2015年9月24日木曜日

VWディーゼル排ガス問題でプラチナ下落とは

VW問題に貴金属市場が動揺、「ディーゼル車離れ」を懸念
http://jp.reuters.com/article/2015/09/23/usa-volkswagen-platinum-idJPKCN0RN0BF20150923
2015年 09月 23日 13:36 JST
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG.DE)の排ガス試験不正問題が、貴金属市場、とりわけプラチナ相場に影を落としている。今回の問題に関係しているディーゼルエンジンは、プラチナの世界需要の約半分を占める。消費者の「ディーゼル車離れ」の懸念が台頭している。
ディーゼル車向けの触媒に利用されるプラチナの価格は22日に3.6%下落。下落率はここ2年余りで最大となった。一方、ガソリン車向けの利用が多いパラジウムは0.6%の下落にとどまった。
懸念されているのは、ディーゼル業界が受ける打撃だけでない。一部アナリストは、VWの不祥事を契機に関連規制が強化され、欧州での長きにわたるディーゼル車人気に幕が下りる可能性もある、と指摘する。
トムソン・ロイターの金属リサーチ・予測チームのGFMSによると、欧州で昨年販売されたディーゼル車は900万台で、全体の約45%を占めた。
GFMSのシニアアナリスト、エリカ・ランネスタッド氏は、規制当局が業界全体に広がる規則違反を公表し、環境への配慮から欧州でガソリン車へのシフトが起これば、プラチナの「状況が変わる」可能性があると指摘した。
ただ、米国市場への影響は限られるとみられている。GFMSによると、米乗用車市場のディーゼル車のシェアは2013年が4.5%、14年は5.6%程度にとどまっている。


 今回問題になった、VWのディーゼルエンジンの排ガスは、多くのメーカーが使っている尿素システムではなく、プラチナを使ったNoX還元触媒の性能と思われます。
 金もそうですがプラチナも装飾品より工業用として使われる方が多い。
 この問題で世界中の株価が下がっていますが、プラチナ相場も下がっているんですね。
 アメリカで販売された台数は45万台で、同じ仕様で作られ売られた台数が1,100万台もあります。
 ただ、アメリカのNoX排出量は世界でも厳しい方なので、他の地域で売られたものまで改修する必要があるのかは、今後の調査が済まないと判らない状況だと思います。

改修することにより、燃費が悪化する場合、欧州で売った車はCO2排出基準に引っかかるかもしれません。
(東京新聞では燃費の悪化を起こすらしいと)

欧州のCO2排出基準
・ EU 域内で販売されるすべての新車(乗用車)について、走行距離 1 キロメートル当たりの CO2 の平均排出量を 120 グラム以下に抑える。
・ 車両やエンジンの改良など自動車メーカーが直接担う目標は 130 グラム/キロメートル。それ以外の技術改良などで 10 グラム/キロメートル削減する。これにはタイヤの性能向上、エアコンの効率改善、ガソリンに比べ燃料中の炭素含有量が尐ないバイオ燃料の利用促進などが含まれる。

・ 各メーカーは、自社の平均排出量を決めるため、12 年には目標の 65%、13 年には 75%、
14 年には 80%、15 年には 100%達成を考慮しなければならない。
・ 平均排出量を計算する際、1 キロメートル走行当たりの CO2 排出量が 50 グラムに満たない(CO2 排出量が極めて尐ない)乗用車 1 台は、2012~13 年は 3.5 台分、14 年は2.5 台分、15 年は 1.5 台分の排出削減としてカウントする。本規制の導入初期段階においては、CO2 低排出車が平均排出量の低減に大きく貢献する。
・ 自動車メーカーが排出目標値を超過した場合、超過の度合いに応じ課徴金が科される。
課徴金(新車 1 台当たり、超過 1 グラム当たり)の単価は 95 グラムだが、12~18 年の間は 3 グラム以下まで次のような軽減措置が取られている。
「1 グラム以下」 : 5 ユーロ
「1 グラム超 2 グラム以下」 : 15 ユーロ
「2 グラム超 3 グラム以下」 : 25 ユーロ

19 年以降はこの軽減措置がなくなり、一律 95 ユーロが 1 グラム当たりの課徴金単価となる。

 しかし、改修と言っても、プログラム変更では、燃費やパワー、耐久性などに問題が出るはずで、問題が出ないのであればプログラムいじってインチキする必要は無いと思います。
 そうなると、余かの場合は新車に交換か、購入価格で買い取りしかないのではと・・・・

 クリーンディーゼルは環境に優しいと言うふれ込みで売ってきた、欧州のメーカのダメージは大きいでしょう。
 45%以上ディーゼルを売っている欧州の大都市では、最近光化学スモッグの発生は頻繁になっていますので、ディーゼル機関の車は環境には優しく無いように見受けられます。
 中国の北京で起きている光化学スモッグも、原因の一つかも、中国政府はVWが原因でなくても、イチャモン(濡れ衣)を着せるかもしれません・・・やりかねん!
 ついでに書けば、ガソリン車でも欧州で出しているダウンサイジングターボ車(一部の自動車評論家は絶賛していた、日本車は遅れているって)の規制はPM2.5についてディーゼルと同じ5PPMです。
 通常ガソリンエンジンの規制は0PPMですので、欧州の車はガソリン車の排気ガスも汚い。
 この問題で、もっとクリーンな車を売ってくれることを願います。
 最近の欧州のメーカーがHVやPHVに力を入れているのは、クリーンディーゼルが本当はクリーンでないことを知っているからでしょうか?
 ディーゼルが売れなくなるとプラチナの使用量が減ると言って、下がっていますが、ユーロ6(さらに厳しい規制・日本でも売れるレベル)は、尿素使っていますので減るのは避けられません。
 それでも、プラチナはディーゼルの排ガス浄化には使うので、ディーゼル売れないと使用量もっと減るのでしょう。

MC太陽熱温水器
http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 
 入水温度   20℃
 温水器     57℃ 温度差37℃

 太陽光発電
 発電量11.1KW ピーク2.65KW

9月23日(水)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差] 28℃[-2]最低気温(℃)[前日差] 21℃[+3]
降水確率(%)   0    0       0    10
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

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