2024年12月22日日曜日

ドイツのVW工場閉鎖見送りだが見通しは暗い

VW、独の工場閉鎖見送り 30年までに3万5千人削減
12/21(土)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ec7c3111cd8711b59b365a7d4042f0ab486579f
 【ブリュッセル共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、検討していたドイツ国内の工場閉鎖を見送る方針を固めた。労働組合との交渉で合意した。一方、ドイツ国内の工場の生産能力は減らし、2030年までに最大3万5千人以上の従業員を削減する。コスト競争力を高め、電動化などで転換期を迎える自動車業界での生き残りを目指す。
 人員削減は「社会的責任に配慮した形で行う」と説明しており、退職者の補充を行わないといった形で実施するとみられる。ドイツ最大の産業別労組IGメタルは声明で「労使合意により、会社は将来に向けて投資を続けることができ、従業員やその家族は展望を立てられる」と説明した。


 ドイツの自動車会社は最近まで中国市場に依存して利益を出して来ました。

 中国の国を上げてのEV化により、中国市場だけでなく欧州の市場も環境政策により補助金なしでは儲けの出ないEV一辺倒に社運を掛けたのですが、どちらも悪い方向に。

 会社を継続するために固定費を削減するのは普通ですが、工場閉鎖や人員削減を行うことは労働者(ドイツ国民)にとっては受け入れられるはずもなく大問題に発展しました。

 ドイツでは会社の監査役会に取締役の任命権があって、その監査役会は従業員代表10人と株主代表10人で構成されていてますからまずは半数が工場閉鎖について反対します。

 VWの株式の20%を地元のニーダーザクセン州が保有しており、行政として工場閉鎖に反対していますから、監査役会の過半数が反対することになり、工場閉鎖を強行した取締役は任期が来るとクビですから「工場閉鎖見送り」になったのでしょう。

 しかし、工場稼働率を下げ、6年で3万5千人の削減をするので、今後尻つぼみになることは確実で、日本車以上の高効率車か中国以上に安いEVを生産できなければ先はありません。

 ここまで追い詰められると、欧州の政治家はどんなルール変更してくるのか見ものでもあります。

 まあ、日本では日産とホンダの経営統合が囁かれています(両社からは発表していない)ので、自動車産業の再編は世界中で一気に進むでしょう。


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 入水温度    10℃

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 発電量 8.1KW ピーク3.09KW


12月21日(土)

曇時々晴

最高気温(℃)[前日差] 10℃[+1]℃最低気温(℃)[前日差] 1℃[+2]

時間 0-6 6-12 12-18 18-24

降水      0%     0%    10% 20%


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