2013年4月26日金曜日

どうも納得できないアウトランダー PHEV電池問題の原因

三菱自動車、アウトランダー PHEV駆動用リチウムイオンバッテリーの溶損・短絡問題は地面への落下による衝撃が原因 .
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130424_597422.html

再発防止策の結論がまとまりしだい、5月の連休明け以降にリコール対応となる予定
2013年4月24日開催
 三菱自動車工業は4月24日、プラグインハイブリッド(PHEV)車「アウトランダー PHEV」などに搭載する駆動用リチウムイオンバッテリーが溶損・短絡した問題について、調査結果がまとまったことから記者会見を都内で開催した。
 記者会見には三菱自動車工業 常務取締役 商品戦略・事業化統括部門長 兼 開発統括部部門長 中尾龍吾氏、常務執行役員 CSR推進本部長 大道正夫氏が出席して説明を行った。
 この問題は3月27日に発表されたもので、アウトランダー PHEVが搭載する電池セルで溶損または短絡のトラブルが発生。アウトランダー PHEVは約4300台の登録があり、約37万個の電池セルが生産されている。今回はその中の3つのセルで問題が発生しており、1つは溶損(神奈川県の事 例)、2つは短絡(東京都と岐阜県の事例)が発生した。
 4月10日に行われた中間報告では、問題が発生した3月27日以降に駆動用電池を製造したリチウムエナジージャパン、GSユアサと共同で調査を行った結 果、昨年12月に電池セルの製造工程に加えたスクリーニング工程(セルのコンタミネーションを確認する工程で、製造を終えた電池セルを人の手で機械にセッ トし、さまざまな角度の振動を加える)において、セル内部の一部の部品が変形する可能性があるとの旨が報告された。
 詳細は関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130410_595425.html)を 参照してほしいが、スクリーニング工程では人の手で機械にセットする際に過度な衝撃が加わり、正極の一部の部品が変形することがあり、これが短絡の要素に なったことが疑われると中尾氏から発表されていた。ただし、この問題だけでは短絡に至らないことからほかに問題がある可能性があるとして、引き続き調査が 行われていた。
 その結果、今回の問題の主原因は「スクリーニング工程において、作業時に過大な衝撃が加えられたことにより、部品の一部の変形や金属片発生による内部短絡を起こし、不具合が発生した」ことが判明。
 具体的には、電池セルの正極側にある「正極集電体」と呼ばれる個所で短絡が発生した。その原因は正極集電体に過大な衝撃が与えられたことによるもので、 「調査を進めた結果、テーブルから電池セルを地面に落下させたという事象があったことが判明した。通常、落下させた電池セルは不具合品として排除されてい るが、これが排除できなかった可能性がある」(中尾氏)。
 そのため落下した場合にどういう事象が起こるか、300ほどの電池セルを使って約1m10cmの高さから落とす落下試験を行ったところ短絡の不具合が再 現できたため、「今回の溶損・短絡に至る原因は、作業工程における誤った落下ということが原因であろうということで結論づけた」と中尾氏は説明した。
 今後はスクリーニング工程を廃止する対応策を取るという。そのため、新たなコンタミネーション対策として金属片などが混入しないよう集塵装置の導入を検 討するとともに、「万が一異物混入があり、それが動いて内部短絡などを起こして電圧低下をしないようにするエージングと呼ばれる工程があり、これは時間を かければかけるほど効果があるので現在のエージングの時間を倍に増やす。この2つの対策でスクリーニング工程と同程度の効果が得られる」(中尾氏)として いる。
 今後は再発防止策や、スクリーニング工程を廃止する対応策の効果検証を行っていく。まだ具体的な目処は立っていないものの、5月の連休明け以降に国土交 通省へのリコール届けをする構え。対象はスクリーニング工程を導入した昨年12月以降に生産されたモデルとなり、アウトランダー PHEVは販売済みの車両がすべて対象となる。電気自動車(EV)の「i-MiEV」「MINICAB-MiEV」は国内向けとしては約100台前後が対 象になる。リコールの対象モデルには、電池パックのAssy交換を行うとしている。



