2010年5月5日水曜日

日銀が民間企業へ貸し出し?

日経新聞の一面にあった記事ですが、異例なので取り上げます。
経済底上げ、異例の措置 日銀が新貸出制度検討
2010/5/1 1:09
 日銀が企業の環境・エネルギー関連事業などを活性化するため、金融機関向けの貸出制度を創設する。少子高齢化や産業競争力の低下で日本経済の成長力が落ちているとの危機感を強め、中央銀行としては異例の措置に踏み込んだといえる。政府が6月にまとめる新成長戦略と歩調を合わせることで、追加金融緩和の圧力をかわす狙いもあるとみられる。ただ新制度の設計や実効性には課題が残りそうだ。
●民間の取り組みを支援
 新制度は成長分野の設備投資や研究開発を手掛ける企業への融資に積極的な金融機関が対象となる。こうした金融機関に日銀が有利な条件で資金を供給し、間接的に民間企業の成長を促す。白川方明総裁は30日の記者会見で「民間金融機関による自主的な取り組みを中央銀行の資金供給機能を生かして支援できないか検討していく」と述べた。
 日銀は同日発表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、経済や物価の見通しを上方修正し、2011年度の消費者物価上昇率がプラスに転じると予想した。にもかかわらず「成長基盤の強化」に的を絞った措置に乗り出す理由は、展望リポートのなかにある。
●緩和圧力かわす狙い?
 「世界経済は金融危機以前の状態に戻る過程にあるわけではない」。展望リポートは冒頭で世界経済の構造変化を強調。今後の日本について「少子高齢化・人口減少などを背景とした国内需要の減少が見込まれるなかで、実質成長率や生産性を引き上げていくことが重要な課題だ」と指摘した。
 日銀内には「足元の景気や物価が上向いても、中期的な見通しは暗い」との見方が急速に強まっている。これが通常の緩和策とは違った措置の導入につながった。
 量的緩和政策や国債買い取りの増額といった政府・与党内の追加緩和圧力をかわすねらいも見え隠れする。とくに与党内ではマネーをどんどん増やせば、デフレから脱却できるといった緩和論も浮上。日銀内には「本当にそれで長期デフレを脱却できるのか。潜在成長率を引き上げるという根本的な議論が軽視されることが心配」(幹部)との焦りが募っていた。
●「臨時貸出」を参考
 日銀は1998年から99年にかけて「臨時貸出制度」を導入した。企業金融支援策と位置づけ、企業向け貸し出しを増やした銀行に累計1兆915億円を貸し付けた。新制度はこれを参考に検討するとみられる。
 当時は「貸し渋り対策」の面が強く、融資先企業の業種や資金使途などは限定していなかった。今回は成長促進を目的にしており、対象を絞り込む見通しだ。総裁は(1)技術革新を促進する研究開発(2)科学技術の振興(3)環境・エネルギー関連の事業――などを例示した。
 日銀は期間3カ月の資金を年0.1%の低利で供給する「新型オペ(公開市場操作)」を実施している。このオペは1回の供給額を8000億円に限定しているが、金融機関の調達希望は6~7倍に達している。新制度を導入すれば調達手段の選択肢が広がるのは確かだが、金融機関や企業の資金需要が強まるかどうかは不透明だ。

 日経新聞をの一面を読んでいて、この制度?とても違和感。
 成長促進のために環境やエネルギー関連の融資を支援するのための融資を日銀が行う
 日銀ってそういう融資っの部門あったんでしたっけ?普通、民間への融資は日本銀行ではなく、政府系金融機関が行うのではなかったのか?
 白川総裁によれば、政府系金融機関はそうしたプロジェクトに直接融資をするが、日銀が行う融資は、そうしたプロジェクトに融資する市中銀行に日本銀行が融資しようとするわけであるから、役割が違うのだと言っています。
 でも、ということは、市中銀行は、そうしたプロジェクトに融資をしたくても資金繰りがひっ迫していて余裕がない?そんなわけ無いですよね、最近は市中銀行は融資先がなかなか無いと言って、ほとんどの資金で国債ばかり買っているわけですから。
 市中銀行が貸し出すには、日本国債よりリスクがあると言っている企業に日銀が貸す?と言っているような物でとっても変だと思う記事です。
 今探している情報ではよくわからないので、また調べてみます。

今日のイベント
08:01   4  英国  ネーションワイド消費者信頼感
16:55   4  ドイツ  非製造業PMI(購買担当者指数)
17:00   4  ユーロ  ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数
18:00   3  ユーロ  ユーロ圏小売売上高(前年比)
18:00   3  ユーロ  ユーロ圏小売売上高(前月比)
20:00   4/24 - 4/30  米国  MBA住宅ローン申請指数
21:15   4  米国  ADP雇用者数(前月比)
23:00   4  米国  ISM非製造業景気指数

FX投
右肩さがり(円高傾向)なので、大きく取れず、ちょこちょこ決済です。
AUD/JPY10枚買い86.550売り86.599
AUD/JPY10枚買い86.500売り86.557
AUD/JPY10枚買い86.982売り87.013
AUD/JPY10枚買い87.184売り87.234
AUD/JPY10枚買い87.750売り87.851

4 件のコメント:

  1. 何かありますね。調査を期待しています。

    今日も木工です。
    今回購入したSPF材は20本のうち11本もそってきて大変でした。買った時すこし水分があった手触りだったので気にはなったいたのですが・・・・精度が出ないので大変です。
    このところ暑いので毎日夕食時ビールを飲んでいます
    。1日中立ったいるので、ビールを飲んだ後すぐに寝てしまいます。
    HDDの編集は全く出来ていません。

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  2. TXIさん、こんにちは
    お邪魔いたしました。
    今日も暑いのでビールが美味しそうです。
    持って行った、「アインベッカー」は酔えませんので、眠くはならないはず(笑)。
    ビールと味比べすると、たるい感じと思います。

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  3. 夕食時に「アインベッカー」を飲みました。
    眠くはなりませんでしたが、おいしいとは思えませんでした。
    風呂上りにビールを飲んで寝ました。
    家ではやはりビールですね。

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  4. TXIさん、こんにちは
    ノンアルコールはどれも似たり寄ったりなので、アルコールだめな時にお茶代わりです。
    まあ、話題にご友人に上げるのも良いのでは(笑)。

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