一応、電気自動車は環境に良いと言ううたい文句なのですが、本当にエコなのかちょっと調べてみました。
比較する場合、同じ車格とするとトヨタのプリウスと日産自動車のリーフで比較。
電気自動車の場合の電費?、LA4モードにおいて160km走行可能ということになっているので、これを基準に計算すると、1kWh辺りの走行距離は6.666・・・・kmということになる。
さて、1KWhの電力を発電するのにどれだけの二酸化炭素を排出するかと言うことなのですが、太陽光発電などのような例外的な例では計算せず、電力会社からの電力により車を充電することを考えます。
平成21年の事業者別二酸化炭素排出係数
事業者名 実排出係数(t-CO2/kWh) 調整後排出係数(t-CO2/kWh)
北海道電力株式会社 0.000433 0.000423
東北電力株式会社 0.000468 0.000322
東京電力株式会社 0.000384 0.000324
中部電力株式会社 0.000474 0.000417
北陸電力株式会社 0.000374 0.000309
関西電力株式会社 0.000294 0.000265
東京電力は二酸化炭素排出量が増加しており、0.000384t/kWh(実排出)。
というわけで1km走行辺りの二酸化炭素排出量は57.6グラムということに。
中部電力では71.1グラム。
この差は、基本的には原子力発電が各電力会社においてどのくらいの割合を占めているかによって変わってきているのだが、関電のエリアに住んでいる人口が多く、電気自動車の導入主体も大都市を中心になってくると考えられることから、関電の数値を採用するのが妥当なのかなとは思います。
今後は、原発止まっているので、これからは各電力会社の二酸化炭素はも少し増えるでしょうね。
一方でプリウスは、と言えばガソリン1リットル2320グラムの二酸化炭素排出するのに対して、カタログ値では燃費は61.1グラム・・・
現時点ではほとんど同じですね。
プラグインハイブリッドのプリウスは41.0グラム
エコ度の軍配はプリウスということ?
もちろんリーフもプリウスも実走行においてはカタログスペックほどには走らない。
プリウスは22km/lとすれば二酸化炭素排出量は1km辺り105.5g。
リーフについてもi-MiEVと同様に通常は走行距離が120km、エアコン使用時が100km程度とすると1km、それぞれ76.8gと92.2gなので、今の原発停止状態で考えると同じくらいと考えても良いでしょう。
しかし、これは二酸化炭素の排出量ですので電気自動車は走行時にNOx,SOxなどの排気ガス、大気汚染物質を出さないので、住環境としては良くなると思います。
火力発電の場合NOx,SOxなどの排気ガスは、クルマに比べ少ないと考えられます。
CO2排出量の削減の為には、太陽電池等自然エネルギーで充電したら排出量は相当少なくなるはず。(太陽光パネルを作るエネルギーは考えていません)(まあ、発電所や送電線、送電ロスのエネルギーも入っていませんけど)
個人的にはお財布にエコか?が気になります。
電気の価格差。
家庭用の太陽光発電設備からは余剰電力の全量買い取り制度が導入されて、
買い取り価格は 1kwhあたり48円
昼間の電気料金は、23円~28円
深夜電力契約での夜間料金は 9~10円
(電気料金は各電力会社、契約内容で異なります)
深夜電力とソーラーパネルからの買い取り価格は5倍程度の価格差になっているので、自宅の太陽光発電から直接充電しようという人はいないですね・・・私も普段は深夜電力で充電すると思います。
普通の人は、電気自動車は深夜電力で充電し、太陽電池からの発電は目一杯売電ます。
家庭用の蓄電池も4.7Kwで100万切って出てきていますが、これも太陽電池からの電力を溜めるというよりも、夜間電力を充電し、昼間は蓄電池から電力を使い、発電した分は全て売電するという使い方が賢い(お財布エコ)。
これはエコなのか?というと疑問は満載ですねー、突っ込まれそうです(笑)。
リーフは24KWのバッテリーを積んでいますので、充電効率を85%とすると、フル充電に28.2KW必要です。
単純に計算すると、フル充電で254円(深夜電力)、677円(通常)、1534円(太陽光)となります。
実用燃費、この値段でエアコン使って100Km走れることになります。
自分のプリウスの場合、4年の平均燃費(実測)が25.1km/Lですので100km走るのに4Lのガソリンを使うことになり、140円/Lとすると、560円で100Km走ることになり、深夜電力なら半額、通常電気料金ですと・・・電気自動車の方が高いことになります。
夜間電力は原子力発電からの電力なので、二酸化炭素の排出量は少ないと言われていますが、日本の天然ガス火力がここ数年で急増したことから、夜間の発電の化石燃料火力の割合も増えているはず。
今後は電原発事故もあり、原子力発電所の増設どころか、再稼働も難しいので、夜間電力の需要が増えると力会社は化石燃料で対応しようとするでしょう。(夜間電力は安いので他の発電では元が取れない)これでは、クリーン、エコとは言えない。
二酸化炭素の排出量の問題もありますし、規制されないまでも、深夜需要がこれ以上増えると、今の夜間電力価格を維持するのは困難となり、深夜電力は値上げされることになりそうですが。
電気自動車はメーカーや政府が宣伝するほどエコではないと言う結論になります。
電気自動車かプラグインハイブリッドを買ったら、深夜電力契約はマストのようです。
太陽光発電
発電量11.9KW ピーク2.50KW
6月17日(金)
曇り
最高気温(℃)[前日差]24 [ +5 ] 最低気温(℃)[前日差]18 [ 0 ]
降水確率(%)50 40 30 30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
FX投資
AUD/JPY買い84.736売り84.946
AUD/JPY買い84.749売り84.922
0 件のコメント:
コメントを投稿