ、早いと思いますよ、また大失敗して大損した強欲なヘッジファンド関係者が百人単位で討ち死にするでしょう。
日本の金融財産のほとんどは、大人用の紙おむつが必要な人と必要になりそうな人が持っています。
彼らは変化を好まず、預金を卸さない。
日本国債売り、どんどんやって下さいと言いたい。日銀が付いているんだから大暴落しません、ちょっと円安ぐらいで(50%位期待したい)日本経済が良くなります。
ただし、自公民+維新が政権取った場合にしか阿部総理の目は無いですね。争点をTPPと原発に持っていこうとしていますが、消費税増税も争点ですので自民が圧勝することはあり得ません。
MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/
入水温度 14℃
上の温水器 33℃ 温度差19℃
下の温水器 29℃ 温度差15℃
日光あまり出ませんでしたのでこんな物ですね。
太陽光発電
発電量5.9KW ピーク2.12KW
12月4日(火)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差]11 [ -1 ] 最低気温(℃)[前日差]5 [ -3 ]
降水確率(%)20 20 30 30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
経済指標・イベントカレンダー[5日]
07:30 豪11月AiGサービス業指数
09:01 英11月BRC店頭価格指数
09:30 豪7-9月期GDP
09:30 台湾11月消費者物価指数
09:30 台湾11月卸売物価指数
10:30 西村日銀副総裁、講演[新潟市]
10:45 中国11月HSBC非製造業PMI
11:30 香港11月購買部景気指数
14:00 西村日銀副総裁、記者会見、新潟市]
16:00 ロウ豪中銀副総裁、講演
17:45 伊11月非製造業PMI
17:50 仏11月非製造業PMI[確報]
17:55 独11月非製造業PMI[確報]
18:00 ユーロ圏11月非製造業PMI[確報]
18:00 ユーロ圏11月総合PMI[確報]
18:30 英11月非製造業PMI
19:00 ユーロ圏10月小売売上高
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:15 米11月ADP雇用統計
22:30 米7-9月期非農業部門労働生産性[改定値]
22:30 米7-9月期単位労働コスト[改定値]
23:00 アスムセンECB理事、講演[ブリュッセル]
24:00 米10月製造業受注指数
24:00 米11月ISM非製造業総合指数
24:30 EIA週間石油在庫統計
27:30 アスムセンECB理事、講演[ブリュッセル]
FX投資
AUD/JPY買い85.548売り85.775
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