厚生労働省の所得最新データを見ればデフレで当たり前

所得の最新データです（厚労省：2011年 国民生活基礎調査）
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa11/dl/03.pdf

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2010年の世帯所得は、538万円（有業者1．3名）となっています。
平均所得が最高だったのは、1998年の664万円ですね、その後12年間で、126万円（19％）も減っています。

【10年間の所得減少】
世帯区分 　 　2001年 　 2006年 　2010年
全世帯 　　  602万円 　566万円  538万円
高齢者世帯 304万円   306万円  307万円
児童世帯     727万円   701万円  658万円

高齢者世帯（世帯主65歳以上）がほぼ300万円の年収（年金が1名当たり170万円）を維持しています。
しかし、児童のいる世帯は、727万円から658万円へと、10％減少で、働く世代にしわ寄せが来ています。

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平均所得が538万円とは言っても、所得別の世帯数分布はどうなっているかと。
【5000万世帯の所得額の分布】
・200万円未満 20％
・200～400万円未満  27％
・400～600万円未満  20％（所得の中央値は427万円）
・600～800万円未満  14％
・800～1000万円未満  8％
・1000万円以上         11％

世帯所得の中央値（所得階級の世帯数で真ん中）は、427万円です。
5000万世帯のうち、47％は427万円以下の所得になります。

国民の半数が、400万円以下になってきました。
・400万円以下　   47％
・400～800万円 　34％　中間層
・800万円以上　 　19％

2000年代のからの所得変化を見れば、50％だった所得の中間層が30％に減り、所得400万円以下の世帯が50％に増えました。
800万円以上は、過去からほぼ変わらず20％です。
この所得の変化で、物価を1998年と比較すれば、商品物価は50％近く下がりました。
今のデフレは、物価がグローバル化もありますが、労働分配率が減って所得が減ったことが原因です。
だって、良いもの（高いもの）は買えません。
年金老人などは、収入は減っていませんので、今のデフレはとっても良いことで、もっとデフレにならないかと期待しているのでしょうね。
私も、円が強くて、このままデフレでも構わないのですけど。

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