2010年9月6日月曜日

日本株式‐海外売り‐国内は年金が買い支え(数字は語る)


海外勢は3週連続日本株売り越し、8月月間も売り-信託銀買い越す
 9月2日(ブルームバーグ):8月第4週(8月2327日)の東京株式市場では、米景気の減速懸念や円高による日本経済の先行き警戒感から、海外投資家の間でリスク資産の株式を手放す動きが強まった。3週連続の売り越しで、8月月間でも2カ月ぶりに売り越した。
 東京証券取引所が2日に発表した投資部門別売買動向によると、東京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、同週に海外投資家は1543億円を売り越した。売越額も前週の556億円から拡大。
  中央証券株式部の大越秀行部長は、「外国人の間では、世界の景気敏感株である日本株の比率を高めるという動きはない。国内政局の行方がはっきりしない上、韓国や東南アジアなど堅調な相場が近くにあり、資金はそちらに向かいやすい」と話している。
 8月第4週の日経平均株価は前の週に比べ18832銭(2.1%)安の8991円6銭と3週連続で下げ、9000円の大台を割り込む大幅安となった。政府・日本銀行から具体的な政策対応が見られない中、円高進行による日本経済の先行きが警戒され、自動車や電機、精密機器など輸出関連株中心に広い業種が売り込まれた。
 このほかの売り主体は、投資信託(93億円)が4週連続、その他金融機関(18億円)が2週ぶりの売り越し。
        信託銀の買越額は8週ぶり高水準
 一方、年金資金や企業の自社株買いの動きの一部を反映しているとみられる信託銀行は3週連続の買い越しで、買越額は1653億円と前の週の869億円から9割拡大。買い越し規模は7月2日に終わった週の1864億円以来、8週ぶりの大きさに膨らんだ。9000円の節目を割り込む水準では、一定の買い需要があることを示している。
 ほかの買い越し主体、都銀・地銀(43億円)が3週連続、その他法人(129億円)が15週連続、個人投資家(293億円)が2週ぶり、事業法人(175億円)が4週連続、生保・損保(30億円)が8週ぶりに買い越した。
            8月月間動向
 また、同時に公表された8月月間(2-27日)の動向を見ると、海外勢は846億円の売り越しで、売り越しは2カ月ぶり。個人は2カ月連続で売り越したが、金額は792億円と7月の3432億円からは減った。投信も260億円を売り越し。
 これに対し、信託銀は2972億円を買い越し、買い越しは4カ月連続となった。事業法人も436億円を買い越した。8月月間の日経平均は前月末比713円(7.5%)安となり、12%下げた5月以来の下落率を記録。下値で年金とみられる買い、自社株買いが入ったものの、全般的に売買エネルギーの乏しい中、海外勢や個人、証券自己の売りが相場水準を押し下げる構図となった。

 日本株は週末なんとか9000円をキープしましたが、買っているのは個人でなく、信託銀行つまり、国民の年金が買い支えているようです。
 売っているのは、個人と海外、そして証券自己売りと、情けない状態で、日本株はだれも買わない状態ですので、年金資金が買い支えないと8000円でも軽く割りそうな勢いです。
 市場が日本政府におねだり相場を形成していますが、政府は口先だけでなにもやらない、日銀も政治指導で無理やりでなければ、動けない(日銀も企業ですから)。
 政府は、景気回復を演出するために、年金資金を日本株に投入していますが、これまでに、どれくらいの損失を出したのか、何十兆円も損失だしているにも関わらず、リスク資産を増やすのはいかがなものか?まあ、運用している人間も上司から買えと言われているだけで、俺の金ではないし!と言う立場でしょうね。
 上の方も、損失など何も気にしない、今まで通りで、早く次の職場へ移動(天下り)して、美味しい思いすれば良いのだが、自分の役職中はなんにも起こるなよと思っているくらいではないかな・・・・あくまでも想像です(笑)。

今週は政策金利が集中、カナダと豪州の雇用統計が注目
6日(月)
米国とカナダはレイバーデーで休場
日銀金融政策決定会合(〜7日)
ファンロンパイEU大統領 EU財務相と会合

7日(火)
閣議会議
日銀金融政策決定会合・金利発表
白川日銀総裁 会見
日・景気動向指数(7月)
豪中銀政策金利発表
EU財務相理事会
シュタルクECB専務理事 講演

8日(水)
日銀金融経済月報
日・機械受注(7月)
日・国際収支(7月)
英鉱工業生産(7月)
英製造業生産高(7月)
英金融政策委員会(〜9日)
米MBA住宅ローン申請件数(9月3日までの週)
加住宅建設許可(7月)
加中銀政策金利発表
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 FOMCについて講演
ユンケル・ユーログループ議長 メルシュ・ルクセンブルク総裁らが講演

9日(木)
民主党代表選挙の立候補者立会演説会、菅首相と小沢代表が演説
豪雇用統計(8月)
米新規失業保険申請件数(9月4日までの週)
米貿易収支(7月)
英金融政策委員会・政策金利発表
南ア政策金利発表
ECB月報
オルドネス・スペイン中銀総裁 講演(マドリード)

10日(金)
閣議会議
日銀金融政策決定会合議事要旨(8月9日、10日分)
日・実質GDP(第2四半期)2次速報値
日・国内企業物価指数(8月)
中貿易収支(8月)
英生産者物価指数(8月)
加雇用統計(8月)
米卸売在庫(7月)

3 件のコメント:

  1. 中国株は一時かなり下がりましたが徐々に持ち直しているのはこの事が関係しているのでしょうか

    今日ニコニコ動画の生放送で小沢氏のインタービュが1時間20分ぐらいあったようです。池田信夫がブログでインタビューの一部を書いています。再放送がないか調べましたがわかりませんでした。ただ、ニコニ動画の投稿で「菅 対 小沢 ~日本を立て直せるリーダーはどっちだ?」91分がありこれを見ました。すごいです。ぜひ見てください。
    URL:http://www.nicovideo.jp/watch/sm12017551
    です。
    ありました。「小沢一郎 ネット会見 民主党​代表選挙」
    http://live.nicovideo.jp/watch/lv25848987
    タイムシフトで見えます。今見ています。

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  2. TXIさん、こんにちは
    全部みました!どう見ても小沢氏の勝ちにしか見えないでね。
    どのくらい変わるかは判りませんが、一度小沢氏に総理大臣やってもらいと思います。
    ばらまきで、日本破綻早くなるかもしれませんが・・・

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  3. ニコニコ動画の2本を見ると、地上波の放送の中身のなさが良く分かります。
    地上波では蓮舫が管を支持している放送を多く見ました。支持の真意が分かりませんでしたがこの2本を見たら理由が良く分かりました。
    管を応援しているのは、実務を知らない事が認識でない優等生ばかりのようです。このような者は実力がないので保身にたけており、私はこのレベルの人間が1番きらいです。

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