2009年11月4日水曜日

失業率低下って本当?

 新聞のニュースで、9月の失業率は5.3%と前月に比べ0.2ポイント低下して景気が底打ちのような報道があろましたが、失業者は92万人も増加しているとも報じています。数字では矛盾している?

  数字を良く見ると、失業者が92万人も増えたといっても、それは前月に比べての数字ではなく、前年同月と比べた数字だということです。一方、失業率の方は、前月との比較です。

 失業率も前年同月と比べれば、グーンと上がっているのでマスコミの出してくる数字はそのまま鵜呑みにすると間違った判断をしてしまいます。

 情報源がテレビ・新聞しかない人は操作しやすい。

 要するに、新聞は、失業率については前月との比較で論じ、失業者については前年同月との比較で論じているので、誤解を与えることになってしまったのです。

 数字が合わないもう一つの原因は、季節調整が関係しています。

 新聞が報じた9月の失業率が5.3%というのは、季節調整を行った結果です。

 9月の失業者数は、前月の8月と比べて、原数値で見れば増加しているのですが、季節調整値でみれば減少します。 何故季節調整をするかといえば、人間の経済活動というものには、季節に応じて一定の変動パターンを示すことがよくあるので、月々の変動をそのまま見てしまうと間違った判断をしてしまうからです。それを知った上で、総務省が発表する失業率は、季節調整をした数値であるということを知っておく必要があります。

      <原数値> <季節調整値>

20091月   4.2%    4.1% 

20092月   4.6%    4.4

20093月   5.1%    4.8

20094月   5.2%    5.0

20095月   5.2%    5.2% 

20096月   5.2%    5.4

20097月   5.4%    5.7

20098月   5.4%    5.5

20099月   5.5%    5.3

今年の失業率の推移を見ますと、現数値は発表のあった9月が最悪で、失業者は最高に増えていることになります。しかし、季節調整値で調整した後は失業率が減ることになり景気が良くなっているとされる数字になります。

政府の発表は数字をどこから持ってくるか、なにと比較するのかで好き勝手に操作(笑)出来るので複数のソースを見て判断しましょう。

まあ、昔からニッパチと言われるように、2月・8月は景気が落ち込む月として調整していますので仕方がないのかもしれませんが、景気判断に使用されてもねー、失業者は困ります・・・

今日のイベント

【イギリス】

ネーションワイド消費者信頼感(10月)9:01

【オーストラリア】

小売売上高(9月)9:30

住宅建設許可件数(9月)9:30

【ユーロ圏】

ドイツ非製造業PMI(購買担当者指数) ・確報値(10月)17:55

ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)・確報値(10月)18:00

ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(9月)19:00

【イギリス】

CIPS非製造業PMI(購買担当者指数)(10月)18:30

【アメリカ】

MBA住宅ローン申請指数(1030日までの週)21:00

ADP雇用統計(10月)22:15

ISM非製造業景況指数(10月)50:00

FRB政策金利 54:15

【ニュージーランド】

失業率(第3四半期)56:45

11:30 白川日銀総裁 講演(きさらぎ会)

23:00 米財務省 四半期定例入札について 会見

欧州委員会 秋季経済見通し

英中銀金融政策委員会(5日まで)

FX投資

買い

AUD 5枚 81.50

AUD 5枚 81.80

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