2009年9月2日水曜日

ねつ造記事を平気で流すマスゴミ

http://sankei.jp.msn.com/world/america/090829/amr0908291833007-n1.htm
鳩山論文に米専門家から失望の声2009.8.29 18:32
このニュースのトピックス:米国
 【ワシントン=有元隆志】民主党の鳩山由紀夫表が米紙ニューヨーク・タイムズ(27日の電子版)に寄稿した論文に対し、米専門家らから強い失望の声があがっている。論文が、「米国主導」の世界経済への批判が色濃いためだ。
 紙面には掲載されなかった論文の中で、鳩山氏は「日本は米主導の市場原理主義、グローバリゼーションにさらされ、人間の尊厳が失われている」と指摘。「イラク戦争の失敗と経済危機でグローバリズムの時代は終わりに近づき、多極化の時代に向かっている」として、東アジア地域での通貨統合や恒久的な安全保障の枠組み構築を目指す考えを示した。
 論文についてアジア専門の元政府高官は「米国に対し非常に敵対的であり、警戒すべき見方だ」とみる。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のニコラス・セーチェーニ日本部副部長は「第一印象は非常に重要で、論文は民主党政権に関心をもつ米国人を困惑させるだけだ」と批判。「(論文を読んだ)人々は、日本は世界経済が抱える問題の解決に積極的な役割を果たすつもりはない、と思うだろう。失望させられる」としている。

もともと、この新聞社は自公民よりの発言をしているのでいまさら驚きませんが、ニューヨークタイムズで意図的に報道された記事を鵜呑みにして批判の記事を載せています。
この記者は原文を読んでいないようです、マスコミの人間としては真実を確かめてから報道するのが筋なのですが、意図的な攻撃やエンターテイメント性で売れれば良いと言う姿勢が見え見えです。

鳩山氏の原文はこちら
2009年8月10日
Voice 平成21年9月号「私の政治哲学」

この論文をすべて読めば、鳩山由紀夫がアメリカのことを批判してる内容ではなく、日本人として極めて当たり前のことを言ってる。
「ニューヨークタイムズ紙」は、この長い論文の中から、鳩山由紀夫がアメリカを批判してると受け取られるような部分だけを故意に抜粋して、著者である鳩山由紀夫に無断で掲載したものを、ニューヨークタイムズに鳩山氏が寄稿したとしているようです。


原文の英語版を一部掲載
「The recent financial crisis has suggested to many people that the era of American unilateralism may come to an end. It has also made people harbor doubts about the permanence of the dollar as the key global currency. I also feel that as a result of the failure of the Iraq war and the financial crisis, the era of the US-led globalism is coming to an end and that we are moving away from a unipolar world led by the US towards an era of multipolarity. However, at present, there is no one country ready to replace the United States as the world's most dominant country. Neither is there a currency ready to replace the dollar as the world's key currency. Therefore, even if we shift from unipolar to multipolar world, our idea of what to expect is at best vague, and we feel anxiety because the new forms to be taken by global politics and economics remain unclear. I think this describes the essence of the crisis we are now facing.」

ニューヨークタイムズの記事
「The financial crisis has suggested to many that the era of U.S. unilateralism may come to an end. It has also raised doubts about the permanence of the dollar as the key global currency.I also feel that as a result of the failure of the Iraq war and the financial crisis, the era of U.S.-led globalism is coming to an end and that we are moving toward an era of multipolarity. But at present no one country is ready to replace the United States as the dominant country. Nor is there a currency ready to replace the dollar as the world’s key currency.」

「今回のアメリカの金融危機は、多くの人に、アメリカ一極時代の終焉を予感させ、またドル基軸通貨体制の永続性への懸念を抱かせずにはおかなかった。私も、イラク戦争の失敗と金融危機によってアメリカ主導のグローバリズムの時代は終焉し、世界はアメリカ一極支配の時代から多極化の時代に向かうだろうと感じている。しかし、今のところアメリカに代わる覇権国家は見当たらないし、ドルに代わる基軸通貨も見当たらない。」の部分だけを掲載、次に書いてある結論の「一極時代から多極時代に移るとしても、そのイメージは曖昧であり、新しい世界の政治と経済の姿がはっきり見えないことがわれわれを不安にしている。それがいま私たちが直面している危機の本質ではないか。」の部分を意図的にカットして報道しています。
結論の部分をカットして途中の流れだけを報道するやりかたも汚いですが、国民感情を意図的に操作するための報道をわざわざ日本で問題だと報道するのは新聞としていかがなものでしょうか。
鳩山由紀夫が言いたいことは「アメリカの一極時代から複数国の多極時代に移るとするなら、来たるべき新しい世界の政治と経済の姿がはっきり見えないことがわれわれを不安にさせている」と取れます、しかし肝心な部分をカットして、そこまでのステップの「アメリカの一極時代」の部分だけを引用してアメリカ人への反発を煽っています。

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