2016年7月24日日曜日

ヨーロッパ車絶賛の車評論家は判っていない(わざとか?)

日本車の危機、米国で走れなくなる懸念…次世代車で圧倒的敗北、日本全社でたった1車種
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15968.html


2016.07.21 文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表 Business Journal
■経産省に集まったドイツPHEV軍団
 次世代自動車の覇権は、どうやら広くは欧州車、狭くはドイツ車に握られたようである。少なくともプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)の実権は日本にはない。
 そのことを紛れもない事実として表すイベントが開催された。2カ月あまり前の5月16日、G7激励のために東京から三重県津市まで、およそ400キロメートルをキャラバンする「EV・PHV東京-伊勢志摩キャラバン」(主催:次世代自動車振興センター、共催:三重県)である。このイベントのために日本にある電気自動車(EV)、PHEV、燃料電池車(FCV)が、経済産業省中庭に集まった。そのほとんどが欧州車であり、中心はドイツ車であった。
 PHEVに関していえば、日本製はあるにはあったが存在感は薄く、東京での展示だけでキャラバンには参加せず、津市で鈴木英敬三重県知事の歓迎の挨拶を拝聴することは叶わなかった。しかも集まったPHEVはみな重量級の車であったにもかかわらず、途中で充電もほとんどせず優秀な燃費を示した。ここに集合したPHEVのEV航続距離、ハイブリッド時の燃費、車重は以下のとおり。
・アウディA3 Sportback e-tron(52.8km、23.3km/l、1570kg)
・VW ゴルフGTE(53.1km、23.8km/l、1580kg)
・ポルシェ パナメーラS E-hybrid(36km、12.3km/l、2095kg)
・BMW X5 xDrive40e(30.8km、13.8km/l、2370kg)
・BMW 225xe アクティブツアラー(42.4km、17.6km/l、1740kg)
・BMW 330e(36.8km、17.7km/l、1770kg)
・BMW i8(35km、19.4km/l、1490kg)
・ボルボ XC90(T8 Twin Engine)(35.4km、15.3km/l、1850kg)
・メルセデスベンツ C350e(30.6km、17.2km/l、1780kg)
・トヨタ プリウスPHV(旧型 展示のみ)(26.4km、31.6km/l、1410kg)
・ホンダ アコードプラグインハイブリッド(公官庁フリートユーザーにリース 展示のみ)(60.2km、20.2km/l、1740kg)
 これら以外にもEVとFCVがあったが、FCVは展示のみのであった。
 また、国内ですでに販売されているが、キャラバンに参加せず展示もなかったPHEVは以下のとおり。
・VWパサート GTE(51.7km、21.4km/l、1720kg)
・メルセデスベンツ S550e(33.0km、13.4km/l、2330kg)
・三菱自動車 アウトランダーPHEV(60.2km、20.2km/l、1850kg)
 ちなみに、近々に新たに発売されるPHEVは以下である。
・トヨタ プリウスPHV(新型今秋発売予定)(60km、37.0km/l、1510kg)
■ヨーロッパ14車種vs.日本1車種
 ドイツ勢としては、BMWが4車種、VW、アウディ、ポルシェのVWグループで4車種、メルセデスベンツが2車種の計10車種が、PHEVとして名乗りを上げている。さらに高級PHEVのポルシェ・カイエンPHEV、ポルシェ918PHEV、今秋には上陸するBMWの7シリーズのPHEVを加えると13車種となる。これにボルボを加えるとヨーロッパ勢は14車種を上陸させることになる。
 そればかりか、メルセデスベンツは17年までにあと8車種のPHEVを追加する。また、BMWは全車種に投入するとしているが、これは蒙古襲来か黒船来航である。
 一方、迎え撃つ日本勢は現在のところ、三菱自動車のアウトランダーPHEV、トヨタのプリウスPHV、ホンダのアコードプラグイン・ハイブリッドのたった3車種にすぎない。だが、プリウスPHV(旧型)はまもなく生産中止で、アコードプラグイン・ハイブリッドはそもそもフリートのみなので、ほとんど生産されていない。つまり、現役はアウトランダーPHEVの1車種のみなのだ。
 ヨーロッパ14車種vs.日本1車種の戦いは、神風でも吹かない限りヨーロッパの圧勝である。もっとも、PHEVの知名度は低く、その内容はもちろん名前さえ知らない人たちがほとんどで、まだ販売台数は上向いてはいない。この知名度の低さこそが、実は神風かもしれない。日本の市場は守られているが、それで果たして済む話なのだろうか。
■日本勢に立ちはだかるCO2規制
 EU(欧州連合)のCO2規制は、2021年に1km当たり95gとなる。ガソリン車で燃費に換算すると、リッター24.4kmである。重量車でこの規制をクリアするにはPHEV化が得策である。また、米国では18年モデルイヤーからカリフォルニア州を初めとして10州で、PHEVの販売が義務化される。ZEV規制の強化だ。 
 これまでは米国ビッグスリーと日本のトヨタ、日産、ホンダだけが対象であったが、メルセデス、BMW、VWそしてマツダとスバルも対象となる。PHEVを売らなければ、義務台数違反1台につき5000ドルものペナルティが科せられるのである。
 EUの自動車メーカーは、EU域内のCO2規制と米国のZEV規制に見事に対応しているといえる。果たして日本勢は、特にマツダとスバルはどうするのだろうか。
(文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表)
【解説】PHEV
PHVともいう。「プラグイン」が電気コンセントにプラグを差し込むという意味なので、車外の電源から車載の電池を充電でき、その電気でも走れるハイブリッド車(HV)のことである。電池容量がHVの数倍あるので、電池の電気エネルギーだけで走れる距離が長く、その場合は走行中にCO2を排出せず、燃料の消費もない。CO2削減、燃費向上が可能で、環境と経済の両面で好ましい次世代車である。なお、HVは外部電源からは充電できない。

