2011年6月3日金曜日

止めても危険!原子力発電所

今回の、福島第一原発事故は、何が問題か?調べてみました。
 福島第一原発事故で、知らなかった原子炉の問題が少し判ってきた。
 浜岡原発停止によって、本当に安全になったのか?
 色々な情報はここから拾ってきました。
核燃サイクル阻止 1万人訴訟原告団

 ほとんど、引用みたいなものですが。
 電気を作っている、原発のプラントが停電すると、制御棒が入って核分裂停止しても、燃料棒が過熱して溶ける、高温になった燃料が圧力容器を破壊して、放射能が漏れる。
 ついでに、燃料棒覆っているジルコニウムが熱で水と反応して、水素を発生、濃度がある一定を超えると、水素爆発を起こし、漏れた放射能をまき散らす・・・・
 制御棒で止まるのはウラン235の反応だけで、核分裂してできた、数々の放射性物質は自己崩壊して熱を出しつづける。
 使用済み核燃料は、新燃料と比較すると放射能量は約1億倍にもなります。
 200種類以上の放射能が強い放射線を出しながら壊変していくわけですから、その崩壊熱はものすごいものになります。冷やし続けなければ、自ら発する熱によって金属のさや管もろとも溶かしてしまうことになります。
 発電中は、この熱も電気に転換されるが、使用済み燃料棒は、崩壊熱を出しつづけるので、年単位で冷やしつづけないといけない。
 ですから、プールに入れて水で冷やしているのですね。

 つまり、原子炉内の核燃料だけでなく、貯蔵プールある使用済み核燃料も同じように危険だと言うことです。
 福島第一原発の4号炉は停止していたにもかかわらず、プールで問題が生じました。
 使用済み核燃料は、置いてあるだけでも危険だと言うことが判った訳です。

 各原発にある、貯蔵プールに入っている物が使用済み核燃料でそれが、とっても危険なことをほとんど知らされていません。
 そして、そこに使用済み核燃料がある限り冷やし続けなければならないことになります。
 使用済み核燃料が熱を出すのですから、そのままでは水は蒸発してしまいます。
 ですから、貯蔵プールの水は常に冷たい水と交換しなければならないわけです。そのための設備が「冷却ポンプ」となるわけですが、それが止まってしまったら?貯蔵プールの水が蒸発して無くなり、最後には使用済み核燃料が溶け出すわけです。
 つまり、原発は停止して、核燃料を取り出しても、そこのプールに核燃料が置いてあるだけでもとっても危険なんです。
 浜岡原発を止めましたが、危機は全くなくなっていないわけで、止めたから安全って言うのは”うそ”なんですね。

 電源が喪失して、冷却ポンプが止まるだけでも、福島第一原発と同じ核物質拡散と言う問題が起こるわけです。
 他に考えられる危険性として、地震で貯蔵プールに亀裂が入り水抜けが起こることも考えられます。
 水抜けてしまったら、核燃料が崩壊熱によって溶け出すことになります。
 そのままにしておけば、メルトダウンまで行ってしまいます。
 その場合、使用済み核燃料が原発何基分貯蔵されているかということも重要です。
 素人考えですが、プールの入っている燃料棒の量によっては、再臨界を起こす危険性があるのではないでしょうか。
 使用済み核燃料の中には核分裂するウランとプルトニウムも含まれているわけですから、これが解けて固まれば、再臨界の確率がゼロではないと思います。それまでに水素も大発生するでしょうし。
 貯蔵プールが原子炉になってしまった場合、隔壁がないので、大量の放射線物質が空気中に吹き飛ばされます。
 原発は「多重防護システムだから安全です」と言います。
 原子炉内にある核燃料は、燃料被覆管・原子炉圧力容器・原子炉格納容器・原子炉建屋などの頑丈な壁によって守られているから、放射能が外部に漏れることはない。
 その上、制御棒・緊急炉心冷却装置(ECCS)などのシステムを備えているから絶対安全なのだと言っています。
 使用済み核燃料貯蔵プールには「多重防護システム」はあるのでしょうか?

 で、使用済み核燃料がどのくらいプールにあるのか調べてみると・・・・調べれば調べるほど恐ろしいことが判ってきました
 ちょっと古いデータですが。日本に貯蔵されている使用済み核燃料は、2000年末までに約1万トンになります。1年間の発生量は900トン~1000トンになりますから、再処理が本格操業するまでに、さらに4000トン~4500トン発生することになります。そして、再処理されるのは年間800トンですね。2005年7月以降、再処理が開始されても年間100トン~200トンの使用済み核燃料は処理できずに増えつづけることになります。(重さはトンUとかで、ウランの重さはちょっと違うそうです)
 一方、増え続ける使用済み核燃料に対処するため原発サイトの貯蔵プールを増設したりしていますが、1999年9月末の使用済み核燃料貯蔵容量は1万2600トンでしかないそうで、再処理が計画通り800トンU処理できるとは思えませんし、かなり早い時点で貯蔵プールはパンクするものと思われます。そうなると原発を動かすことができませんので、パンクして原発が停止しないような対策を考えている。

原発の停止を回避するために考え出した3つの対策
① 高密度貯蔵
 原発サイトの貯蔵プールでは、これまで使用済み核燃料を入れていた容器(ラック)を改造し、これまでより多くの使用済み核燃料を貯蔵するようにしました。燃料の間隔を40センチから30センチに狭め、容量を1.7倍にするように決めました。
 貯蔵プールに入れる使用済み核燃料を増やすことは、再臨界の危険性が増すということになります。
 もう一つ、冷却問題もあります。使用済み核燃料が、強い放射線と崩壊熱を出し続ける物体であるため、プールに入れる量が多くなれば当然発熱量も増して、地震や停電によるリスクが高くなります。

