2010年5月10日月曜日

iPadは日本で売れるか?


iPad、ソフトバンク<9984.T>が米アップルと国内販売で契約・28日から発売
[東京 8日 ロイター] ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)傘下のソフトバンクモバイルは8日、新型端末「iPad(アイパッド)」の国内販売で米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)と契約を結び、今月28日から発売すると発表した。ソフトバンクの携帯代理店のほか、家電量販店やアップルの直営店で販売する。10日から予約を受け付ける。通信会社を制限する「SIMロック」をかけており、NTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)など他社の携帯回線は利用できない。
 価格は、廉価版のWiFi(無線LAN)モデルは4万8960円、携帯回線が利用できる3Gモデルは5万8320円から。3Gを利用する場合は、別途通信料が必要で、容量無制限のプランで月額2910円の負担となる。プリペイド方式の通信料は、1カ月1510円(100MB)、同4410円(1GB)の2種類を用意した。
 これに先立ってアップルは7日、米国以外でのアイパッドの販売について今月28日から、日本ほか、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、カナダ、オーストラリアの9カ国で開始し、10日から予約を受け付けると発表。アイパッドは米国で4月3日から発売し、これまでの販売台数は100万台を超えた。日本など9カ国での発売は当初4月末としていたが、米国販売が好調で品薄になったとして1カ月延期していた。
http://www.apple.com/jp/ipad/features/(写真はここから借りました)

 ソフトバンクが販売することになり、通信手段である3Gは、ソフトバンクの独占となりました。
 SIMロックが掛っているので、他の通信会社は使えません。
 月額基本料金も含めると3400円くらいです、これを高いとするか?メールは可能だが、電話が出来ないので、携帯と別に契約が必要です。まあ、私もモバイルPCは別契約で使っていますので同じですか。
 無線LANでも使えるが、持ち出して使うには不便なので、ipadである必要があるか?まあ本としてなら良いかもしれませんが。
さて、日本で本として使えるかですが、そうなると、本のデータをどうやって買うのか、レンタルするのかが問題です。
 電子本では米国でキンドルとリーダーがヒットしていて、多くの専門家は、1)液晶よりも目が疲れにくい電子ペーパーを画面に採用、2)60秒以内で書籍がダウンロードできる通信機能、3)バッテリーが長持ち――などのほか、ベストセラーの新刊本がすぐに読めるコンテンツの充実度をあげている。当初9万冊から始まったキンドルの品揃えは49万冊に拡大。リーダーは15万冊に加えて無料で読める100万冊以上の著作権切れの作品が揃う。
  米国では簡単に本のデータを買ってダウンロード出来る。
 野口不二夫・米国ソニーエレクトロニクス上級副社長が電子出版について議論する3月17日の政府の懇談会で語った内容で、「なぜ(米国で)端末が何百万と年間で売れているかはシンプル。一番喜んでいるのはお年寄りの方で、紙の本では目が疲れるが簡単に文字が大きくなるから買っている」との見解をしたそうです。

