2011年8月6日土曜日

福島第一原発はもう石棺しかないのではないか

動画で見る炉心溶融

 事故の収束後、数十年という長い期間をかけて原発を解体し、元のさら地にまで戻す「廃炉」の話が出ますが、福島第一原発の事故の場合、廃炉は無理で、チェルノブイリのように、石棺で固めて未来永劫管理するしかないと思えます。

 検討に、32年前の1979年に起きたアメリカのスリーマイル島原発事故が出てきますが、福島の場合溶けてしまった核燃料が原子炉から落ちて、どこのあるのかわからない状態。
 商業用の原発としては世界で初めて燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きたスリーマイル島原発事故は、燃料のおよそ70%が溶けて、一部が原子炉の底に落下しましたが、格納器内に残っていたので、溶けた燃料の回収ができたので、なんとかなったのです。
 それでも、原発内の放射線量が高く、原子炉を覆う格納容器に作業員が初めて入ることができたのは、事故から1年半後、核燃料の状態を確認するための原子炉の中のビデオ撮影に成功したのは、事故から3年もたっていました。
 さらに福島第一原発と同じように事故直後から放射性物質に汚染された水の処理に悩まされ、すべての汚染水の処理を終えるのに3年半かかりました。
実際に燃料の取り出しが始まったのは事故から6年後。
すべての燃料が取り出されたのは事故から11年後でした。
 核燃料が格納容器の外に漏れてしまった、福島第一原発の場合、コンクリートの床を高熱で溶かしながら、地面の中へめり込んで行っている状態。
 昔の映画にあった「チャイナシンドローム」のように、重力に引かれてどんどん地下へもぐって行ってしまいます。
 これの回収は不可能で、地下水や海水の汚染を引き起こすので、たぶん、地底ダムの建設をしないといけないはずですが、東電はこの予算を計上から外しています。
 このまま、ほっておくと、核汚染は地下水を汚染して外へ広がっていきます。

 また、格納容器の中にある核燃料の取り出しも簡単ではないようです。
 スリーマイルでは、原子炉に水を満たして燃料を冷やしながら行われましたが、福島第一原発の場合、原子炉、格納容器ともに損傷しているため、水で満たすには損傷か所を直す必要があります。しかし、損傷か所が分かっていないうえ、大量の汚染水もあり、実現可能かどうか技術的な検討が必要です。
 福島第一原発は原子炉建屋の汚染がひどいため(数シーベルトと1時間で死んでしまう場所もある)、取り出し作業を行う前には建屋内の放射線量を下げる除染が欠かせませんが、人が近づけない高い線量の場所も多く、遠隔操作での技術開発も必要になります。
 それだけではなく、1号機と3号機は水素爆発によって、放射性物質を閉じ込めるための原子炉建屋が激しく壊れています。
 廃炉の作業で外に放射性物質が漏れないよう原子炉建屋の閉じ込めるための建屋密閉工事もしなければなりません。
 だいたい、溶けた燃料を入れる容器が現状存在しないのと、その容器をどこが受け入れると言う問題に直面するわけで、どこにも持っていけるわけがありません。
 このような状況を考えると、解体はあきらめて封じ込めの技術を開発した方が、まだ数十年ぐらいで安定化できると思います。
 この場合、半径20Km圏は封鎖して、今後どんどん発生する高レベル放射性廃棄物も石棺の中に積んでおくしかないでしょう。
 この管理をどうするかの研究をこの先何十年~何百年していくことになるでしょう。

太陽光発電
発電量9.2KW ピーク3.42KW
85()
晴後曇 
 最高気温(℃)[前日差]32 [ +1 ] 最低気温(℃)[前日差]26 [ 0 ]
降水確率(%)30   40    40    30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
FX投資
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