2024年4月24日水曜日

欧州のなんちゃってエコなプラグインハイブリッド

【海外トピックス】プラグインハイブリッド車のCO2排出量は認証値の3.5倍に達するとEUが発表
https://smart-mobility.jp/_ct/17695637#content-paging-anchor-17695637
一部引用:
欧州委員会は3月、2021年から義務付けられた車載コンピュータのデータ60万件の分析結果として、内燃エンジン車やプラグインハイブリッド車(PHEV)などのCO2排出量を発表しました。自動車メーカー各社から集められたデータによれば、ガソリン車やディーゼル車の実際の排出量と認証値の差が+20%前後だったのに比べ、PHEVではこれが平均で3.5倍にも上るという結果でした。PHEVの場合、想定したよりも遥かに低い頻度でしかEV(モーター)走行がされていないことが明らかになりました。



PHEVのCO2排出量の矛盾はこれまでも調査機関が指摘
PHEVが実際には認証値を大幅に上回るCO2を排出しているという主張は、これまでもベルギーの本拠を置く環境NGOであるT&E(Transport & Environment)や、フォルクスワーゲンのディーゼル排ガス不正事件の発端となるテストを行ったICCT(※1)などの検証でも指摘されていました。例えばT&Eは、2023年初めにオーストリアのグラーツで、BMW3シリーズ、プジョー308、ルノーメガーヌのPHEVの市街地走行(55km)テストを行い、EVモードでの走行可能距離はメーカーが主張するレンジの5〜8割程度であったり、バッテリー残量ゼロで走行すると認証値の5〜7倍ものCO2を排出しており、PHEVへの政府の補助金は廃止すべきだと提言していました。※1:International Council for Clean Transportation. 米国で2001年に設立された国際的な環境・エネルギー調査研究NGO
今回のEUの発表は、いみじくもこれらの先行する調査を裏付ける形となり、欧州で販売されているPHEVモデルの認証値の平均CO2排出量が39.6g/kmのところ、2021年に登録されて路上を走った車のデータでは139.4g/kmと3.5倍も排出されていたことが判明したのです。
:引用ここまで



 表のガソリン車とディーゼル車が実走行でCO2排出量が逆転しているのが面白い。
 これは電気で走るより燃料で走る方ことが極端に多いことを示しています。
 欧州勢の作るプラグインハイブリッド車が、地球環境を考えて設計されているわけではなく、燃費基準の数字合わせに従って生産された製品です。
 販売している車すべての平均CO2排出量が95g/km以下にしなさいとなっている欧州の燃費基準に対して絶対に無理と自動車メーカーが泣きついた結果、欧州委員会が抜け道を用意しました。
 自動車メーカーに忖度した排ガス規制ルールがECE R101 rev.3 排ガス・燃費規制基準です。
 このルールによるPHEVの燃費計算。
 CO2排出量(g/Km)=(電気による走行距離 × 電気走行時のCO2排出量 + 25(Km) × ハイブリッド走行時のCO2排出量)÷ (電気による走行距離 + 25(Km))
 この式の 25(Km)は、電気を全て使って走行後、再びバッテリーが充電される間にガソリン(ハイブリッド)で走行する距離で決まった数字。
 (再充電までに燃料で走行する距離、規定により25km固定にしている)
 電気走行時のCO2排出量は0で計算されます。
 0なので計算しなくても良い部分を削って、CO2排出量(g/Km)= 25キロをハイブリッドで走ったときにでるCO2の量 ÷ (電気だけで走る距離 + 25キロ)
 この抜け道があるので欧州のPHEVは大型のバッテリを搭載している。
 大型バッテリーによりEV走行可能な距離を延長することで、特にセグメントがDもしくはE以上の車両における二酸化炭素排出量換算値を引き下げることが数字上可能となりました。
 彼らの儲け頭である、重くて大排気量のDセグメント以上は高級車で価格も高い。
 大体このような高級車に乗る人たちは金持ちか会社役員で、燃費って美味しいの?や自分のお金で燃料入れていない人など燃料消費など気にしない。
 傍目からは「PHEVだから環境にも配慮している」と見えます。
 このような人たちは面倒な充電は本当に暇なときか、秘書に燃料入れさせに行ったときにぐらいでしょう。
 充電しないことも問題ですが、燃費規制の数字合わせだけで重たい大容量電池を積んだだけで、電池切れたあとは燃料バカ食いの重たい車ですから、地球環境に優しいなんて無視した車です。
 日本のPHEVはエコな目的で設計されたハイブリッドカーの延長上にあるので、電池を使い切ってからも燃費が良くエコなんですね、発想点から違う。
 欧州は環境団体にプロパガンダを仕掛けさせ、金儲けを最優先にする戦略ばかりやっているので、勝てないとなるとゴールポストを動かす。
 なんちゃってプラグインハイブリッドは、まともに燃費改善の研究開発をやらずに金儲けしようとする怠慢の製品になってしまっています。
 車を使うお客を無視して地球環境も無視するといつかしっぺ返しが・・・EVでも中国にやられて大騒ぎしている。


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