 電子書籍は日本の方が先進国だったのですが、ソニーのBBeBコンテンツが2005年4月1日に始まったが以下の理由でサービスが終わっている。
 ソニーが全額出資する電子書籍配信サイト "Timebook Town" よりレンタルする方式。レンタル形態は基本的に60日間の期間限定で、それを過ぎたデータは閲覧できなくなる。なお、会員期間中であれば閲覧可能な Long Timebook サービスが200541日より一部の書籍に対して開始された。
日本国内では2004424日に発売されたが、コンテンツが少ないうえレンタルのみであること、テキストファイルやPDFに対応していないことなどから消費者にそっぽを向かれ、20075月をもって生産を終了した。唯一の電子書籍配信サイト "Timebook Town" 2009228日をもって閉鎖された。
 日本の出版社や日本著作権に阻まれたようで、電子インクを使ったとっても進んだ物だったのですけど、ガラパゴス日本なのでダメだったようです。
 日本には電子書籍の市場は別の端末を使ってすでにあるんです、それが携帯コミック(ガラ携帯だから出来る)
これが意外と、大きな市場になっている、ダウンロードの多くは若い女性・・・多いのはアダルト系とか。
iPadでは、アダルト系はたぶん売るのは無理なので、リンクを張るとか逃げ道はあるかもしれませんが、メインは普通の書籍やマンガになるのでしょうが、また出版社がごねているようです。
 日本の出版界は「紙の本の市場が崩される」ことを理由に電子書籍には消極的なのですが、米国でのキンドルのブームやアイパッドの日本上陸で出版界も重い腰を上げ、講談社や小学館、新潮社など国内主要出版社31社が「日本電子書籍出版社協会(電書協)」を2月に設立しました。
 日本電子書籍出版社協会の野間省伸・代表理事(講談社副社長)は「電子書籍市場に積極的な取り組みをしたい」と強調している。
 出版界が電子書籍への対応しようとしているのは今の出版界の販売不振です。
 出版科学研究所の推定によると、09年の書籍・雑誌の販売額は前年比4.1%減の1兆9356億円で21年ぶりに2兆円を割り込んだ。
 そこで、先に書いた携帯による市場はどうかと言うと、インプレスR&Dによると08年の電子書籍市場は464億円となり4年で10倍に拡大。電子書籍端末がまだ始まっていないにも関わらず、携帯電話を通じたコミックを中心に日本では静かに電子化の波が広がっている、これがビジネスになると考えない方がおかしい。
 しかし、電書協が設立された日本ですが、協会の細島事務局長も「紙との共存ができるなら協力するが、紙の出版を維持できないなら協力はできない、こちらがコンテンツを出さなければ向こうも(電子書籍端末を)出すことはできない」と述べているようでは、当面動きそうもない。
 紙の出版は既得権益のような物、これをブレークスルーするのが電子出版、電子出版になると、著者とアマゾンやアイチューン、もしかするとGoogleやソニーのサイトと直接契約すれば、読者には安く、著者には多くのお金が行くことになり、紙の出版業界は一部を除き汰されるしかないのです。
 売れるかは、どのくらい本が買えるかですね(アダルトも必要)、iPad自体は入出力端子が無いのでネットは必須で、お年寄りには敷居が高い、700gではちょっと重いです、今のままでは日本ではそんなに売れない気がします。

今日のイベント
850分  日銀金融政策決定会合議事要旨
1030 豪 NAB企業景況感指数
2000分 英国BOE政策金利
19:00 OECD景気先行指数(3月・G7)

独ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の議会選挙結果判明
(現地時間9日投開票)
欧州に関する2010年世界経済フィーラム
BIS中央銀行総裁会議
トリシェECB総裁講演
さーて、今日はFXしっかり見ていないといけません。

4 件のコメント:

  1. いつも切れ味鋭い、論評、愛読しています。今回のタイトルは修正された方が・・・。iPodはすでに爆発的に売れていますので、今回のはiPadということに・・・・・。すみません、枝葉末節で。

    返信削除
  2. 匿名さん、こんにちは
    読んでいただきありがとうございます。
    ありがとうございます、間違っていました、修正させていただきました。
    好き勝手書いていますので、間違っていたらご指摘ください。

    返信削除
  3. 個人的には買いたいと思いませんが、そこそこ売れそうな気はします。

    5/12に休暇取りました。
    木工家ウィーク2010・NAGOYAに行く予定です。
    暇なら「森の恵み、木の家具展2010」に一緒に行きませんか

    公式HPは、http://www.woodworkers.jp/

    「木工家ウィーク2010・NAGOYA」
    公式パンフレット表面 http://woodworkers.jp/file/wwn2010pamphlet_face.pdf
    公式パンフレット裏面 http://woodworkers.jp/file/wwn2010pamphlet_back.pdf

    「森の恵み、木の家具展2010」
    パンフレット表紙
    http://www.woodworkers.jp/wp/wpcontent/uploads/2010/03/moritomegumipamphB.pdf
    パンフレット内面
    http://www.woodworkers.jp/wp/wpcontent/uploads/2010/03/moritomegumipamphA.pdf

    返信削除
  4. TXIさん、こんにちは

    すみません、お誘いうれしいのですが、明日ちょっと出かけるので行くことが出来ません。
    また、機会がいありましたらお誘いください。

    返信削除