2010年7月16日金曜日

3ヶ月間お休みモードの国政(国会)

 管内閣は、お休みモードに入るようです。
 臨時国会もまともに審議する気がないようで、9月まで日本の政治はなにも進まないようです。官僚が好き放題の予定。
 8月には外遊と称し、国会議員たちはご家族と海外で夏休みです。7月末の臨時国会は1週間程度と仕事する気がありません。
 借金だけでなく、国政まで先送り?こんな内閣に日本のかじ取りを任せるのは、危ない!としか言いようがない。
臨時国会、2段階で-与党 郵政法案、9月以降に先送り
 政府・与党は12日、参院選での民主敗北を受け、臨時国会の召集時期など今後の国会運営について調整を本格化させた。参院で与党が過半数割れし、法案成立のめどが立たないため、本格的な臨時国会の召集は9月以降に先送りする方針。これに対し、自民党は、予算委員会の早期開催を要求することを決定。他の野党と連携して攻勢を強める構えだ。
 民主、国民新両党の国対委員長は12日、国会内で会談し、7月末にも召集する臨時国会は参院議長選出などにとどめて数日間で閉幕。本格的な国会は、民主党代表選後の9月以降に改めて召集し、郵政改革法案を処理する方針で一致した。
 両党は、先の通常国会で郵政法案を廃案にした際、「同一の法案を(参院選後の)臨時国会に提出し、最優先で速やかに成立を図る」ことで合意。国民新党は、7月末にも開く国会での処理と受け止めたが、参院では与党が少数派となる「衆参ねじれ」の再現となったため、受け入れざるを得ないと判断した。
 政府・民主党は、本格国会を召集するまでの間、法案ごとの部分連合を含め連携相手を模索する方針。しかし、民主党の敗北を踏まえ、野党各党は菅内閣への対決姿勢を強めている。衆院の与党勢力は、参院で否決された法案の再可決・成立に必要な「3分の2」に満たず、国会運営への展望は開けていない。
 一方、自民党は12日の役員会で、7月末にも開かれる臨時国会で、首相出席の下で予算委員会を開くよう与党に求めていく方針を決めた。菅内閣が一度も予算委を開かないまま先の通常国会を閉じたことを踏まえたもので、民主党内からも「また断れば『逃げ菅』批判が強まる。今度は開かないわけにはいかない」(幹部)との声が出ている。(時事)
2010/7/13 6:33

 日本の経済はあちらこちらで火を吹いているのですが、放置して良い物か?
 経済だけでなく、年金問題などの社会保障問題、問題が山積なんですけど・・・・

 ここで、予算案の内容をおさらいしてみると、中長期ビジョンが作れない日本が浮上してくる。
 今の内閣で閣議決定された中に「中期財政フレーム」と呼ばれる2011年度から13年度までの予算編成方針があります。
 その歳出総額に、政府はキャップをはめた。国債費などを除いた歳出額を10年度並の709000億円に抑える、さらに歳入面でも、国債発行枠を445000億円以下に抑え、借金増額に頼らないと言っているが、はなはだ疑問です。

2010年度予算の歳出総額923000億円の内訳はどうなっているか。
①国債費206000億円(224%)
②地方交付税175000億円(18.9%)
③社会保障費関連273000億円(29.5%)
④公共事業・文教・防衛費その他262000億円(28.4%)

①国債費は借金の返済であり、削減余地も組み替え可能性はありません。国債費は固定費なので仕分け対象から除外。
 では、菅政権は、11年度予算で歳出を709000億円に抑え、国債発行枠445000億円を守る、という「中期財政フレーム」の二大公約を行えるか?結論を先に言えば、「まあ無理でしょう」としか言えません。

 709000億円の内訳は減らせるか?

②地方交付税は、地方の疲弊に目をつむり、全国の知事、市町村長との対立と地方公務員組合との対立覚悟で削減に切り込むことなど、民主党政権の基盤を考えると無理です。
③の社会保障費は高齢化によって毎年1兆円自然増となるのは必然で、全国各地から、医師、介護者不足が突き上げが厳しく、社会保障費のなかでやりくりして増加に歯止めをかけることなどできません。
 予算の削減あるいは組み替える対象は↓しかない。
④公共事業・文教・防衛費その他262000億円(28.4%)、しかない。
 この中には、高校無償化、子ども手当て、農家戸別補償などの新規施策予算が入っていますので、いまさらそれは取り下げられない。
 民主党がマニュフェストに忠実にさらなる新規施策を展開すれば、もっと歳出が膨らむ。社会保障費の自然増分と合わせた膨張額を、公共事業や文教費、防衛費などに切り込み、削減させ20兆円以上の削減が可能とは到底思えません。
 さらに問題なのは、仮に歳出額を709000億円に抑えることに成功したとしても、国債発行枠445000億円はとうてい守れそうにない、今の時点で政府の内閣府が49兆円の発行額に拡大せざるをえないと試算しています。
 その原因は、特別会計いわゆる霞ヶ関埋蔵金の欠乏で、2010年度予算編成において歳出額は38000億円ほど増加させる一方、歳入面においては埋蔵金に頼り、およそ10兆円を捻出したことです。
 埋蔵金は恒久財源ではない一時しのぎで、「11年度予算には最大でも埋蔵金は3兆円ほどしか当てにできない」とも言われるように、無駄はいっぱいあっても、官僚の抵抗にあってこれ以上出てこない可能性がとっても大きいのです。
 2011年度予算作りが始りますが、今回はものすごくもめて、まともに予算案が作れないと思われます。
 夏以降、政府の内部での権力争いも相まって、大混乱する、世界は物すごい勢いで変化していく中、日本はおいてきぼりとなる可能性があって、とっても心配です。

