8月の円高要因=米国債償還
2010年8月10日(火)14:53 written by 研究員 神田
本日付けの日本経済新聞でも指摘されていたように8月は米国債の償還と利払いが最も多い月で、本邦投資家に対してドルで支払われた償還金や利金を円に換える需要が発生するため円高要因となりやすいと言われています。
日本の米国債保有高は7867億ドル(5月末)にのぼる事から、かなりまとまった金額のドル売り・円買いが出る可能性が指摘されています。
今年は8月16日が償還・利払い日にあたります。
一方で、米国債保有高世界一(米国以外)は中国です。
当然償還金も利金も米国以外では最も多いと考えられます。
中国の米国債保有額は計8677億ドル(5月末)となっていますが、保有額は2009年7月の9399億ドルをピークに減少が続いており、米国債を減らした分、日本国債の保有を増やしている可能性があります。
昨日発表された本邦6月対内対外証券投資によると、中国による日本債の買い越し額は4564億円と5月の7352億円には及ばなかったものの、4月以前に比べるとかなりの高水準となっています。
もし中国が、今回の米国債償還金・利金を日本国債に振り向けるようだと、例年以上の円高要因となる可能性もありそうです。
Fedが米国債の買い取りを続けると発表したため、為替はドル円で85を割り込む円高に振れました。
日本のマスコミは「口先介入」に手詰まりとか言っていますが、なんの施策も出さず、株安進行に危機感を強めた政府・日銀は12日、菅直人首相や日銀の白川方明総裁らが為替介入や追加の金融緩和の可能性をちらつかせる「口先介入」を展開したところで、市場は警戒したものの、実行力が無いのはいつものことで、会見後はほとんど変わらず。
マスコミもバカの一つ覚えの「円高になった→大変だぁ!→総理、財務省、日銀の取材をしろ!→介入か?」というパターンはいつもどおり。
日銀は、大手輸出企業の業績が上向いていることを理由に、景気が持ち直していると言い続けてきました。企業の業績が良くなっているのは、生産や販売の拠点が整理&統合されて、アジアの新興国へ出しているからなのに、木を見て森を見ないとはこのこと。
工場や販売の拠点が次々に消えている地域から見れば、「いったい、どこが景気回復なんだ?」という話は聞く耳持たず。
円高は日本人の人件費コストを上げるので、仕事は海外へ出ていく、このまま何もしないと、日本には仕事がないと言うことになってしまいます。
政府は、口先だけでなく、日本円が強いのなら強いなりの施策を国民の為に行うべきで、海外の資源、資産を買うべきと思うのですが、なにか出来ない理由があるのでしょうか。
どうせ、米国の圧力とか、利権がらみとかあるんでしょうね。
マスコミの報道は、「100才以上の不明者」のような簡単な内容は必要以上には突っ込みをいれるのに為替、金融や経済にかんしては、突込みがないのはどうしょうもないですね。
返信削除>8月の円高要因=米国債償還
で為替が大きく動く事知っていればFXで素人でもうまく立ち回れば大儲けもありますね。
おまたせしました。HDDできました。取りに来てください。
休みは17日まです。
8/25(水)も休みです。
ハンズメッセの初日ですので
TXIさん、こんにちは
返信削除マスコミは日本の行く末はどうでも良いようです。
自分たちの高給が無くならなければ気にならないのでしょう。
HDDありがとうございます!
月曜日16日にお邪魔しようと思いますが、いかがでしょうか?
16日は、妻の友人が子供を連れてで遊びにきます。
返信削除夏休みの工作の手伝いで木工をやるかもわかりませんが、午後2時頃には帰る予定のようです。午後1時ぐらいにTELしてもらえませんか
TXIさん、こんにちは
返信削除私は、何時でも暇なので、今日一度電話します。