銀行にとって「運用先がないマネー」は大問題である。何しろ、銀行にあるマネーは銀行自身のものではなく、一般の預金者から借りうけた「借金」で、金利を払わなければならないし、運用益との差額で、店舗費や人件費を払って、企業としての儲けも出さなければいけない。
赤字を発生させたくなければ、銀行は何とか大量の貯蓄を運用する必要がある、すなわち「誰かに貸し付け」なければならないわけです。
さもないと、金利が払えないばかりか、倒産してしまう。金庫(コンピューター上のデータとも言う)にお金がいっぱいあるのに倒産するわけです。
そんな異常事態に達する前に、銀行は何とか手元の過剰貯蓄の運用先を探すが、投資先が見つからない(運用能力が無いとも言えるが)当然の話として何も考えなくても利益が出せる国債買いになるわけです。
現在、138兆2000億円が国債で運用されているそうな。
日銀の「金融経済統計月報」によると、2010年5月時点で、国内銀行の実質預金残高から貸出金を差し引いた預金超過額は、159兆9000億円と、160兆円の大台目前になってます。
この預金超過額のうち、およそ138兆2000億円が国債で運用されている。過剰貯蓄のうち、約86%が日本国債に回っている計算になる。(残りは米国債などの外国証券で運用されている)。
銀行は国債を買う、すなわち政府にお金を「貸し付ける」ことで、政府から金利収入を得て、我々一般預金者への金利支払いに充当しているわけで、預金者の金利が少数以下にゼロが並ぶわけです。
この状態で、日本政府が黒字になり、何十兆円もの金額を償還したらどうでしょう。
ある日突然、日本政府が銀行の保有する十兆円分の国債を償還(=借金を返済)したら銀行は困ってしまうわけです。
金融機関が過剰に積みあがった預金の運用難に悩んでいる状況で、銀行が何十兆円ものお金を返済されたと場合どうするか途方に暮れるでしょう。何しろ、銀行が政府から返済してもらうお金は、元々は我々、一般預金者のものであり、銀行自身のものではないのだ。預金者に金利を支払うために、銀行は再び何十兆円分のお金の運用先(=貸付先)を探さなければいけません。
デフレに悩む日本において、何十兆円も日本円での運用先などあるわけがない。
国債を償還してもらった銀行は、結局のところ、再び国債を購入する羽目になるだろう。何しろ、ほかに運用先がないのである。
日本経済の問題は、「民間の資金需要がない」ことと「銀行に運用能力がない」なんですね、大企業など優良企業は自分で資金調達する、借りたい中小企業には、貸すどころか貸しはがししている、こんな能力のない銀行はどうしようもない。
世界最低の資金コストでお金を調達できるわけであるから、日本国民の生活水準を高めるための投資を行うには、「今」が絶好のチャンスと思うのですが。
円高であることは、海外への投資が最高のタイミング、強い円を低コストで調達して、海外の資源や土地、ビル、金融を買い占め、国内に利益を還流させ、国民が現在の生活水準を維持向上すること目指すのが最良だと思います。
8月6日
14:00 6月 日本 景気一致指数(CI)
14:00 6月 日本 景気先行指数(CI)
14:45 7月 スイス 失業率(季調済)
14:45 7月 スイス 失業率(季調前)
17:30 6月 英国 鉱工業生産(前月比)
17:30 6月 英国 鉱工業生産(前年比)
17:30 7月 英国 生産者物価指数(PPI)(仕込)(前月比)
17:30 7月 英国 生産者物価指数(PPI)(仕込)(前年比)
17:30 7月 英国 生産者物価指数(PPI)(出荷)(前月比)
17:30 7月 英国 生産者物価指数(PPI)(出荷)(前年比)
17:30 6月 英国 製造業生産高(前月比)
17:30 6月 英国 製造業生産高(前年比)
17:30 7月 英国 生産者物価指数(PPI)(出荷・コア)(前年比)
17:30 7月 英国 生産者物価指数(PPI)(出荷・コア)(前月比)
19:00 6月 ドイツ 鉱工業生産(前月比)
19:00 6月 ドイツ 鉱工業生産(前年比)
20:00 7月 カナダ 失業率
20:00 7月 カナダ 雇用者数
21:30 7月 米国 失業率
21:30 7月 米国 非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
23:00 7月 カナダ Ivey購買担当者景況感指数
FX投資
AUD/JPY買い78.527売り78.587
0 件のコメント:
コメントを投稿