2010年10月3日日曜日

日本から工場が逃げると地方が疲弊する

国内市場縮小で決断 アサヒビール西宮工場閉鎖 
  2011年8月末でビール生産を終了、閉鎖することが決まったアサヒビール西宮工場。人口減少や高齢化などによる国内のビール販売の低迷が主な要因だが、一方で成長市場の中国など海外には積極展開しており、事業の選択と集中を進めている。
 国内のビール市場の縮小傾向は年々進行。同社の年間出荷量は、ピーク時の2001年の2億1700万ケースから、09年には1億7700万ケースまで減少した。生産が落ち込む中、同社は老朽化が進む西宮工場の閉鎖を09年夏ごろから検討していたという。
 同社によると、西宮工場の閉鎖で、現在国内9工場で年間2億2千万ケースの生産能力を、8工場1億9千万ケースにまで縮小。吹田工場では大規模な設備投資はせず、ほぼフル稼働で対応するという。
 同社は04年、子会社のアサヒ飲料明石工場(明石市)で低アルコール飲料の製造を開始。07年にはアサヒビール茨城工場にアサヒ飲料柏工場の製造機能を移すなど工場再編を進めている。
 このほか、同社は28日には、中国本土や台湾で事業展開する食品大手、頂新グループに資本参加すると発表。持ち株会社の頂新ホールディング(台北市)が実施する第三者割当増資に応じ、株式の6・54%を5億2千万ドルで取得する。成長市場の中国で事業を強化するのが狙いだ。
 さらに、同株式の20%を保有している伊藤忠商事と中国、台湾での食品事業でも業務提携に合意。新会社を設立しアサヒが国内で展開している機能性食品などを中国で販売するなど、海外成長市場に資金を投入する。
 同日、西宮市役所で会見した唐沢範行常務は「国内市場は生産の効率化で収益力を強化し、中国などでは食品事業の拡大をさらに進めていく」と述べた。
(三宅晃貴)
新日鉄、インドに高炉
 新日本製鉄とインドの鉄鋼大手、タタ製鉄は2013年にも合弁で高炉を建設する協議に入った。まず年産300万トン前後の設備を軸に検討し、自動車向け鋼材などの生産を目指す。インドでは自動車や建設需要の増加に伴い、鉄鋼市場が急拡大している。国内需要が成熟し外需依存が強まるなか、円高に耐える収益体質を築くためにもインドなど新興国での現地生産を強化する。
 タタ製鉄のネルールカール社長が10月初めに来日、新日鉄の宗岡正二社長と会談し、高炉建設を含む協力関係について協議する見通しだ。
 菅政権になってからというもの、何故か地方が、今まで以上に無視され続けられているようです。
 スズキ自動車にしても製造工場のほとんどすべてを海外にもっていくという発言も出たりして、ホンダにしても浜松工場の撤退という話題もでてきています。
 ヤマハ発動機でも、ほとんどの売上が海外であり、本格的な海外でのアウトソーシングに傾かないと経営がなりたたなくなると感じているのではないでしょうか。
 中国で展開する為、香港に上場するスーパー系の会社も出てきおり、国内から、仕事が無くなって行きます。
 工場は、日本の色々な地方に建てられて、雇用を確保してきました。人が集まれば、スーパーやお店、銀行などが作られ、賃貸のアパートや建て売りが出来ます。
 工場が無くなったとたん、お店は閉店、アパートは空き家となり、地方が疲弊していく。
 首都圏や大都市は鉄道の便などもしっかりしていますが(名古屋はだめ)、そこからはずれるともはや別世界のように交通が不便です。
 こんな地方へ行くと、買い物に行くにも、郵便局へ行くにも近所に無い場合が多くなり、便利な交通手段となると車しかありません。
 しかし、その車にしても、数々の税金がかかってきています。
 車維持程金がかかり、かつ、税金が多くとられているということを多くの国民が感じているはず、地方では車検切れの軽自動車がけっこう走っているとのうわさも聞きます。お金が無いとか、もったいないとか言うらしいのですが・・・こんな車に撥ねられたら最悪です。
 最近は老人の交通事故が増えてきているようですが、車しか移動手段がなく、かつ、地場小売店が廃業してシャッター通りとなっている状況に、多くの国会議員、そして地方議員が見て見ぬふりをしているようです。
 本当は日本国内のインフラを真剣に検討すべき時期になったのかもしれません。
 地方では大規模な公共交通機関ではなくミニバスの運行を地方で増加するぐらいかもしれませんが。
 私は地方へ行く時は車で移動なので、あまり感じませんが、地図にバス停の表示があったとしても、現在は運行していない地域が昨年から増え続けているそうです。
 地方のインフラを中央からの助成金で整備するのか、地方は限界村落の消滅を肯定するのか、今後問題が大量に発生することは目に見えています。
 さて、政府はどちらを取るのか?結論も先送りか・・・・・

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