2010年7月15日木曜日

政治の停滞は国を滅ぼす

 民主党がボロ負けしたことによって衆参のねじれは確定してしまった。しかも民主党は国民新党や社民党を入れても衆院で3分の2の議席を持っていないから、参院で否決されて衆院に法案が戻ってきても何もできないことになる。完璧なるねじれが実現してしまった。
 これで日本の政治は前にも後ろにも進めなくなる、これからの世界は変わらずすごいスピードで進んでいくはずですが、日本はなにも出来ずに、経済敗戦国決定になる可能性が大きくなりました。
 まあ、停滞がどのくらい続くかにもよるのですが、ねじれには良い点もあります。
 国会で”十分な審議をせずに、法案をごり押し出来なくなった”点です。国会中継で国民の前に審議を見せてほしい、国会開催期間が延びてもかまわないので、審議し尽くしてダメでも、国民にはどこの党が国民のことを考えているか良くわかるはずです。
 国会議員のみなさん、過労死するくらい頑張って仕事をしてください!
 今回の参院選の敗北で、財政再建に向けて動き出した民主党政権の動きは止まり、「増税の前にやるべきことがあるだろう」というお題目を唱えるみんなの党が躍進したこともあって、少なくとも次の衆議院選挙までは消費税の話は棚上げになると思います。
 しかし、世界最悪の財政状況で永遠に増税を先送りすることは不可能で、どこかで破局が起こる。
 プライマリーバランスを2020年までに黒字化するという政府の控えめな目標を実現するだけでも、名目成長率が1.7%と想定すると21.7兆円が不足する。これを消費税だけで埋めるとすると約10%の増税が必要だが、これはかなり楽観的な数字だ。ここ10年の名目成長率はほぼゼロなので、このままだと消費税を30%ぐらいにしないとプライマリーバランスの黒字化は達成できない。
 歳出を削減すれば財政赤字は減るが、民主党政権の実績を見るとこれ以上の削減は無理そう、公務員の給与に切り込むことがないかぎり大幅に歳出を晴らすことは不可能。かりに10兆円削減できたとしても、消費税は25%にしなければならない。つまり問題は、消費税を上げるべきか否かではなく、いつ・どれだけ上げるの議論にならざるを得ないでしょう。すぐにでも上げなければ、その分赤字は積み上がり、10年後に一挙に20%以上も上げることになると考えます。
 それに、日本のGDPは国の歳出で粉飾されている、国の歳出に群がる公務員だけでなく、年金生活者、生活保護者、天下り先である特殊法人とその下にぶら下がる民間企業、箱モノ・道路等の公共投資も入れれば、国の経済の半分(半分の人間)は国のお金で暮らしていると言ってもおかしくない状況です。この為、事業仕分けをまじめにやると、歳出は減っても、お金が回らなくなり失業者も増大と言うスパイラルになるでしょう。
 こうなってくると政治的に解決は不可能なので、マイルドなインフレによって実質的な債務不履行を行なう方法が考えられる。
 本当に日銀がそういう政策を約束したら、債券市場はただちにインフレを織り込んで金利が暴騰し、円は暴落し、ハイパーインフレーションが起こる可能性が大きい。
 政府がコントロールできない状態で国債の暴落することは、日本政府の破綻であり、日本の借金がちゃらになる代わりに、国民の金融資産が無くなるのと多くの企業が外国に買われる、そして年金では生活出来なくなり、公務員の給料も大幅に減るわけです。
 今回の選挙結果を見る限り、国民は円の暴落(国の借金の棒引き)を暗黙のうちに選択したのかもしれません。
 終戦直後のように数年で立ち直れるなら、ゆるゆると衰退するよりは財政破綻はましかもしれない。
 財政が破綻しても人が死ぬわけじゃなし、実質賃金も実質債務も年金の実質受給額も激減し、為替も1USドル=200円以上になれば、輸出産業も盛り返します、しかし、その企業が日本の企業とは限りません。
 その、大きな変化の時に、死ぬ気で日本を守る組織が要る、海外の金融投資家に対し抵抗できるだけの、能力(経済知識・実行能力)を持った政府(政治家でも官僚でもいい)が必要です。今の日本の大学教育ではそんな人材いないか・・・・・ぼーっとしていると、早ければ10年後ぐらいまでに、日本と言う国は世界地図から消えていることになります。(どこかの国の県では、シャレにならないです)

715
00:00   2010-7-15  日本  日銀政策金利    0.10%  0.10%    時刻未定 
11:00   6  中国  消費者物価指数(前年比)
11:00   6  中国  鉱工業生産(前年比)
11:00   6  中国  鉱工業生産(年初来・前年比)
11:00   6  中国  小売売上高(前年比)
11:00   6  中国  小売売上高(年初来・前年比)
11:00   6  中国  生産者物価指数(前年比)
14:00   5  シンガポール  小売売上高(前月比)
14:00   5  シンガポール  小売売上高(前年比)
21:30   7  米国  ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30   6  米国  生産者物価指数(PPI)(前年比)
21:30   6  米国  生産者物価指数(PPI)(前月比)
21:30   6  米国  生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比)
21:30   6  米国  生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前月比)
21:30   7/4 - 7/10  米国  新規失業保険申請件数
22:15   6  米国  鉱工業生産指数(前月比)
22:15   6  米国  設備稼働率
23:00   7  米国  フィラデルフィア連銀景況指数

FX投資
AUD/JPY買い77.497売り77.585

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