おまけ!
落選法相、打算で留任 「有権者を愚弄」批判に「適任者」強弁
715756分配信 産経新聞
参院選で落選が決まり、複雑な表情を浮かべる千葉景子法相
 千葉氏の法相続投に党内外から非難が集まっている=12日未明、横浜市中区の選挙事務所
 「参院選落選」という、これ以上ない民意を突きつけられながら、千葉景子法相(神奈川選挙区)が閣僚にとどまることに対し、党内外から批判が高まっている。千葉氏は菅直人首相に辞意を伝えたが、首相が強く慰留した。背景には千葉氏が辞任すれば、党内から内閣改造や党執行部の責任を問う声が激しくなりかねないことを懸念した「政局的打算」がうかがえる。(杉本康士)
 「絶対理解されるはずがない。千葉氏は大臣として戦って負けた。国民感情にもとる。神奈川県民を愚弄(ぐろう)していることにもなる」 
 産経新聞の取材にこう憤るのは民主党の長尾敬衆院議員(大阪14区)。長尾氏のもとには支援者らから、今回の菅政権の方針に抗議の電話が相次いでいるという。
 当然ながら自民党などの野党は「千葉氏は国民の審判を受けて落選した。法相としての存在意義をすでに失っている」(自民党首脳)と、批判のボルテージを上げる。
 首相は13日夜、記者団に「大臣は議員である人が多いが、議員でなくても適任者であればなれる。千葉氏は法曹出身でもあり適任者だ」と、千葉氏の続投は問題ないとの認識を強調。社民党の福島瑞穂党首も14日の記者会見で、「選択的夫婦別姓を可能にする)民法改正と捜査の可視化を全力で実現していただきたい」と述べた。
 もっとも、首相は「そう遠くない時期に(民主党)代表選もある」として、千葉氏の任期は9月5日実施で調整されている代表選後の内閣改造までとの見通しを示している。となれば、千葉氏の在任期間は1カ月以上あるというわけだ。
 しかし、落選した閣僚が1カ月以上内閣にとどまるケースは過去に例がない。記録が残る昭和23年以降、衆参の国政選挙で落選後も閣内に残った閣僚は15人いる。だが、残留期間は第4次吉田茂内閣の林屋亀次郎国務相の27日間が最長だ。
 千葉氏は閣僚のポストにいる間、月額162万7560円の給与を受け取り続けることになる。また、法相は死刑執行の署名や検察指揮権のほか、外国人の在留・永住許可など幅広い権限を有する。千葉氏は13日の記者会見で、「議員の立場ではないからといって、それ(法相の権限)に大きく反することはしない」との考えを強調した。だが、“適格性”を疑問視する声は収まりそうもない。

 なんか、開き直っていますね・・・ここまで民意不在の発言を続けると、民主党は昔の社会党の二の舞になりますね、もう遅いかも。
 小沢派が分裂すると、民主党は崩壊します・・・

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07:45   2010年第2四半期  ニュージーランド  消費者物価指数(CPI)(前期比)
08:50   5  日本  3次産業活動指数
18:00   5  ユーロ  ユーロ圏貿易収支(季調前)
18:00   5  ユーロ  ユーロ圏貿易収支(季調済)
21:30   6  米国  消費者物価指数(CPI)(前年比)
21:30   6  米国  消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30   6  米国  消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比)
21:30   6  米国  消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前月比)
21:30   6  カナダ  景気先行指数(前月比)
22:00   5  米国  対米証券投資
22:55   7  米国  ミシガン大学消費者信頼感指数
FX投資は下がり方向で、取引無しです。今日はスワップ金利4日分振り込みでした。

2 件のコメント:

  1. ピータータスカの予言が当たりますよ。
    「12年体制」・・自民・民主の大連立でしょう。
    2008年と2011年の大不況・・・

    http://www.carlos.or.tv/essay-j/future_jp.html

    彼が1997年に出した本ですが、不気味過ぎです。

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  2. カルロスさん、こんにちは
    未来へのシナリオ、再度読みました、とっても面白いですが、今の日本人は”何も考えていない人たち”と”しがみつく人たち”ばかりですね。
     この予言、怖いくらい当たっています。
     自民・民主の大連立になったら、シロアリ(利権食い)がもっと大繁殖して、崩れ落ちますねー。
     円安‐300円/1US$までくらいの暴落程度で、再建するなら韓国のような復活があるかもですが、そんなに甘くないですね。
    せっかくなので、ブログで取り上げさせていただきます。

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