2021年4月18日日曜日

欧州車の排ガス規制変更、また自分の首を絞める?

 2021年4月16日1:49 
焦点:プラグインHV車、欧州の規制変更で「エコ」でなくなる日
https://jp.reuters.com/article/autos-europe-regulations-idJPKBN2C10M3?feedType=mktg&feedName=&WT.mc_id=Newsletter-JP&utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=Sunday%20Newsletter%20%282021%29%202021-04-17&utm_term=NEW:%20JP%20Daily%20Mail
一部引用:
[ロンドン/ブリュッセル 12日 ロイター] - 気候変動問題に対する意識の高いドライバーにとって、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV) が人気テクノロジーだったのはいつ頃だったろう。一部の専門家によれば、実のところPHEVは環境に優しいものではなかった。欧州の規制の厳格化に直面し、自動車メーカーはPHEVから徐々に手を引くことになるかもしれない。
バッテリーと内燃エンジンの双方を搭載するPHEVに関するEUの政策の方向性を考えれば、この「過渡的」テクノロジーの賞味期限は、一部の主要自動車メーカーが想定していたよりも早く訪れる可能性がある。
グリーンファイナンスに関するEU規則草案では、2025年以降、メーカーがPHEVを「サステナブル投資」に分類することを禁じることになり、投資意欲を減退させる可能性がある。一方で、窒素酸化物など大気汚染物質の排出に関して制定が予定されている規則により、PHEVの製造コストが増大するかもしれない。
こうした改革の狙いは、完全な電気自動車への移行を加速し、気候変動に関する目標を達成することにある。
とはいえ、これはCO2排出基準などの点でPHEVを完全な電気自動車と同等に扱うことで自動車業界による数百億ユーロものPHEVテクノロジー投資を後押ししてきた従来のEU政策の転換を意味している。
:中略:
今月、EUの委託を受けた研究コンソーシアムCLOVEは、次期排ガス規制「ユーロ7」で2025年以降、自動車からの窒素酸化物や一酸化炭素など大気汚染物質の排出規制を強化するよう勧告した。この勧告に拘束力はないが、今年後半に予定されている欧州委員会による法案提出の検討材料となることを意図したものだ。
基準の検討に取り組む欧州委員会の専門家グループに参加しているトランスポート&エンバイロメントによれば、提出予定の法案が成立すれば、自動車メーカーはPHEVに搭載されるエンジンからの排出量を削減するため高コストのテクノロジーを装着することを余儀なくされるという。
ドイツ自動車工業連盟(VDA)のヒルデガルド・ミューラー代表は、法案は「技術的に実現可能なギリギリ」のものだと話している。
「ユーロ7によって内燃エンジンが不可能になってしまわないよう、非常に慎重になる必要がある」とミューラー代表は言う。
:引用ここまで


 欧州では普通のエンジンに電池とモーターを載せた、PHVが増えた理由は。

 欧州で定められたCO2の排出制限です。

 企業平均燃費方式(通称CAFE規制)販売している車の平均CO2排出量が1kmあたり95gと定められ、こ燃費に換算して、販売する車種の平均燃費が25km/Lほどとなることを指します。

 欧州では排ガス規制を守れていない車を販売する時に罰金を課していてその金額は一台あたり日本円にして1万2千円ほどとなっています。今の現状ですと規制をクリアできそうにないメーカーが大半ですのでその金額もフォルクスワーゲンやフィアット、クライスラーなど主要なメーカー合わせておよそ3000億円とも言われています。

 重くてハイパワーの車が稼ぎ頭のドイツなどのメーカーはこのままでは儲けが出ません。

 ロビー活動したのか、燃費の悪い車でも基準に入るように制定されたのがECE R101 rev.3 排ガス・燃費規制基準です。

ECE R101 rev.3によるPHVの燃費計算。

 CO2排出量(g/Km)=(電気による走行距離 × 電気走行時のCO2排出量 + 25(Km) × ハイブリッド走行時のCO2排出量)÷ (電気による走行距離 + 25(Km))

 この式の 25(Km)は、電気を全て使って走行後、再びバッテリーが充電される間にガソリン(ハイブリッド)で走行する距離で決まった数字。

 (再充電までに燃料で走行する距離、規定により25km固定にしている)

 電気走行時のCO2排出量は0で計算されます。

 0なので計算しなくても良い式をなくして、CO2排出量(g/Km)= 25キロをハイブリッドで走ったときにでるCO2の量 ÷ (電気だけで走る距離 + 25キロ)

 これにより効率の悪いエンジンを載せて燃費が悪くても、電池を積んで電気で走れる分を計算に入れて計算して排出されるCO2の量を少なくできる。

 数字合わせのインチキ臭い話ですが、これで欧州でPHVが増えた理由で、エンジン効率などは全くブレークスルーされておらず、一部の自動車評論家は「パワーがあってすごい」とか絶賛していましたが、環境にはほとんど寄与していない物でした。

 いま安易にEV化へまい進していますが、ユーザーの利便性そっちのけですから、混乱するのでしょう。

 電池の工場をこれから欧州に作ろうとしていますが、資源から押さえているアジア勢に勝てるのか疑問ですし、今の電気自動車の電池や素材はアジア製、今の状態でEV化しても欧州の自動車メーカーは全く儲かりません。

 欧州の排ガス規制強化は日本のトヨタ(プリウス)締め出しのために作られていると言う話も聞いたことがあります。

 

2030年に向けたトヨタの取組みと課題

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mobility_kozo_henka/pdf/002_04_00.pdf

から画像お借りして引用:



 規制変更してばかりの欧州、自分で自分の首絞めているように見えるのは、技術革新の努力が足りないメーカーの責任です。


MMC太陽熱温水器

http://item.rakuten.co.jp/mmcsolar/c/0000000110/ 


 入水温度    15℃

 温水器      18℃ 温度差3℃


 太陽光発電

 発電量2.1KW ピーク0.84KW


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