2012年7月20日金曜日

日銀のやっている効果の無い量的緩和策

 日銀はずーっと「量的緩和策を実施する」と言って、マネーを潤沢に市場へ出してきた?と主張しています。
 市中銀行が日銀に保有する当座預金の残高をどんどん増やしているのですが景気に高揚に効果がありません。
 何故日銀当座預金残高が増えると、金融が緩和されることになるのか?ここ10年見ても全然効果があったとは思えません。
 この量的緩和策には殆ど意味がなかったと、日銀当座預金の残高をどれだけ積み増しても、通貨の流通量の増加にならなかったのです。
 普通に考えると、マネタリーベースが増加すれば、マネーの流通量が増加するはずと言っている人が多いのは事実。
 マネタリーベースに一定の乗数をかけたものがマネーサプライ。
 マネタリーベースとは、現金と準備預金で、日銀当座預金によって構成されるので、そのうちの日銀当座預金を増加させれば、必ずマネーサプライの増加につながると。
 しかし、日銀当座預金が増えた結果が、マネーサプライの増加寄与していない理由を書くと。
 今の日本は投資先が無い(設備とかビルとか)状態で、日銀が世の中に出回るお金の量を増やそうと思い、市中銀行が日銀に保有する当座勘定にお金を振り込んだとしても、市中銀行が一般企業に融資出来ないので(借りて事業拡大しない)、その当座預金を取り崩す必要が無いわけです。
 日銀が大量規模の国債買いオペを実施しているわけですが、しばしば札割れが起きています。
 これは、日銀が市中銀行が保有する国債などを購入したいと言っても、市中銀行が、「現金は要りません」という状態です。
 市中銀行の方も、手持ちの国債を日銀に買ってもらうことが利益になるのならば、売却しますが、先に書いたように借りてくれるところが無い。
 実際は、中小企業で借りたいところは一杯あるのですが、リスクが高いと言うことで、銀行は貸すどころか貸しはがしをしているしまつ。
 国債を売却して得た資金を企業に対する融資として使用するのであれば、国債を売って現金化しますが、貸す気が無いので不要です。
 金利が低いとはいえ国債を保有しておけば、一定期間ごとに利子収入が期待できるのに、当該国債を日銀に売却してしまえば、キャッシュとなってもはや利息が出ません。
 金利が低いとはいえ、預金金利が小数点以下何桁%と国債の金利からすれば相当低いので、金融創造と言うレバレッジで利益を増やせば、貸し倒れになる可能性のある融資より簡単です。
 一応、国債は国が保証しているので、リスクが低く、金融創造分でミドルリターンになる、つまり、市中銀行にとっては、日銀のオペに応じることが意味のないことというよりも、損になってしまうわけです。
 市中銀行が日銀のオペを歓迎しなくなると、いくら量的緩和で日銀当座預金残高を増やしても、世の中にお金が回りません状態。
 日銀が大規模なオペをどれだけやっても、結局、実体経済が活発化し、そして市中銀行がそうした動きに応じて貸し出しの姿勢を強めない限り、マネーの流通量が増えることなどありません。
 日銀は金融緩和していると言っていますが、無意味なことをやっているわけで、日本の経済活動を活性化する施策になっていません。
 日銀の職員は高級官僚ですから、日本の景気が良くなってインフレ・円安方向は嫌なのです。
 理由は、景気が悪かろうと給料は下がらず、デフレでお金は使わなくても良く、円高で海外旅行は安いし国内資産を海外資産へ逃避出来ると・・・本当かうそか?ある高級取り公務員から聞いた話です(笑)。

太陽熱温水器
51℃
さすが水の温度が高いです。
太陽光発電
発電量18.4KW ピーク2.60KW
晴れているにもかかわらず、暑過ぎて、パネルの温度が上がり過ぎ発電量が少ないです。
7月19日(木)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差]35 [ +2 ] 最低気温(℃)[前日差]26 [ -1 ]
降水確率(%)10   10    10    10
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

経済指標・イベントカレンダー[20日]
10:30 豪4-6月期輸出・輸入物価指数
12:00 NZ・6月クレジットカード支出
15:00 独6月生産者物価指数
16:00 日6月コンビニエンスストア売上高
17:30 英6月公共部門純借入所要額/ネット負債
21:30 加6月消費者物価指数
FX投資
AUD/JPY    100買い81.349売り81.461   

1 件のコメント:

  1. 何が言いたいのか理解できないので「量的緩和策」について調べて見ました。
    いろいろな事がわかりました。
    経済は色々な要因で常に変化するので、正しい理論はなく、理論を実証する方法もほとんどないため、自分の都合に合わせた結果論ばかりです。

    今回の私の結論は、「円高の正体 (光文社新書) [新書]」の書評から、円が高いのは単純に他の通貨に比べて円が少ないだけ が1番的を得ていると判断しましたので、
    タイトル「日銀のやっている効果の無い量的緩和策」は正しい判断しました。

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