 ドイツ勢がPHVにシフトしたのは、CO2排出権を利用した利権が、VWのディーゼル詐欺が発覚したことにより、方向転嫁せざるを得なくなったからだと思います。
 特に重い、高級車やSUVは燃費は悪くなるのはあたりまえなので、電池を積んで誤魔化すしかない。
 実際ヨーロッパへ行って都市部を走っている車はここに出てこない、ルノーの小型車やフィアットの小型車(フィアット500)のような車が主流です。
 この評論家は最近まで次世代自動車はEVと言って、豪語していたはずなんですが、「EV・PHV東京-伊勢志摩キャラバン」の話の中に、日産リーフやテスラ モデルSとかが出てきませんね。
 トヨタも次のプリウスプライムはカリフォルニア州のZEV規制に沿って出すもので、次世代車とはしているものの、そんなに売る気は無いのではないでしょうか。
 実際のトータルエネルギーによるエコ度は50プリウスの方が電気自動車より高い。
 電気自動車は発電所の熱効率 40%(送電端、日本だとこのくらい、諸外国だともっと低い)、電池の充放電効率を重ねると、最初のエネルギーの30%台になってしまいます。
 ガソリン車は直接排ガス出すのでエコではないように見られますが、実際は効率の良いHVなら電気自動車よりエコなんですね。
 日本のメーカーがホイホイとPHVや電気自動車を発売しない理由は、儲からないからと言う理由だけです。
 テスラは自動車を売っていますが、完全に赤字です。
 テスラがなんとか車を作っているのは、カリフォルニア州のZEV規制の権利を他の自動車会社に売っているので作れるわけで、電気自動車は儲からないのです。
 トヨタのHV車は、モーターと電池を変えるだけで簡単にEVになります。
 特に、回生ブレーキ制御は世界一で、追従を許していませんので、制御ソフトの実績も十分にあります。
 ホンダアコードのHVはシリース(高速道路パラレル)方式なので、電池積めばEVに早変わり出来ます。
 全世界で売れる車の数を見れば、50年後でもほとんどガソリン車が占めるはずで、EVやPHVは先進国の都市部でしか売れないでしょう。
 けっきょく利権がらみの、規制に合わせて商売しているので、その利権にどう絡むかで、日本の企業は販売企画戦略として車の開発をすると思います。
 ドイツのPHEVは、500万以上でちょっと高級な物は1千万も軽く超える物なので、月に何万台も売れませんし、売る気も無いでしょう。

MC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   15℃
 温水器     57℃ 温度差42℃

 太陽光発電
 発電量16.3KW ピーク4.73KW

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