2012年8月27日月曜日

円売り介入容認姿勢のIMFだが

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201208/2012080200071

円売り介入容認姿勢=日銀に追加緩和要請-IMF審査

 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は1日、日本に対する年次経済審査の報告書を発表、急激な円高を修正するための日本の為替介入について「不安定もしくは無秩序な市場環境に対しては介入も活用され得る」と指摘し、条件付きながら為替介入を容認する姿勢を示した。投機筋に対する一定のけん制となる可能性もあり、欧州債務危機を受けた円高に警戒感を強める日本の当局にとっては朗報といえそうだ。
 同時に発表されたIMF理事会の声明も、「日本は市場で決定される為替レートを引き続き許容すべきだ」としつつも、市場混乱時の介入には容認姿勢を表明。「過度の変動や無秩序な動きを回避する必要性に留意する」との指摘にとどめた昨年の声明に比べて踏み込んだ表現となった。
 報告書では、欧州危機の深刻化で相対的に安全とみられる日本円が買われたことで、中期的な適正水準からみると、円が主要通貨に対して「やや過大評価されている」との認識も示した。
 一方、日本の財政状況に関しては、消費増税関連法案の衆院通過を歓迎、参院での可決を促すとともに、公的債務比率を押し下げるためには一段の対応が必要と指摘。また、日銀に対しては資産購入の拡大や、事実上のインフレ目標の強化など一段の金融緩和の導入を提言した。(2012/08/02-04:28)

 ちょっと古いニュースなのですが、IMFの心変わりの裏には?と思うところが有ります。
 原因のひとつは、今年4月に日本政府・財務省が決定した600億ドルのIMF向け融資枠拡充でしょうね。
 もっと金よこせと。
 もう一つは、日本の財務省が重要なポストにいるIMFからの要請ですので、財務省の意向がしっかりあると思われます。
 2013年は必ず景気を良くしておかないと消費税増税ができません。
 消費税は現在の5%から、2014年4月に8%、2015年10月に10%になることが確定したとマスコミが報道しているから、誰もがもう増税になるものだと思って、その前に家や自動車など高額商品を買おうと思っている人が増えている。
 しかし、消費税アップは確定してはいません。
 景気条項がこの法律の付則第18条に記載されています。つまり、時の政権が景気の動向を加味した上で、増税の可否を判断することが明記されている。要するに、増税するかどうかを判断することが確定しているだけです。
 この条文だけでは、デフレ下での増税に対して、完全なる歯止めになっているわけではありません。
 その時の政権が、景気は良くなっていると判断すれば、増税することは可能になると言う状態です。
 絶対増税を行いたい財務省は、意図的に好景気を演出しないといけませんので、こんな日本政府の介入容認の話が出ているのではないでしょうか。
 一回OKが出れば、2015年の10%までなだれ込ませるこは可能と見ているのではないでしょうか。
 来年は日銀砲を撃ち込んで、円安方向へ持っていき、輸出企業の業績を良くする、ただし、先行きがわからんと言うことで、昇給は無し、ボーナスで調整、企業は内部保留を積み上げるというシナリオと思います。
 貿易黒字を出して、「数字的には景気上がった!」とマスコミに世論を誘導、景気良くなったので増税OKと。
 マスコミも、意識的に作られた報道で援護射撃の予定でしょう。

太陽熱温水器
52℃
太陽光発電
発電量13.7KW ピーク2.86KW
8月26日(日)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差]34 [ +3 ] 最低気温(℃)[前日差]25 [ -2 ]
降水確率(%)10   10    10    10
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

経済指標・イベントカレンダー[27日]
08:01 英8月ホームトラック住宅価格
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17:00 独8月Ifo景気動向指数
19:00 エバンズ・シカゴ連銀総裁、米経済と金融政策の見通しについて講演[香港]
23:30 米8月ダラス連銀製造業活動指数
23:30 イスラエル中銀、政策金利発表
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25:15 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁、経済見通しと金融政策について講演[オハイオ州ニューアーク]

[米大統領選]共和党全国大会[フロリダ州タンパ、30日まで]
英国[サマー・バンク・ホリデー]

3 件のコメント:

  1. 原発が動かない状態で、円安・ガス・原油の値上がり、で、貿易黒字になるのでしょうか。それに、欧州も中国も、景気減速の中、どこに売るのでしょうか。その前に、インフレで、長期金利上昇では、かえって、逆の結果になります。QE3をやるから、買え、ということではないのでしょうか。

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  2. 高橋さん、コメントあるがとうございます。
    日本が単独で為替介入しても、85円~90円程度まで行けば良いレベルと思っています。
    輸出大企業は利益の出る為替ポイントを下げてきており、90円まで行けば利益が出るようになると思います。
    輸出企業(経団連組)の好調=好景気の演出が行われると思います。
    円が100円以上に安くなるとは到底思えず、世界的な景気減速で原油自体もちょっと前の、1バレル120ドルとかの高値は行かないと思いますし、ガスも来年は交渉で世界価格の2倍みたいな状態の是正とシェールガスのような安いガスの契約などやることは色々あります。
    まあ、財務省としては、国民が豊かにならなくても、企業が儲かっている=好景気とマスコミに宣伝させれば良いでしょう。
    平成景気と言われた前の好景気では、企業業績だけ良かった、給料は下がったと同じことが起こるのではないかと考えています。

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  3. 確かに、企業が儲かって、内部留保が増え、それが銀行預金になれば、赤字国債は消化出来、とりあえずの現状維持は、政府としては出来るのでしょう。しかし、国民は泣きますね。

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