2011年4月24日日曜日

福島第一第二原発事故を予測 共産党吉井英勝衆院議員(京大工学部原子核工学科卒)の2005-07の国会質問

地震で電源が破壊され冷却システムが機能停止する危険を2005年に指摘していますが、政府は「問題ない」の一点張りで無視。
このことに対して、マスコミも全く報道していません。広告主の電力会社に「配慮」してでしょうが、NHKは国民がスポンサーです、NHKは存在価値が無い(金返せ)。

 共産党吉井英勝衆院議員(京大工学部原子核工学科卒)の2005-07の国会質問(PDFファイル)

 10ページにも及ぶ、質疑応答ですが、自民党政府の「大丈夫、問題ない」で終わっています。

 今回の福島第一原発の事故は、この話を読んでみると、津波による電源系喪失だけで起こったのではない気がしてきました。
 お暇な方は、全文読んでいただければ良いのですが、一部引用します。
一部引用
実はその記録は、波高高の方は、例えば明治の三陸地震にしても、東京電力は電柱の上に三十八メーターとかマーキングしています。そういうのもあるわけですけれども、引き波のときにどこまで下がったかというのは、実はなかなか記録として残りにくいものですから、検潮所にしても針が振り切れてしまってわからないとか、なかなか大変なんです。しかし、まず、この周期で見れば、五十分前後のものがあり、それから沖合三百メートルぐらい海底が露出してくるとか、深さが三メートルから六メートルとかこういうふうになってきますから、そういう点では、この日本の原子力発電所が、冷却のときに通常は海水を使いますが、正常に取水ができるのかどうかというのをきちっとやはり見ておかなきゃいけないと思うんです。実は、保安院の方からも資料をいただきましたけれども、そこで参考人に最初に伺いますが、三陸海岸にある東北電力女川原発の一号機、東電福島第一の一、二、三、四、五号機、この六基では、基準水面から四メートル深さまで下がると冷却水を取水することができないという事態が起こり得るのではないかと思いますが、どうですか。

ですから、そういう評価もあるわけですが、要するに、評価するとともに、一つは、どこまで水位が下がっているかということをきちっと今までのデータを収集していくと、これぐらいの津波だったらここまで下がるということがわかるので、保安院からいただいた資料によると、四メーターまで下がれば六基が取水ができなくなる、五メーター以上下がると新たに六基、合わせて十二基に取水に問題が出てくる。さらに、六メーターまで下がるということを考えると、二十基ふえて三十二基で問題が出てくるということになるのではないかと思うんですが、この点はどうですか。
広瀬政府参考人 今先生御指摘の点は、基準水面からの水位の低下ということであったかと思います。基準水面からの水位の低下で見ますと、非常用海水ポンプ渦流吸い込み水位を下回るもの、これを単純に数えますと、水位が四メートル低下した場合には二十八基、五メートル低下した場合には四十三基、六メートル低下した場合には四十四基が、一時的に下回ることになります。

 まず地震で、原発が停止した時、外部電源が喪失して冷却系も止まりました。
 ここで、原子炉隔離時冷却系(RCIC:Reactor Core Isolation Cooling system)の出番ですが、崩壊熱を利用した蒸気タービンですので、電源がなくても水を送れるはずです。

 ここからは、私の個人的な考えです。
 福島第一原発では、2時間くらいは冷却機能が動作していたような話があったので、この原子炉隔離時冷却系が動いていたらしい。
 2chとか、色々見てみると、原子炉隔離時冷却系も海水のくみ上げポンプが動かないと熱交換出来ずに、継続動作出来ないような話もあり、熱交換出来ずに冷却水の温度が上がりすぎて止まった?
 考えられるのは、津波による引き波で、取水口が何度も海から出て、水が取り入れられなかったのではないか。
 海水取り入れ配管の中の水が無くなって、一度空気が配管に入るとポンプの機能が低下するか、なにかアクション(空気抜きなど)をしないと動かないことも考えられます。
 あとは、最初の地震で、冷却系の配管が壊れた可能性も大です。
 こうなると、津波で非常電源が破壊されなくても、原発事故は起こったのかもしれません。
 現在、電源が回復しても、冷却系がまったく動かないのは水素爆発のせいだけではないのかもしれません。


○吉井分科員 地震そのものの問題、浜岡でいえば冷却水管が破損されるということも含めて考えなきゃいけない。そういう深刻な問題を持っているということを考えて、しかし、その対策をちゃんととらなかったら、例えば、原子炉停止に時間がおくれ、崩壊熱除去の取水槽の水量が不足してしまったときは、これは私、余り大げさに物を言うつもりはないんですが、しかし、最悪の場合というのは、常にこういうものは考えなきゃいけませんから、最悪の場合には、崩壊熱が除去できなければ、これは炉心溶融であるとか水蒸気爆発であるとか水素爆発であるとか、要するに、どんな場合にもチェルノブイリに近いことを想定して対策をきちんきちんととらなければいけないと思うんです。最悪の場合は、崩壊熱が除去できなかったら、そういうことになり得るわけでしょう。
○広瀬政府参考人 原子炉施設の場合でございますが、まず、BWR、沸騰水型の場合には、原子炉停止時冷却系で原子炉の崩壊熱を除去いたします。これは、原子炉から出てまいります水蒸気を用いて、蒸気タービンで原子炉隔離時冷却ポンプを動かしまして、サプレッションプールの水で冷却をするというやり方で、これが機能すると考えております。また、加圧水型原子炉の場合も、同様な形で補助給水系を稼働させて原子炉の崩壊熱を除去できるというふうに考えております。

