日本運営のプロであるはずの官僚や政治家が、目先の方針しか打ち出せないばかりか、失策を繰り返し、その尻ぬぐいとして赤字国債を発行してきました。
実際、特別会計のような、第2の税金システムを立ち上げ、自分たちの既得権益のために30年も運営してきた結果、800兆円の借金をこさえ、将来の国民に負担を任せたわけです。
以下は、特別会計の実態を詳しく書いている「るいネット」の記事です。
国家のあらゆる部門で粉飾会計
財務省(旧大蔵省)のサイトに、「財政法第46条に基づく国民への財政報告」という頁がある。この頁に、特別会計の全体(歳入/歳出総額、相互の出入を除いた純計)を記した報告が載っているのは、なんと平成16年度財政報告からである。
16年度の予算規模は、一般会計82兆円、特別会計の歳出総額387兆円(一般会計との出し入れ、特別会計相互の出し入れを除いた純計歳出で207兆円)である。
つまり、一般会計の他に、その2.5倍の国家事業(事業会計)が行われているが、その全容を、今まで明らかにしてこなかったという事である。
特別会計は、一般会計と違い、財務省の予算査定が及ばない各省庁の聖域となっている。そして、当の財務省は、「財政融資資金特別会計」(16年度62兆円規模)、「国債整理基金特別会計」(同183兆円規模)、「外国為替資金特別会計」(同資金規模1.8兆円)をもっている。前2つは、財源のやりくりをしている巨大な特別会計である。
>例えば特別会計のうち最大のものは、<国債整理基金>の192兆円(歳出)で、特会間の繰り入れの多くはここに集まっている。この192兆円は、国債の償還に当てられている。償還と言ってもその殆どを借り替えているので、歳入の方には約100兆円の「公債金」が計上されている。他の特別会計からは、<交付税及び譲与税配付金>からの約50兆円など計86兆円がこの<国債整理基金>に繰り入れられているのだが、<交付税~>の歳入の部には、今度は「借入金」50兆円が計上されている。
>バブル崩壊直後の90年代には、このような会計間の遣り繰りの中で「隠れ借金」づくりが行なわれたらしい。つまり、その時点で比較的余裕のある会計から金を繰り入れたり、本来行なうべき一般会計からの繰り入れを停止する事で、見かけ上新規の借金額を減らし、その実、将来使われるべきストックを食いつぶしているという方法だ。
>特別会計というものは、今や国の借金発生源の本尊であり、さらには、そこでの金の動きを見えにくくさせる暗幕=借金のマネーロンダリング装置の役目を果たしてしまっているのではないだろうか。
正に、マネーロンダリング・粉飾会計そのものだと思います。
そして、粉飾決算が、余りにも巨大であるため、誰も、「粉飾決算だ!」とは、言えなくなってしまっている。経済学者や財政学者という「専門家」になればなるほど、「粉飾決算」と財務官僚(その過去の規律崩壊)を批判できないのである。
では、このような粉飾決算(財政規律の崩壊)が、何年位続いて来たのか。
国家の財政規律は、1975年の一般会計赤字国債(特例国債)の発行によって、基本的に崩れた。
赤字国債(特例国債)の発行は、第1次オイルショック後の不況、歳入不足を補い、社会保障費等の財源確保の為に、三木内閣により組まれた。この三木内閣では、副総理として、大蔵省に絶大な影響力があった福田赳夫(小泉氏の師匠)が、この特例国債にゴーのサインを出している。
この特例国債の削減の機会が、数回あった。
最初は、第二次オイルショックを乗り越えた昭和57年段階である。事実、「ゼロシーリング、マイナスシーリング」が設定され、58年9月には、財政非常事態宣言が出されている。
次が、昭和62年から始まった「バブル景気」による歳入の増加時代である。
平成2年には「特例国債依存体質からの脱却」が財政政策としてうたわれている。
最後が、平成9年の「財政構造改革の推進に関する特別措置法」であるが、その翌年には、同法を停止している。
参照:「戦後の国債管理政策の推移」(財務省)http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/siryou/hakou01.pdf
結局、統合階級のトップである大蔵省(主計局・理財局)の官僚が、30年間に及ぶ粉飾決算・マネーロンダリングを、巨大な「資金やりくり特別会計」で行ってきた。そのやり口をみていた他の省庁も、各々の特別会計でもって、やりたい放題して来たのである。
国の財政は、一見、まわっている様に説明され、その眼鏡で見ることに慣れてしまっているが、本当は、30年間に渡って、暴走しており、その勢いが増しているのではないかと思う。
内容をまとめると
①一般会計の約2.5倍もの予算規模の、特別会計というものが日本にはある。
②その巨大予算である特別会計は、つい5年前まで情報公開してこなかった。
③その特別会計は、予算査定がされない「聖域」で「隠れ借金」の温床になっている。
⑤さらにその会計の難解さから、借金のマネーロンダリング装置とさえ成っている。
⑥あまりの巨大な粉飾に、誰も指摘出来なくなった経緯がある。
⑦1975年の特例国債の発行以来タガがはずれ、赤字国債が垂れ流され続けた。
⑧その後3回ほど、この流れを逆行させる機会があったが、いずれも切り込めなかった
⑨大蔵官僚をはじめとする統合階級は、自らの無策を顧みる事無く、30年以上やりたい放題でした(今でもですが)
こうやって見ますと、これまでの国家運営のいい加減さ、隠蔽、誤魔化しだらけなんですね。
それに加えて最近は、日本運営のプロたちの失政のツケとして積み上がった国の借金を、消費税率を引き上げて国民に払わせようとする傲慢な動きが、官僚に取り込まれた民主党から出てきた、やっぱり政権を任せるには今の管内閣では無理なんでしょうね。
10月26日
14:00 9月 シンガポール 鉱工業生産(前年比)
14:00 9月 シンガポール 鉱工業生産(季調済・前月比)
15:00 11月 ドイツ GFK消費者信頼感調査
15:00 11月 ドイツ 輸入物価指数(前月比)
15:00 11月 ドイツ 輸入物価指数(前年比)
17:30 2010年第3四半期 英国 GDP(前期比)
17:30 2010年第3四半期 英国 GDP(前年比)
17:30 9月 香港 貿易収支
22:00 8月 米国 S&Pケースシラー住宅価格(20都市・前年比)
23:00 10月 米国 コンファレンスボード消費者信頼感指数
FX投資
AUD/JPY買い80.092売り80.238
AUD/JPY買い79.646売り80.209
G20で、AUDは一瞬上がりましたので、利確幅大きめ、また戻りつつあります。
テレビ(WBS)でトヨタの社長が生出演との事で見ました。
返信削除為替レートを1ドル80円にするも、国内での生産も維持していきたいと発言がありました。
これで為替も80円台で推移するのでしょうか ?
今日も1日中、木工してました。ただ、日が落ちるとかなり寒くなってきたので、早めに切り上げました。
明日も、木工です。
TXIさん、こんにちは
返信削除今日のニュースではトヨタは今年度設定が85円と言っていましてね。
USドル円だけ見ていると、ごまかされますので気を付けて見ていかないといけませんね。
一気に寒くなりましたので、厚着しないといけませんね。