「もんじゅ」試験再開、見直しを=原子力の「仕分け」着手―刷新会議
政府の行政刷新会議(議長・野田佳彦首相)は20日、東京都豊島区の会場で、国の重要政策の問題点を公開で議論する「提言型政策仕分け」を開始した。初日のこの日は、東京電力福島第1原発事故を受け、抜本的見直しを迫られている原子力政策を検証。40年間研究を続けても実用化のめどが立たない高速増殖炉「もんじゅ」に批判が集中し、文部科学省が概算要求に含めた来年度の出力試験再開予算の見直しを提言した。
蓮舫行政刷新担当相は開会式で「今の日本が抱える課題を乗り越える選択肢を示し、政府一体で進めていきたい」とあいさつし、改革を進める姿勢を強調した。枝野幸男経済産業相、細野豪志環境相らも参加し、原子力政策に関し見解を述べる。
仕分けは「もんじゅ」をめぐり、来年夏のエネルギー政策策定に当たって「従来の計画の抜本的な再検証を行い、国民の徹底的な納得が必要だ」とも提言。出力試験再開以外の研究開発予算も「国民の納得が得られるよう合理化を図り、事故対策や安全対策に重点化すべきだ」とした。
一方、原発の立地自治体向けの交付金では、公共施設の設置や維持が中心となっている使途について「事故対策や防災、安全対策を拡充する仕組みを検討すべきだ」と提言。その上で「自治体の使い勝手の良さにも配慮する必要がある」として、柔軟な運用を求めた。
[時事通信社]
もんじゅ、炉内損傷調査に170億円
2011年11月18日 09時19分 中日新聞
停止中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、炉内の損傷を詳しく調べるために核燃料や冷却材の液体ナトリウムを抜き取って調査する場合、年間の維持管理費約200億円とは別に、170億円以上が必要となることが、日本原子力研究開発機構(原子力機構)への取材で分かった。
昨年8月の事故では、原子炉容器内に重さ3トンの燃料交換用機器が落下した。炉心の損傷状況を直接調べるには追加費用のほか、3年程度の時間がかかるという。原子力機構は「落ちた機器を今年6月に回収しており、機器の損傷具合を解析すれば炉心への影響を十分確認できる」と説明し、炉内調査には消極的だ。
原子力機構によると、もんじゅは棒状の核燃料370体が互いに支え合う形で装荷されており、抜き取る場合は一体ずつ、同じ形の模擬燃料と交換しなければならない。容器外でナトリウムを保管するタンクも新たに造る必要がある。
通常の原発は点検やトラブルに備え、全燃料をそのまま取り出せ炉内を見られるようになっているが、「もんじゅはもともと、炉内を空にすることを想定していない」(広報担当者)という。原子力機構は、来夏以降の再稼働に向け、年内には炉内調査の有無も含め結論を出したい考え。
これに対し、京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「事故そのものが予想外だったわけで、実際に中を見ないとどんな傷が付いているか分からない。解析だけでは不十分」と指摘する。
20日には政府・行政刷新会議の政策仕分けが予定され、事業費が膨らむ一方のもんじゅの存廃が議論される見通しだ。
【高速増殖原型炉もんじゅ】 核燃料サイクルの中核と位置付けられる研究段階の原子炉。1994年に初臨界に達し、当初は96年ごろの本格運転開始を目指していた。95年のナトリウム漏れ事故の後、2010年5月、15年ぶりに運転を再開したが、点検中だった同年8月に機器落下事故が起きるなど、トラブルが続く。当初の建設費は5900億円だった。これまでの総事業費は10年度までに約1兆810億円に膨らんだ。福島第1原発事故を受けた原子力政策の見直しで、文部科学省は11年度中に予定していた40%出力による第2段階の試験運転開始を見送った。
また民主党はパフォーマンスの仕分けを行っているようですが、これも話題になるだけで、しばらくすると勝手に復活している予算です。
高速増殖炉の完成予定が1980年のはずだったのですが、2050年に先延ばしされてその期間に原子力村の住民がうまい汁を吸う構図です。
ペアで作っている、六ヶ所村の再処理工場もトラブル続きで、完成予定を18回も伸ばし、ここでも2兆2000億円もつぎ込んでいます。
どちらも、伸ばせば伸ばすほど、既得権益者が得をするシステムになっていて、どこかのダムが30年もの間に予算を使いながら本体工事に着手していないのと同じです。
ここで垂れ流す予算を止めれば、増税も減らせるはずなのですが、強欲な支配者層は自分たちの儲けしか頭になく、どんなに危険なプロジェクトでも、自分たちが危険でなければ良いので、この仕分けも無駄に終わる気がします。
太陽光発電
発電量8.2KW ピーク1.75KW
11月20日(日)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差]20 [ +1 ] 最低気温(℃)[前日差]10 [ -8 ]
降水確率(%)10 20 20 20
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24
経済指標・イベントカレンダー[21日]
08:50 日10月貿易収支[通関統計]
08:50 日銀政策委員会・金融政策決定会合、議事要旨[10月27日分]
09:00 シンガポール7-9月期GDP[確報]
09:01 英11月ライトムーブ住宅価格
11:00 NZ・10月クレジットカード支出
12:00 藤井民主党税制調査会会長、講演
13:30 日9月全産業活動指数
14:00 日9月景気動向調査[改定値]
15:30 米倉経団連会長、定例記者会見
16:00 日10月コンビニエンスストア売上高
17:00 スイス10月マネーサプライ
18:00 ユーロ圏9月経常収支
21:45 シュタルクECB理事、講演[ダブリン]
22:30 加9月卸売売上高
22:30 米10月シカゴ連銀全米活動指数
24:00 米10月中古住宅販売件数
日、月例経済報告についての閣僚会議[終了後に月例済報告発表]
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