2009年10月29日木曜日

勤労世帯に広がる貧困の実態 その2

昨日の続きです。

フルタイムで働く非正規雇用、低所得の正規雇用が増加した


 もうひとつの貧困の大きな原因は、非正規雇用の増加だ。従来のパートタイマーやアルバイトといった非正規雇用ではなくて、その賃金で自分が生活しているという「自立生活型」の非正規が非常に増えた。これらの人たちは大部分がフルタイムで働いている。就業構造基本調査とパートタイム労働者総合実態調査を組みあせて推計すると、こうした労働者は1997年に男女合わせて207万人だったが、2007年には434万人にのぼっている。要するに、200数十万人という幅で自立生活型の非正規労働者が増えたわけだ。非正規労働者の給与水準と雇用の不安定さは言うまでもなく、ここでも貧困層が大規模に生まれたとことになる。


 3番目は、低所得の正規雇用労働者が増加したことだ。男性の場合は、女性のように一挙に非正規化したというよりは、8割程度の正規雇用比率を保ちながら、次第に低所得化していったというのがこの10年の大きな変化だ。たとえば30歳代前半で年収300万円未満の男性正規雇用の比率が1997年には11%だったのが2007年には20%になっている。特に若い年代層を中心に低処遇の正規雇用労働者が男性の中で増えている。

 この300万円という数字は、子どもがいて、奥さんがパートにも出られない専業主婦だと考えると、生活保護基準を切る数字になる。ここでも貧困世帯が相当増えたと考えられる。製造業からサービス業、販売流通に雇用がシフトしてきたのがひとつの原因だ。それだけではなく、非正規のフルタイム労働者がいろんな場所に入り込んできており、そことの競合関係で賃金決定がなされ、引きずられる形で賃金が低くなっている。


 また、自営業と家族従業者が、この10年間で大きく所得を減らした。これには、不況の影響と規制撤廃の影響がある。特に流通業において大規模小売店舗法の規制撤廃が何段階かで進んできた。大規模な流通業との競争関係で負けた小さな流通小売業の落ち込みが激しい。また、80年代後半から製造業の大企業が海外進出を進め、部品の調達も国内から海外にシフトしている。中小企業、零細企業は産業空洞化の影響をもろに受けている。以前のように商売をたたんで雇用労働に転職できる要素が少なくなったので、商売としては成り立っていないのに、なお自営業の体裁を保っているという人たちも相当増えている。

労働者の給料が減っています。

従来の給料をもらっている、大会社の40代以上の正規社員(公務員もか)は800万以上の給与をもらっているが、本当にその価値があるのか?企業では収入の10倍くらい稼がないといけません、まあそうなると9割ほど搾取されているのですけどね。

辞める前の会社では、派遣社員の人が結構いましたが、私が辞める1か月前にすべての派遣社員は契約更新せずで、すべていなくなりました・・・・

その後、仕事があれば良いのですが、私のように雇用保険をもらえるわけでなく、派遣元の会社から、待機中はどのくらいの給料がもらえるのか?怖くて聞けませんでした。

 民主党の政策で生活保護の母子加算復活ですが、働くより生活保護をもらったほうが使えるお金が多いパターンも出てきます。

 前に、生活保護の世帯でアパート3人の幼い子供が火事で無くなった事件、その時、母親は男友達とパチンコをしていた。ニュースをよく見てみたら、男友達とは別れた夫、なんとなく偽装離婚ではないか?世間体を考えなければ、子供が多い場合、離婚して生活保護+母子加算+今度の子供手当、ついでに健康保険と年金と税金は払わなくても良くなるので、年収600万以上の大手正規社員と変わらない・・・働いたら負けって言う話がまた出てきそうです。

 仕事がグローバルに展開するようになり、日本で生活する人間が中国やインドの労働者と工場生産コストで張り合っても無駄なだけです。

 日本の労働者は他の分野でもうけることを考えないとだめですが、それをやってきたイギリスやアメリカの金融工学は貧乏人からお金のピンはね産業でした。

 今の日本は、お金をため込んだ人たちにお金を使ってもらわないといけないのですが、実際にお金を持っている人たちって、だれ?、ニュースには多くの老人と言っていますが実際には、ほんの一握りの人間が持っているのだと思います。

 

本日のイベント

【日本】

鉱工業生産指数・速報値(9月)8:50

【ユーロ圏】

ドイツ失業率(全独)(10月)17:55

ドイツ失業者数(10月)17:55

ユーロ圏消費者信頼感(10月)19:00

ユーロ圏業況判断指数(10月)19:00

【アメリカ】

新規失業保険申請件数(1024日までの週)21:30

実質GDP・速報値(第3四半期)21:30

GDPデフレータ・速報値(第3四半期)21:30

個人消費・速報値(第3四半期)21:30

【カナダ】

鉱工業製品価格(9月)21:30

原材料価格指数(9月)21:30

FX投資

大きく円高で30万ドルほど買い込みました。

買いすぎで、マイナスが大きい、またホールドです

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