② 乾式貯蔵
 これまでの貯蔵プールでの方法を湿式貯蔵といいます。それに対して乾式貯蔵とは、水に漬けないで使用済み核燃料輸送容器(キャスク)のような巨大な金属の円筒容器に入れて貯蔵するという方法です。
 これは、今後の主流になると見られています。原発敷地内外の使用済み核燃料貯蔵施設に、乾式貯蔵容器が累々と横たわることになります。
乾式貯蔵の安全性を高めるためには、腐食の少ないかなり高価な金属を使ったり容器を小さくしたりしなければなりません。
 経済性を重視すれば、はっきりいって厄介物の使用済み核燃料のためにそこまで経費をかけられないということになります。
 結果、安全性の切捨てが行われ、できるだけ大きな容器に大量の使用済み核燃料を入れるということになりました。
乾式貯蔵の安全性とは、容器自体の安全性、すなわち放射線を遮蔽することや冷却が持続可能であることが絶対条件となるわけです。

③ 巨大貯蔵プール新設
 すでに完成した六ケ所再処理貯蔵プールは、使用済み核燃料3000トンの容量です。福島第一原発は1号機から6号機まで6基が運転されていますが、この6基分の使用済み核燃料を一括して貯蔵する共用貯蔵プールを建設しました。
六ヶ所の3000トンを考えてみましょう。柏崎刈羽原発110万キロワットの核燃料は132トンです。六ヶ所の貯蔵プールが満杯になった場合、110万キロワットの原発約23基分の使用済み核燃料が貯蔵されることになります。

 使用済み核燃料は原子炉の中にあった核燃料であり、新燃料よりもはるかに危険な放射能を大量に含み、多重防護のない施設で貯蔵されるので、実際運転中の原発より危険です。
 「止めても危険原子力発電所」です。そんな情報をまったく国民に知らせてこなかったのは、知らせると原発作れないからでしょう。
 よく今まで、問題が起きなかったと・・・福島は現在進行形ですけど・・・・

太陽光発電
発電量1.3KW ピーク0.48KW
62()
雨後曇 
 最高気温(℃)[前日差]19 [ +2 ] 最低気温(℃)[前日差]15 [ 0 ]
降水確率(%)90  90    80    30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

63
16:55   5  ドイツ  非製造業PMI(購買担当者指数)
17:00   5  ユーロ  ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)
17:30   5  英国  CIPS非製造業PMI(購買担当者指数)
21:30   5  米国  失業率
21:30   5月 米国  非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
23:00   5  米国  ISM非製造業景気指数
FX投資
AUD/JPY買い87.200売り87.276
AUD/JPY買い86.295売り86.508

2 件のコメント:

  1. 使用済核燃料の問題は早急に対策がひつようですね。
    福島第1原発では、再処理施設の建設遅れから全原子炉共用の設備として使用済み燃料共用プールが1990年代に建設されたとWikiに記述があります。
    核燃料サイクルの早期見直しは必須ですね。
    そして早く福島第1原発の事故調査を国際的に行う。その結果に基づいて全原発の公開調査を行い新たな安全基準で運転を開始すべきですね。
    新聞にも今回の福島第1原発の事故は、すでに発表された地震直後から津波がくるまでの間でデータを解析すると、地震直後にはすでに冷却系に重大な損傷があり、事故の原因は地震で、その後の想定外による津波や全電源喪が原因とは思えない記事がありました。
    事故直後のアメリカや外国人の対応は正しかったのではとしか思えないようになってきました。
    それに、あまり報道されていませんが、福島原発1号機、2号機は設計上の耐用年数30年を10年も延長していますが、浜岡の1号と2号は設計どうり30年で廃炉がすでに決定しています。この部分を見るだけで東電の安全より利益優先の大きさがわかります。
    原発問題は、調べれば調べるどうしょうもない状態になっている事がわかります。最近、池田信夫の原発関連の記事だけは、読むのがあほらしくなりました。

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  2. TXIさん、こんにちは
    安全鵜を確保した原発推進は日本の為になると言って、進めている人たちも、原発が垂れ流す排泄物は、見て見ぬふりなのでしょう。
     いつかは、処理できる技術が確立するはず・・・大気圏外にでも捨てるしかないでしょう。
     将来のロケットや衛星がぶつかってもいけないので、太陽へ落とすのが一番確実です。
     ロケット打ち上げが失敗して、落ちてきても壊れない入れ物に入れないととっても危険ですけど。

    原発の廃棄物の話で、昔読んだ星新一のショートショートを思い出しました。
    「おーいでてこい」です。
    台風の後に出現した穴。
    その穴に向かって「おーいでてこい」と言ってみたあと、石を投げ込んでみる。音が聞こえてこない。それほど深いということか?
    マスコミが押しかけ、学者が調査するが、なにの穴かわからない。
    底がわからない。ともかくとてつもなく深い穴というのだけはわかる。
    やがて、みんながその穴に色々なものを、放り込みだす。
    いらないものやゴミをドンドン放りこむ。
    最後には、核廃棄物まで放り込むが、穴はいっこうに一杯になる様子はない。

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