産経新聞 8月31日(火)19時55分配信
平成23年度予算の概算要求が31日、締め切られた。菅政権は予算の大胆な組み替えで歳出削減を目指したが、各省庁からの要求には旧来型事業の“看板の掛け替え”ばかりが目立ち、総額は96兆円台と過去最大を更新。進まぬ歳出削減に、昨夏の衆院選でのマニフェスト(政権公約)で掲げた目玉施策の財源確保も苦しい状況だ。民主党代表選の動向も今後の予算編成に大きな影響を与えそうで、「元気な日本を復活させる」というかけ声だけが空回りしている。
「昨年あれだけ頑張ったのに、これ以上削ると、国民の安全に必要な事業まで手をつけざるを得ない」
22年度予算ですでに約18%の公共工事削減を遂行した国土交通省幹部は、実質前年度並みとなった概算要求額に理解を求める。その一方で、高速道路無料化については24年度の完全実施を事実上断念。前年度予算比500億円増の1500億円の要求にとどまった。
政府が7月に閣議決定した概算要求基準では、社会保障費の自然増分1兆3千億円分や地方交付税の上積みを全額認める一方、歳出の一律10%カットを各省庁に課した。同時に、それによって捻出(ねんしゅつ)した1兆円超を成長分野などに重点配分する「特別枠」に配分。各省庁に特別枠に入れるべき予算の知恵を競わせた。
特別枠を奪い取るため各省庁は目を引くばかりに血道を上げた。政府が今秋にも公開の場で優先順位を付ける「政策コンテスト」を実施するからだ。環境省は環境要因が子供の健康に与える影響を調べる「エコチル調査」を特別枠で要求。「子供」「環境」というキーワードを織り込み、「絶対に獲る」(幹部)と自信を見せるが、政策の中身の議論は軽視されがちだ。
特別枠での要求は既存事業の「看板の掛け替え」が散見され、要求総額は約3兆円にふくらんだ。防衛省は在日米軍駐留経費の日本側負担「思いやり予算」の大部分を特別枠で要求。他省庁は「特別枠の趣旨と違う」と反発している。
農林水産省も22年度予算で6割削減された土地改良事業の増額を、一部特別枠に盛り込むか否かで土壇場まで協議を続け、最終的に特別枠で要求することを決めた。民主党が衆院選公約に掲げた農家の戸別所得補償を実施するために「必要な事業」(農水省幹部)と主張するが、既存事業がそのまま特別枠に滑り込むことには違和感も残る。
また、厚労省は子ども手当の完全実施(月額2万6千円)に必要な2兆7千億円の財源のめどがつかず、要求段階では予算額を示さない「事項要求」にとどめた。子ども手当をめぐっては、民主党代表選への出馬を決めた菅直人首相と小沢一郎前幹事長の間で意見が分かれている。
政権が変われば、子ども手当だけでなく、経済財政運営のあり方そのものが変化する可能性もあり、「概算要求自体をひっくり返されかねない」(財務省幹部)との警戒感が強まる。23年度予算はまさに“嵐の中の船出”となった。
今の管内閣が官僚に丸投げしたので、過去最大の概算要求が出てきた。
この概算要求も、小沢が民主党代表になればかなり変わるはずですが、それでも時間がないので臨時国会は大混乱になりそうです。
まあ、それ以前に参議院は過半数を持っておらず、更に衆議院も3分の2を持っていないことから、菅が代表のままでもこの概算要求で収まるわけがなく、たぶん予算審議だけなら通す時間はありそうですが、他の法案が審議できず、すべて通らないか、官僚の通達ごまかしになったりしたら目も当てられない。
そうなると、予算はどこかで妥協することになり、過去最大の破滅的な予算が成立して、増税とかに行くのではないか?
この調子だと、民主党の任期が終わる3年後までに100兆円を超えそうです。
それまで日本の国債市場がバブルのままであればですけど。
9月3日
16:15 8月 スイス 消費者物価指数(CPI)(前月比)
16:15 8月 スイス 消費者物価指数(CPI)(前年比)
16:55 8月 ドイツ 非製造業PMI(購買担当者指数)
17:00 8月 ユーロ ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)
17:30 8月 英国 CIPS非製造業PMI(購買担当者指数)
18:00 7月 ユーロ ユーロ圏小売売上高(前年比)
18:00 7月 ユーロ ユーロ圏小売売上高(前月比)
21:30 8月 米国 失業率
21:30 8月 米国 非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
23:00 8月 米国 ISM非製造業景気指数
FX投資
AUD/JPY買い76.070売り76.133
管政権でなかったらマスゴミは大騒ぎしてますね。
返信削除経験がない上に報収集能力がない政権は早く交代して欲しいです。
今、考えると田中真紀子さんの外務大臣時代の型破りな行動は、何もない岡田さんよりものすごく良かったのと思います。
TXIさん、こんにちは
返信削除この概算要求は一回記事が出ただけで、民主党党首選挙で吹っ飛んでしまっているのか?報道したくないのか?
マスコミはゴミ箱行きかもしれません。