2011年8月17日水曜日

日本の電気は高いのか?

 普通の家庭の場合は従量電灯Bの契約で、第1段料金で収まる訳が無いので第2段料金の1KWh辺り約22円くらいで計算すればだいたいの金額が出ます。
 これは、アメリカの2倍くらいですが、一番消費している大口需要家はいったい幾らで電気を買っているのか?
 知り合いの小さな事業所ですが、15%削減義務化のために消費電力を測り恥またそうなので、聞いてみると、一日で300KWh消費しているそうです。
 この量は普通の家の消費量の一ヵ月ぐらいでしょうか。
 単価は11円だそうです。
 この値段は、中小規模の話ですが、大口需要家ともなると1KWh辺りの単価はどれくらい安いのか?
 その辺の情報は、各事業所ごとに契約するので、情報はありませんが、多分、家庭の深夜電力の9円よりは安いと思います。
 そうなると、日本の電気は高いので、企業が海外へ出ていくなどと言っているのは、本当かなと思います。
 海外も大口電力は安いとは思いますが、日本で1KWhあたり9円以下なら、発電単価そのものではないでしょうか。
 前に、中部電力管内で0.07秒間50%の電圧低下が起きて、大ニュースになりました。
 つまり、この程度でも問題になるくらいの電力品質での単価を考えると、日本は電気が高いのでこれ以上値段が上がると海外へ出ていくと、脅しを掛けている経団連は、電気は高いと思っていないのではないか。
 つまり個人である庶民は少ない消費量を高い電力料金で買って、大口需要家は安い料金で大量に消費している。それでも電力会社を成り立たせている金額のシステムになっている。
 「脱原発」がそう易々とできない一因としてよく出てくるのが、「電気料金が高くなる」という話も、こんな点にあるのではなか。
 政府と電力業界の従来の説明によれば、1KWhあたりの発電コストは、水力11.9円、石油火力10.7円などに対し、原発は5.3円と圧倒的に安い。火力や、さらにはるかに高コストの太陽光などに切り替えたら、電気料金が急増する。
 「原発が安い」5.3円というコストには、政府が支出している各種補助金などはカウントされていない。
 ひとたび事故が起きた場合の事故処理・賠償コストなども含まれていないと言うが、これは今のところ、国民の税金で補助されているので、電気代と言う面からは除外すると、原発以外で発電したコストでは、大口需要家に大しては赤字になる。

 電気料金が発電コストに対して高い要因を判りやすく書くと。

独占企業で競争相手はいない。

だから電気料は、コストになん%かを上乗せした価格となる。 従ってコストは高い方が利益高は大きくなる。

電力会社が儲かると税金を35%も払ってくれるので、国や官僚にとってもいい。ついでに天下り先もいろいろある。

政治献金も多いし、政治家にとっても良い後ろ盾になっている。

経済界、政治家、官僚がグルになった『護送船団方式の典型的な例』で、『利権の塊』みたいなものである。

だから原発以外の自然エネルギーなどは、今までは入ってこないように、是が非でも原発一筋で原子力村を守っている。

 日本の電気代は、大口需要家には高くないが、庶民からはぼったくりの値段になっていると言うことです。

太陽光発電
発電量9.9KW ピーク2.64KW
816()
曇り 
 最高気温(℃)[前日差]32 [ +1 ] 最低気温(℃)[前日差]26 [ -2 ]
降水確率(%)30   30    30    30
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

経済指標・イベントカレンダー[17]
07:45 NZ4-6月期生産者物価指数
09:30 豪6月ウエストパック先行指数
09:30 シンガポール7月輸出
10:00 豪7DEWR技術職求人
10:30 豪4-6月期賃金コスト指数
17:00 ユーロ圏6月経常収支
17:30 英中銀、金融政策委員会議事録[8月分]
17:30 英7月雇用統計
17:30 英6ILO失業率
18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数[改定値]
18:00 アイスランド中銀、政策金利発表
18:00 伊6月経常収支
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:00 南ア6月小売売上高
21:30 加6月国際証券取扱高
21:30 米7月生産者物価指数
23:30 EIA週間石油在庫統計
26:20 フィッシャー・ダラス連銀総裁、講演
FX投資
AUD/JPY買い80.096売り80.257
AUD/JPY買い80.093売り80.188
AUD/JPY買い80.147売り80.270

2 件のコメント:

  1. 今回の記事は、少し調査が甘すぎるのはないのか・・・
    中部電力の「ビジネス・法人向け料金メニュー」を見ると大口需要家だから安くならいようです。
    ただし、工場向けの高圧または特別高圧業務契約には割引があるようですので、安くはなるようですが・・・。

    契約は、「電灯契約」、「電力契約」、「電灯・電力一括契約」、「高圧業務契約(6000V)」、「特別高圧業務契約(20000V)」に分かれています。

    電灯契約は、単相100V、電力契約は、3相200V、電灯・電力一括契約は、3相200Vから自前のトランスを使い単相100V(電灯)を得ます。

    小規模は、電灯契約と電力契約の2つですが、中、小規模ですと、電灯・電力一括契約となり、中大規模は高圧または特別高圧業務契約になります。

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  2. TXIさん、こんにちは

    工場向けの、電気料金は14万V供給の一番安いと10円くらい、深夜で8円50銭くらいですね。
    色々、調べてみると、本当に大きい工場などは、別途契約となっているようです。
    トヨタの自動車生産工場全部で原発3基分とか使うそうなので、電気料金の上昇は厳しいかもしれませんね。

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