国、住民の被曝予測公表せず 研究者らが批判2011年3月21日23時45分
住民の被曝(ひばく)量や放射性物質が降る範囲の予測を国が公表していないため、研究者らから批判が出ている。文部科学省が委託した機関が1時間ごとに計算し原子力安全委員会に報告しているが、国は「データが粗く、十分な予測でないため」と説明している。
予測システムはSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)と呼ばれる。原子力安全技術センター(東京)が、原発の位置、放射性物質の種類や量、放出される高さ、地形などを元に、最新の風向きや風速のデータを加えて計算。日本全域を250メートル四方に区切り、それぞれの場所にすむ人が吸入などで被曝する量を予測する。
同センターによると、11日の地震発生約2時間後から、東京電力・福島第一原発について計算を始めた。放射性のヨウ素や希ガスについて、放出量の見積もりを何段階かに変化させて計算。1時間ごとに2時間後までの被曝予測データを、原子力安全委員会に報告しているという。
原子力安全委員会事務局は「放射性物質の種類や量、放出時間などの推定が粗いので、避難などの判断材料としては使っていない。その状況なので軽々しく公表できない」と説明している。
一方、長瀧重信・長崎大名誉教授(被曝医療)は「条件がそろわないと予測できないというのはおかしい。国は持っているデータをすべて公開することが大事だ。根拠をもとに住民と相談して、対応を決めるのが原則ではないか」と話している。
福島第一原発から出た放射性物質の拡散予測について、米原子力規制委員会(NRC)は「あくまで推定で、実際とは異なるかもしれない」と注釈つきで公表。米国はこれらを参考に原発から半径80キロメートル以内にいる米国人に避難を勧告した。また、フランスやオーストリアの研究所なども拡散する様子の動画をホームページなどで公開している。(木村俊介)
ここで出てくる、緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)ですが、説明サイトはあっても、その分析結果は見当たりません。
福島原発の放射能漏れについても、モニタリングポストの稼働不稼働に関わらず結果が出るようになってるようです。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム [SPEEDIネットワークシステム:System for Prediction of Environment Emergency Dose Information]
周辺環境の放射性物質の大気中濃度及び被ばく線量などを地勢や気象データを考慮して迅速に被ばく線量予測を計算するシステム。SPEEDIネットワークシステムと称され、大量の放射性物質が放出されるという事態が発生、又は発生のおそれのある場合に、住民避難などの防護対策を検討するのに使用される
こう言う物があるのに、国民にまったくデーター開示(報道)されていないのはなぜですかねー?パニックなどの混乱を避けるためとか言いますが、将来に癌など発病した場合、また因果関係でもめることになり、データを出さないと、今後、日本で発病する癌についてはすべて国が無償で治療することになる。
国家訴訟など大きくもめることになりそうです。
「安全だって言った、被曝3県の野菜食べたぞー、原発事故のおかげで癌になった!」って・・・・
国が秘匿すればするほど、後になって問題が大きくなります。
国民には正確な情報を出してほしい、マスコミもAC(政府広告機構)の広告で食いつないでいないで、ジャーナリズム魂を見せてくれ・・・
海外では、シュミレーションをしっかりやって、報道されています。
フランスIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が、セシウム137の大気中拡散をシミュレーション
トホホ…「保安院」が逃げてた! 常駐職員1週間で“現場放棄” 2011.03.23
爆発事故が起きた福島第1原発に常駐していた保安院の職員7人が、地震発生後約1週間、現場から約60キロ離れた山向こうの福島県庁に“避難”していたことが分かった。未曾有の危機にある原発の現場に1人も職員を置かずに、どうやって保安を担っていたのか。「保安院は不安院だ」。いらだちの声も上がっている。
全国各地の原発には、原子力保安検査官、原子力防災専門官、核物質防護対策官といった同院の技術職員が常駐している。福島第1原発では、7人の職員が業務に当たっていたが、15日に現地本部が60キロ先の福島県庁に移った際、ともに移動した。
地域住民に対する避難指示は、地震直後に周囲3キロ圏内、翌12日に10キロ圏内に拡大され、職員らが移動した15日も20キロ圏内だった。
同院は、自衛隊や東京消防庁の注水が奏功し、放射線濃度が落ち着き始めた22日、2人の職員を現場に戻したが、住民よりも、さらに先の安全圏に移っていたことになる。
