“究極のエコカー” 燃料電池車の化けの皮 ガソリン車より燃費悪く、多くのCO2排出
http://biz-journal.jp/2015/04/post_9735.html
2012年の世界の石油消費量は42億2050万トンであった(省エネルギーセンター資料)。一方、運輸部門のエネルギー消費量は石油換算で25億700万トンである。これはほとんど石油と考えられるから、世界の交通は石油の59.4%を使っていることになる
運輸部門には、自動車のほかに鉄道、船舶、航空機がある。これらが消費するエネルギーのおよそ90%を自動車が占める。したがって、自動車は世界の石油生産量の53%近く、つまりおよそ半分を燃やしてしまうことになる。自動車の石油依存度はきわめて高い。石油有事となれば、まず自動車交通がダメになるわけだ。そして、20年にはもっと依存度が高まると考えられる。
12年の世界の自動車保有台数は、およそ11億1500万台だ。これが20年にはおよそ15億台になるといわれており、現在の1.3倍にあたる。もし、石油の生産量が増えず、燃費も改善されないとすると、自動車は世界の石油のおよそ70%を使ってしまうことになるが、石油は自動車以外でも使うので、自動車だけで70%も使うわけにはいかない。自動車以外の分野の代替エネルギー化を進めるか、石油生産を増大させ、自動車の石油依存度を12年レベルにする必要がある。
そのために必要な増産量は、およそ7億2000万トン。12年の世界の生産量を5年間で17%引き上げなければならない。これはサウジアラビアがあと“1.24国”必要なことを示している。ご存じのように、サウジアラビアは世界最大の石油生産国である。それがあと1国以上必要だということは、きわめて憂慮すべき事態だ。ちなみに、05年から12年までの7年間の石油生産の伸びは6.8%である。
水素自動車は燃費が悪い?
このように、石油に代わるエネルギーの早急な開発と生産が求められる。そこで水素が注目を集めている。しかし、自動車を水素で走らせれば石油依存度も大幅に低下でき、世界の石油不足も解決できると単純に考えてはいけない。
4月17日付当サイト記事『“面倒くさい”燃料電池車、「環境にやさしい」はまやかし?燃費もガソリン車以下?』でも説明したように、水素は掘っても出てこない。石油、天然ガス、石炭等を改質するか、水を電気分解して作るしかない。
石油等の化石燃料から作るには、電力などのエネルギーを使って、水素と結合している炭素を剥がす必要がある。その工程で炭素は酸素と結びついて二酸化炭素(CO2)になる。やはり二酸化炭素は出る。一方、水を電気分解するには電気が必要だ。その電気を火力で発電すれば、やはり二酸化炭素は出てしまう。
このように、燃料電池車は走行中には二酸化炭素も排ガスも出さないが、燃料の水素の製造段階で二酸化炭素を排出する。これは電気自動車も同じだが、電気自動車の走行距離当たりの二酸化炭素排出量は、燃料電池車のおよそ5.5分の1である。ではガソリン自動車はどうだろうか。
ガソリンが1L(リッター)燃えると、2320gの二酸化炭素が出る。例えば、10km/Lの燃費とすると、二酸化炭素排出量は走行距離10km当たり2320g、1km当たり232gである。
この燃費で1カ月に1000km、年間1万2000km走ると、2784kg(2.784トン)の二酸化炭素を出すことになる。この値が、日本の自動車オーナーの平均的な二酸化炭素排出量ではないだろうか。ちなみに、EUの15年の規制値は、同じ条件であれば1.44トンであり、20年には1.14トンに削減される。
さて、燃料電池車の平均的な水素消費量、いわゆる燃費は100km/kgだ。つまり、水素1kgで100kmほど走れる。この水素を水の電気分解で作ると25.5kgの二酸化炭素を排出する(経産省の燃料電池車実証試験データ)。1km当たりでは255gとなる。
こうしてみると、燃料電池車は10km/Lのガソリン車よりも燃費が悪いことになる。平均的な燃料電池車の燃費をガソリン車に置き換えてみると、リッター9.1kmとなる。これが究極のエコカーの実態だというわけにもいかないので、関係者は必死に対策を練っている。果たして解決はできるのか。
そこで神奈川・横浜で行われるメディア対象の燃料電池車・MIRAI(トヨタ自動車)の試乗会に出かけてみることにした。次回は、その様子をお伝えしよう。
(文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表)
エコカーについては、どういう考え方でエコなのかをはっきりさせないと、どんなことでも言えます。
日本EVクラブ代表の方が書いて居ますが、電気自動車でもリッター30km以上走る車と比較したら、火力発電で送電線によるロスも含めればハイブリッドや軽自動車よりエコカーではありません。
水素自動車の最終目的は、エネルギーの国内調達です。
再生エネルギーによる電力は太陽光のように変動が大きく、容量が増えれば増えるほど安定供給が難しくなります。
その場合、余剰電力を水素にして貯める方法が一番良いのです。
電池と違って、貯めれる容量はタンクの増設だけで賄えますし、移動も可能です。
再生エネルギーは国内調達、そしてこのエネルギーで車を走らせるシステムまで構築するのが未来の日本には必要です。
MC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/
入水温度 15℃
温水器 53℃ 温度差38℃
太陽光発電
発電量14.8KW ピーク2.32KW
4月28日(火)
曇り
最高気温(℃)[前日差] 26℃[-2]最低気温(℃)[前日差] 16℃[+2]
降水確率(%) 0 0 0 0
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
経済指標・イベントカレンダー[29日]
07:45 NZ3月貿易収支
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15:00 スイス3月UBS消費指数
16:30 タイ中銀、政策金利発表
16:30 スウェーデン中銀、政策金利発表
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17:00 伊4月消費者信頼感指数
17:00 伊4月企業景況感指数
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18:00 ユーロ圏4月鉱工業信頼感
18:00 ユーロ圏4月業況判断指数
18:00 ユーロ圏4月経済信頼感
18:00 ユーロ圏4月サービス業信頼感
19:00 英4月CBI流通取引調査
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21:30 加3月原料価格指数
21:30 米1-3月期GDP統計[速報]
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23:30 EIA週間石油在庫統計
26:00 米財務省7年債・変動利付2年債入札
27:00 米連邦公開市場委員会[声明発表]
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