2016年11月19日土曜日

トヨタ電気自動車量産化の訳

トヨタ:電気自動車で社内にベンチャー、小規模組織で開発を迅速化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-17/OGRX7Y6KLVRA01
トヨタ自動車は電気自動車(EV)開発を担う社内ベンチャーを立ち上げる。小さな組織でEV開発を進めることで迅速化を図り、商品の早期投入を目指す。
  トヨタの17日の発表資料によると、新ベンチャーは豊田自動織機、アイシン精機、デンソーとトヨタから各1人が参加して計4人で、12月に発足。トヨタグループ内の技術ノウハウ、経営資源を活用する。
  トヨタは環境対応車について、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)など全方位で開発を進めてきた。一方、国・地域によりエネルギー関連の課題やインフラ整備状況が異なる中、各国が排出ガスを出さないゼロエミッション車の普及に向けた規制の強化を進めており、EVについても早期に商品投入できる体制を整えていくことにした。
  豊田章男社長は発表文で、ここ数年のトヨタについて、自動運転に必要な人工知能研究のトヨタ・リサーチ・インスティテュートの設立、ダイハツ工業の完全子会社化や新興国小型車カンパニーの設立などを進めてきたとした上で、今回のEV新組織の設置もその一環とした。ベンチャー組織がスピード感ある取り組みを確立し、グループの仕事の進め方の改革をけん引してほしいという。


電池のコストにめどがついた?トヨタEVに参入
http://toushiganbaru.blogspot.jp/2016/11/ev.html
で少し書きましたが、ZEV規制について調べました。

 一番の理由は北米での自動車販売の為でZEV規制をクリアするため。
 今回問題になるZEV規制はカリフォルニア州の規制ですが、この規制はニューヨーク州やマサチューセッツ州などの東部地域にも適用されることになっています。 
 北米の販売で多くを占める西部2州(カリフォルニア、オレゴン)と東部6州(ニューヨーク、マサチューセッツ、メリーランド、コネチカット、バーモント、ロードアイランド)の合計8州で、この地域を合わせた自動車市場の規模は大きく2012年のデータですが8州の新車登録台数は約338.6万台と、米国全体(約1431.4万台)の新車登録台数の23.7%を占めています。
 このように販売台数が多い地域なのでZEV規制を守って、高額な大排気量SUVを沢山売るために、環境規制に適応されるゼロエミッションの車を決められた台数販売しないといけなくなっています。

ZEVの分類=水素燃料電池車(FCV)、バッテリー電気自動車(BEV) (1台当たりのクレジット)
・タイプ1:81㎞-113㎞走るEV:クレジット2点
・タイプ1.5:121㎞-161㎞走るEV:クレジット2.5点
・タイプ2:161㎞-322㎞走るEV:クレジット3点
・タイプ3:322㎞EV、あるいは、161㎞EVだが急速充電や水素補給が可能なタイプ:クレジット4点
・タイプ4:322㎞EVで急速充電や水素補給が可能:クレジット5点
・タイプ5:483㎞EVで急速充電や水素補給が可能:クレジット7点

Enhanced AT-PZEV車の分類=プラグインハイブリッド車 
 (1台当たりのクレジット)
・17㎞-33㎞まで電気のみで走行可能:クレジット0.9点
・49㎞まで電気のみで走行可能:クレジット1点
・65㎞まで電気のみで走行可能:クレジット1.3点

今後、以下のクレジットを得ないと罰金もしくはクルマ販売禁止になります。
・2018年モデルから販売台数10万台当たり、4500クレジット
・2019年モデルから販売台数10万台当たり、7000クレジット
・2020年モデルから販売台数10万台当たり、9500クレジット
・2021年モデルから販売台数10万台当たり、12000クレジット
・2025年モデルから販売台数10万台当たり、22000クレジット

 自動車会社はこのクレジットを獲得しないと車を売ることが出来なくなるにで、他社(テスラなど)からクレジットを買って販売するか自分で得るしかありません。
 トヨタとしては水素自動車(FCV)の普及がインフラの関係から売れないと予測して、電気自動車は儲からなくても売る必要が出てきたのではないでしょうか。
 しかし、ゼロミッションの車を走らせる目的って、電気をどうやって作るのかまで言及していないのは片手落ちですね、発電所から出る排ガスが他の地域だったら気にしないのか。
 都市部の排出されるCO2を地方に持って行っただけと言うこともあり得ます。
 確かアメリカは原発廃止の方向でしたよね。

MMC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   15℃
 温水器     51℃ 温度差36℃

 太陽光発電
 発電量11.5KW ピーク3.75KW

11月18日(金)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差] 17℃[0]最低気温(℃)[前日差] 7℃[-1]
降水確率(%)   0    0       0    20
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

2 件のコメント:

  1. 風じさん
    おはようございます。足の具合は如何ですか?寒くなると痛みが出るかも知れませんね。

    今度発売予定のPHVプリウスは良いな~と思っていますが一つ気になる点が。
    今回初めて導入されるヒートポンプ式の暖房です。
    これは技術的には先進的で良いのですが、実用の点から考えると少し疑問が出てきました。このエアコンは完全に家庭のエアコンと同じなので暖房、冷房の完全切り替えしかできませんよね?今まではエンジンの熱で暖房しながら冷房を効かせ微妙な温度調節が出来ておりましたが、今度からは暖房、冷房の完全切り替えになると思いますし、切り替えもヒートポンプの動作方向を切り替える必要があり結果使い勝手の悪いエアコンにならないか?心配です。

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  2. HPSTさん、こんにちは

    ありがとうございます、足の方は動かし始めまだ筋肉が引きつり感がありますが、なんとか普通の生活には支障が出ていません。

    プリウスPHVの暖房は、細かい仕様が発表されていませんので何とも言えませんが、私が設計者なら通常のプリウスの冷暖房系統のまま、室内エアコンのエバポレーター (evaporator)だけ変更して、ハイブリッド時にはエンジン冷却温水の暖房に切り替える方法を取ります。
    その切替タイミングや温度調整のソフトは新規になりますが一番コストが安いと思われます。
    問題はEV走行時ですね、この時の制御は難しいとは思いますが、トヨタのことですからソフトをしっかり考えてくると思います。
    今の車の問題は、窓の曇り取りで雨の降る寒い時にエンジンをかけないと曇り取りが出来ません。
    新しいPHVはこの点もどうやって動作するのか気になります。
    実車が出ても、こう言った細かい部分はあまりレポートされないので、自分で確認するしか無さそうです。

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