 せっかく良い車と思って紹介した車、アウトランダー PHEVですが、三菱の原因発表を読む限り、真の原因が見えてこない。
 今回の発表で気になったのは、市場で発熱した電池は1個ではないと点で、説明からすると、一個づつ検査機にかけていて、落としたと言うことは、複数回の落下があった?と読み取れます。
 電池はデリケートな物とは言え、落としたすべての電池が症状が出ると言うわけではないはずです。
 そうなると、いったい何個落としたのかと言う点をはっきりさせないといけません。
 300個電池を落として、同じような短絡不良が再現できたそうなのですが、300個のうち何個不良になったのかが抜けている。
 この説明を聞いていると、原因が判らないので、「落とした電池が不良になったのでは」との推測にしか聞こえません。
 落とした電池のトレーサビリティが確立されているように見えないのですが・・・
 スクリーニング工程を廃止して、エージング工程を増やすって言うのは、壊れるなら初期なのでそれで不良品を排除しようと言っているようにしか聞こえません。
 まあ、今回の問題は初期段階で起こっていることから、エージングすれば原因不明でも売れると品質保証部の判断があったと推測←経営側か設計者のごり押しがあったとも。
 製品の品質担当をやったことがあるエンジニアとしては不可解な発表です。
 まあ、同じ不良が発生しても、セーフプログラムが動作して充電不能になるだけですから、安全上は問題ないかも知れません。

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/
入水温度   17℃
上の温水器  50℃ 温度差33℃
下の温水器  48℃ 温度差31℃
 けっこう温度上がりました。

太陽光発電
発電量18.1KW ピーク2.74KW
4月25日(木)
晴れ
最高気温(℃)[前日差]24 [ +9 ]最低気温(℃)[前日差]11 [ -2 ]
降水確率(%) 40    0     0     0
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

済指標・イベントカレンダー[26日]
07:45 NZ3月貿易収支
08:30 日3月全国消費者物価指数
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
14:00 シンガポール3月鉱工業生産
15:00 独3月輸入物価指数
15:00 日銀、経済・物価情勢の展望[展望リポート]公表
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
15:45 仏4月消費者信頼感指数
16:00 スイス4月KOF先行指数
16:15 アスムセンECB理事、講演[フランクフルト]
17:00 台湾3月景気指数
17:00 ユーロ圏3月マネーサプライ
21:30 米1-3月期GDP[速報]
22:55 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
23:00 メキシコ中銀、政策金利発表
27日
10:30 中国1-3月工業利益
FX投資
AUD/JPY買い102.150売り102.274
AUD/JPY買い102.191売り102.316
AUD/JPY買い102.199売り102.467
AUD/JPY買い102.183売り102.302
AUD/JPY買い102.248売り102.349

2 件のコメント:

  1. ジョニーです。

    個人的な意見ですが、部品の組み込み行程に従事する作業員の故意的な悪意も考えられます。
    会社に不満を持つ不満分子が、腹いせに電池を手荒く扱ったりした事は考えられないでしょうか?

    福岡県鞍手郡にはトヨタの工場がありますが、知り合いの中にこの工場で働いていた者がおり、適当な作業・故意による組み込み行程の不手際など話をしていました。

    臨時工を家畜のように扱ったり、正社員になれると夢を持たせて、実際は正社員にしないなどする会社の仕打ちに反抗したものだと思います。

    社員をまともに働かせるには、それなりの報酬と約束を守る事が大事だと感じました。

    三菱はリコールで前科がありますので、責任のあいまい化かも知れませんけどね。

    返信削除
    返信
    1. ジョニーさん、こんちは

      最近の製造現場は大変ですから、経営者は現場を見ていないのでしょう。
      基本は現場なんですけど、いつもおざなりにされています。

      今回は、ボーイング787と同じで”真の原因は判らん”のではないでしょうか。
      これを無理やり現場の責任にして、金もうけに進みたいと言う経営側の意向ではないかと勘ぐっています。
      原因が判らないままでは、世論が許さないので、現場がいけにえになった、問題は初期段階で起こっているので、ラインでエージング行程を追加して、なんとか市場へは出さないようにしてスタート。
      エージングで出た、不良品を解析してなんとか原因を探りたいと思えます。

      削除