同院の西山英彦審議官は22日の会見で、職員を福島県庁に撤退させた理由について「安全性に問題があり、人間が暮らすには不便が多かった」などと釈明。食料などの物資の運搬が困難なことを理由に挙げているが、額面通りに受け取る人はどれだけいるか。
額面通り受け取る国民が居るわけがない、原発事故被害の人たちになんと言うつもりだろう、天下り官僚の組織なんてこんなものですね・・・しかし、人でなし!って言ってやりたくなります。
原発から40キロの土壌、高濃度セシウム 半減期30年2011年3月23日12時22分
文部科学省は23日、福島第一原発から約40キロ離れた福島県飯舘村の土壌から、高濃度のセシウム137が検出されたと発表した。単純比較はできないが、国が定めた放射線管理区域の基準値の4倍に相当する。半減期が8日と短い、放射性ヨウ素の値も、約30倍の値だった。今後、土壌の入れ替えが必要になる可能性も出てきた。
同省によると、20日午後0時40分に飯舘村で採った土1キロあたりから、セシウムが16万3千ベクレル、ヨウ素が117万ベクレル検出された。19日午前11時40分に同じ場所から採った土と比べ、セシウムで約6倍、ヨウ素で約4倍高くなった。
このほか、約45キロ離れた川俣町で19日に採った土からセシウム8690ベクレル、ヨウ素8万5400ベクレル、約25キロ離れた南相馬市でもセシウム4040ベクレル、ヨウ素3万5800ベクレルを検出した。
ヨウ素の半減期は8日間と短いが、セシウム137は約30年間にわたる。長期間、土壌が汚染されることにより、人体や農作物などに影響が出る可能性がある。
放射線管理区域の基準値は1平方メートルあたり4万ベクレル。
原子力安全・保安院は23日未明の記者会見で、福島県内の高濃度に汚染された野菜が見つかったことに関連して、「セシウムは半減期が長く、場合によっては土壌を入れ替える作業も必要になるかもしれない」と発言した
水道水に乳児の基準超えるヨウ素 東京都、金町浄水場
東京都は23日、都水道局の金町浄水場(葛飾区)で、水道水1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。乳児の基準100ベクレルを超えているとして、乳児が飲むのを控えるよう求めた。乳児以外の基準300ベクレルは下回っている。
対象地域は東京23区と武蔵野、三鷹、町田、多摩、稲城の5市の全域。
都によると、22日に3カ所の浄水場で検査。小作浄水場(羽村市)は32ベクレル、朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)では検出されなかった。23日の検査でも金町浄水場で速報値として190ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
都は「基準は長期間摂取した場合の健康への影響を考慮したもので、代替の飲用水が確保できない場合は飲んでも差し支えない」と説明している。
これまで福島県内でも100ベクレルを超えるヨウ素が水道水から検出されており、飯館村では20日に965ベクレルが出た。厚生労働省は既に、対象自治体に乳児が飲まないよう求めており、ペットボトルや給水車による飲料水の提供が始まっている。
ボロボロです。東京都まで、被害が拡大してきました。
もう、隠し切れなくなっています。
太陽光発電
発電量16.5KW ピーク2.58KW
3月23日(水)
晴れ
最高気温(℃)[前日差]11 [ -5 ] 最低気温(℃)[前日差]2 [ -5 ]
降水確率(%)10 0 0 0
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
3月24日
08:50 2月 日本 通関ベース貿易収支
08:50 2月 日本 通関ベース貿易収支(季調済)
17:30 3月 ドイツ PMI製造業
17:30 2月 香港 貿易収支
17:30 3月 ドイツ PMI非製造業
18:00 3月 ユーロ PMI非製造業
18:00 3月 ユーロ PMI製造業
18:30 2月 英国 小売売上高(前年比)
18:30 2月 英国 小売売上高(前月比)
21:30 2月 米国 耐久財受注(輸送除くコア・前月比)
21:30 2月 米国 耐久財受注(前月比)
21:30 3/13 - 3/19 米国 新規失業保険申請件数
FX投資
AUD/JPY買い81.790売り81.879 AUD/JPY買い81.850売り81.924
放射能の拡散が広範囲に広がっている事を隠すのは無理な状況ですが、正しい情報を公開しろと言ってもムダですね。
返信削除爆発事故が起きた福島第1原発に常駐していた保安院の職員が逃げたことは、やっぱりと思っている人は多いと思います。
TXIさん、こんにちは
返信削除ネットの情報によりますと、SPEEDIは、文部科学省管轄だったのが、事故以降、原子力保安院管轄になったそうです・・・
保安院の人間が、危ないのはどこかを一番把握していて、自分たちだけは逃げていると言うのが目に見えています。
多分、家族はとっくに、東京から居なかったりして・・・