○吉井分科員 要するに、おっしゃったタービンを回す冷却系が、それ自身を冷却するのに冷却用の海水を使うわけですよね。それが失われてしまうということは、これはそもそも、その冷却機能が失われるということになるんです。とめた場合は比較的早くにその冷却水量は少し要らなくなったとしても、今度は内部の崩壊熱除去にそれは必要になってくるわけです。内部の崩壊熱の除去の分が一分間六十トンということで、これが失われてきたりすると、やはり深刻な問題になるわけですね。だから、最悪の場合は炉心溶融とか起こり得るということを念頭に置いて対策を考えなきゃいけないと思うんですが、そのことは一応念頭に置いての対策を考えるんですね。
○広瀬政府参考人 先ほど申し上げました蒸気タービンといいますのは、発電系のタービンではなくて原子炉隔離時冷却系のポンプを動かすタービンでございますので、そのタービンで補助原子炉隔離時冷却系を作動させるということになっております。原子炉の安全性のためには、停止した場合に崩壊熱を除去するということを第一に考えて対応することが重要だと考えております。
○吉井分科員 ですから、原子炉をとめるまでも、とめてからも、その冷却をする冷却系が喪失するというのが、津波による、引き波による問題なんです。あわせて、大規模地震が起こった直後の話ですと、大規模地震によってバックアップ電源の送電系統が破壊されるということがありますから、今おっしゃっておられる、循環させるポンプ機能そのものが失われるということも考えなきゃいけない。その場合には、炉心溶融という心配も出てくるということをきちんと頭に置いた対策をどう組み立てるのかということを考えなきゃいけないということだけ申し上げて。次に、中部電力の宮池取締役の論文を読んでいると、中央防災会議による東海地震動スペクトルに浜岡一号機の耐震設計のS1、S2を当てはめると、周期一秒、つまり、長周期側で基準値震動を超えているということを認めておられますが、これは確認していますね。
○広瀬政府参考人 中央防災会議が発表しました強振動予測データに基づく地震動の応答スペクトルは、〇・八秒付近で耐震設計に用いられております基準地震動S2の応答スペクトルを超えております。ただ、原子力発電所の安全上重要な建物や設備に関係する周期帯におきましては、浜岡原子力発電所の耐震設計に用いられている基準地震動S2の応答スペクトルを十分に下回っておりまして、浜岡原子力発電所の耐震安全性に問題はないと考えております。

 と、2005年に、国会での審議の中で、今回の福島第一原発事故について”予見”されていて、対策を求めていました。。
 この時に、きちっと対策が取られていたら、今回の原発事故が起こらなかったと思います。

 やっぱり、今回の福島第一原発の事故は、想定外の地震や津波ではなく、指摘されていた(想定内)にもかかわらず、何も対策をしてこなかったことが原因のようです。
 今回の原発事故は、政府の怠慢が引き起こした事故だと言うことです。
 官僚も含め、政府は責任を取れ!

太陽光発電
発電量1.8KW ピーク0.58KW
423()
雨後曇 
 最高気温(℃)[前日差]16 [ 0 ] 最低気温(℃)[前日差]11 [ -2 ]
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米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(4月)
バーナンキFRB議長 講演
一部引用

4 件のコメント:

  1. 福島第1原発について調べれば調べるほどあきれた事実が出てきます。それにしても今回のマスコミの事故報道はいいかげんすぎます。原発の構造は複雑なのでは済みません。

    ここのHPを見るとhttp://www.gengikyo.jp/report/casediscription_20100617.html
    外部から供給される電源への切り替えがうまくいかなかった場合はどうなるのでしょうか?

    非常用ディーゼル発電機で発電所の全部の電気を賄えるのですか?
    を見ると、全電源の喪失時には、電源車なんて役にたたない事になります。福島第1原発の事故の後に浜岡原発を含め、電源車を用意した用ですか何に使うのか調べてみたいものです。
    福島第1原発の5号機の事故のPDFファイル
    http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/101202-3.pdf
    も原因が情けないですね。異常があった場合、異常に対応した機能が本当に動作すのかと疑問になってきます。
    それと
    http://qa.itmedia.co.jp/qa6650284.html
    を読むと情けなくなります。

    それにしてもネットの情報は、検索しだいですね。
    特に、原子力のような特殊な世界は

    私の知っている原子力関係の情報としては、
    10年くらい前に
    原子力発電所に納入する動力に関連した機器(モータ、サーボ、インバータ)は、原子力専用で製作したものでないとだめだと言う事です。
    原子力発電所に納入された製品の中に大量の汎用品があり大変な騒ぎになったそうです。

    津波でポンプ(モータ)が壊れた事に関して、水中ポンプを使えば壊れないのにの後に、原子力村の外のメーカは・・・記事があります。

    原子力は安全より利権が優先されているのでどうしょうもないですね。

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  2. TXIさん、こんにちは
    ネットで資料を探せば探すほど、安全でない原子力発電所が見えてきます。
    作る場所は粉飾(岩盤でないなど)。
    設計通りに出来ていない。
    メンテナンスもいい加減。
    現場の作業員は素人。
    安全より、利益(利権)優先。
    安全院は文系の集まり。
    日本の原発は骨董品・・・・

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  3. 2004.8.11「美浜原発事故に思う」を読んでみてください。

    思い出して呆れてしまいました。

    自分でこんなの書いていたのも忘れていたのですが(苦笑)

    http://www.carlos.or.tv/today_jp/story2004_08.html#8/11

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  4. カルロスさん、こんにちは

    読ませていただきました!
    まったく変わってませんね、この国は・・・・
    しかし、東電のやり方は(爆)、また同じことやって原発は必要だ!って言うのは・・・・この国の大人(支配者層)はなんだかなーです。

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